7号食ダイエットのやり方と回復期について、わかりやすく紹介します!
ダイエットや体質改善などを考えた時に、目にする機会もあるのが「7号食ダイエット」かと思います。8段階に分かれた食事法の中の1つで、玄米を中心に考えられたもので回復食ともいわれています。簡単に言うと、その期間は玄米ごはんしか口にできないのです。
でも、本当に玄米ごはんだけで大丈夫なのか?どうやって進めていくのか?疑問がたくさんありますよね。
こちらでは、7号食ダイエットについて、その基本や実際どのように進めていくのか、体にはどのような効果があるのかなどを紹介していきたいと思います。
食のリセット
食のリセットとは、どのようにおこなうのでしょうか?
マクロビの創始者が提唱
「7号食ダイエット」とは、マクロビオティックの創始者、桜沢如一氏が提唱したものです。「健康で幸福な人生を確立する食事には段階がある」とし、玄米ごはんのみで過ごす7号食は「最上の食事」とされています。
玄米は炭水化物でありながら、白米では失われてしまうビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富に含まれています。
段階分けした半断食ダイエットで体質改善!
ダイエットや体質改善の際によく注目されるものに、断食や食事制限があると思いますが、この7号食ダイエットは、段階分けした半断食の食事方法と言えるでしょう。
そして、ダイエット効果を得られること以上に、体質改善や体内のデトックス効果が大きいものになっています。便秘や冷え、内臓の不調、むくみなどが改善され、肌がきれいになったと言われる方もいます。
段階分けされた食事
7号食ダイエットを実践する際に知っておきたい食事の段階分けは以下の通りになります。
・1号食 好きな物を好きなだけ
・2号食 おかず4品
・3号食 おかず3品
・4号食 5号食に野菜のおかず1品をプラス(魚・肉が入ってもOK)
・5号食 6号食に季節野菜のみのおかず1品をプラス
・6号食 玄米ごはんにお味噌汁、漬け物
・7号食 玄米ごはん のみ
・8号食 断食
1号食、2号食、3号食はいわゆる「快楽食」です。3号食、2号食は健康のリスクとして、続けることで肩こりや疲れなどの慢性的な不調が出るとされています。これと合わせて1号食を続けることは、さまざまな病気の可能性が高まると言われています。
4号食、5号食は「基本食」で体重や健康をキープするための食になります。
7号食、6号食は「デトックス食」とされています。
8号食は究極のデトックス方法です。食事の考えを改め、体のデトックスを図ることは、食のリセットにつながるのです。
7号食ダイエットの基本ルール
7号食ダイエットをする上でのルールは、以下の通りです。
・10日間1日3食を玄米ごはんで過ごす
・おかずは一切なしだが、玄米ごはんであれば好きな量を食べてOK
・味付けに、ごま塩、梅干(無添加の塩のみで漬けたもの)はプラスしてOK
・最低30回は噛んで食べること
・この10日間で口にしてよい飲み物は、水またはノンカフェイン、ノンカテキンのお茶のみ(気分のアップダウンを避けるため)
・ただし、どうしてもつらくなったら玄米甘酒なら口にしてOK
7号食のみの10日間では、玄米以外のものを口にしないことで、体内のデトックスを行います。また、上記のルールに加え、
・寝る前の食事は3時間あける
・空腹の時間(何も食べない時間)を10時間以上つくる
という食事リズムを奨める考え方もあります。
7号食ダイエットの10日間スケジュール
7号食の10日間を頑張ったら、すぐに普通の食事(3号食)に戻すのではなく、体に負担をかけないよう、ゆっくり慣らしていく「回復食」の期間を必ず設けます。
基本スケジュール
10日間7号食(玄米ごはんのみ)で過ごす
4~6日間かけて回復食の期間をもうける
回復食の期間は、6号食→5号食→4号食と、徐々に普通の食事に戻すために段階を踏んで、品数を増やしていきます。
11日目に具なしの味噌汁の6号食=6.5号食からスタートさせるのも良いです。
復食期の食事は6号食~4号食
そして、12日目からの2~3日は6号食、その後2~3日は野菜のおかずを1品プラスした5号食にします。
最終的に4号食に戻す
その後は、おかずをもう1品プラスした4号食にします。
7号食ダイエットのメリット
