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紅茶って作れる?家庭でできる紅茶の作り方!

なんでも手作りできたら楽しいですが、さすがに紅茶を作ろうと思う人はいないのではないでしょうか。紅茶はデパートやスーパーで手軽に買えますが、紅茶を自分で作れるのならば興味が湧いてきますよね。

 

ここでは、家庭でもできる紅茶の作り方を紹介します。

 

家庭にある道具で作れるように簡単な作り方にしました。自分で作った紅茶はどんな味がするのでしょうか。味わうのが楽しみになってきますね。

 

紅茶は家