10日間、玄米以外のものを食べないことで、「体質改善」の効果が見られます。そのさまざまなメリットは、以下のようなものがあります。
体の中からデトックスできる
摂取カロリーが減るため、体重が減少=ダイエット効果があります。便秘や、慢性的な冷えやむくみも解消され、体が軽く感じられることでしょう。
体の中がデトックスされるため、肌の調子も良くなるでしょう。疲れた内臓を休ませ、内臓機能の回復を図ることができます。
味覚が精鋭される
現代の食べ物は、味の濃すぎるものに溢れています。そんな食べ物を絶ち、味覚をリセットすることで味覚が研ぎ澄まされ、玄米の甘みを感じられるような舌に変化します。普段の食事に戻したときに、健康的な薄味の食事でも満足できるようになります。
少量の食事でも満足できるようになる
意識的なものでは、「自分の咀嚼回数に気づく」というものもあります。7号食ダイエットのルールに「30回以上よく噛んで食べる」というものがありますが、噛み応えのある玄米をよく噛んで食べる生活で、普段自分がどれほど噛んでいないのかに気づくことになるでしょう。
そして、よく噛むことは満腹中枢を刺激し、少量でも満足できるという効果があります。普段の食事に戻した時も、噛む回数を意識できるようになれば、日常的に食べ過ぎを予防できます。痩せ習慣がつくことになるでしょう。
7号食ダイエットの注意点
メリットの多い7号食ダイエットですが、注意点もいくつかあります。
回復期をおろそかにするのはNG、回復期には時間をかける
玄米のみの7号食で胃腸機能は休んでいる状態です。いきなり普通の食事に戻すのは体に負担をかけ、不調につながります。半断食していたことになるので、その反動で一気に体重も増加するかもしれません。回復期は大切に考えてください。
無理はしない、無理そうなら期間を短くする
頑張ってやるぞ!と思っても、やはり普段の食事とは全く違った玄米のみの食事。ストレスがかかり、途中で投げ出してしまうようなら、無理はせず、期間を短くしても効果はあります。
10日間を1週間に減らしたり、アレンジしてお昼のみ玄米に置き換えたりするものから始めるというのも手です。無理をしすぎないようにできるといいですね。
瞑眩(めんけん)反応にも注意
人によっては7号食実施中に、だるさや頭痛、肌のかさつきなどが起こることがあります。これを瞑眩反応と言い、排毒作用が体で起こっているからと言われています。
排毒作用=デトックス作用ですが、7号食を行うことによって、今まで慢性的に鈍っていた内臓が動きだし、血行が良くなったり、老廃物を外に出そうとしたりする働きが表れます。老廃物を外に出す時、一旦血液中を通るので、だるさや眠気を感じることがあるのです。
そして、肌からもその老廃物を排出しようと、肌の湿疹や体臭といった症状につながることも。好転反応の一種なので良いことかもしれませんが、やはり症状がひどい場合には無理はしないようにしましょう。
体がデトックスをしてくれている証拠ですので、体に悪いものをため込まないよう、普段の食事や生活を見直すことが重要だということが分かりますね。
7号食ダイエットのやり方と回復期について、わかりやすく紹介します!のまとめ
7号食ダイエットは、食事の摂取エネルギーが減って体重が落ちる、といった単純なものではありません。玄米ごはんのみにすることで体の中からデトックスして体質を改善し、体重を落とすだけでなく、体の中から綺麗になるといったとても深いダイエット方法です。
試した人は、体が軽くなることを実感できるでしょうし、普段の食事を見直すなど、意識の変化も実感できるでしょう。
体質改善を実感できると普段の食事も適当にするのはもったいない!と思えるものです。快楽食はできるだけ避け、一汁二菜の4号食を普段の食事の基本にすると良いと思います。
しかし、現代の生活で、付き合いなどで外食をする機会もあるでしょうし、快楽食と言われるような食事を食べる機会をまったくなくす、というのは難しいと思います。そんな時は、そのすぐ後の食事は7号食にする、でも良いでしょう。
次の日に「今日は6号食~5号食の食事にしてすっきりしよう」など、段階的にこの食事法を用いることもおすすめです。ストイックな方法かもしれませんが、効果は絶大の7号食ダイエットです。体調に気を付け、無理のない範囲でチャレンジしてみてはいかがですか。
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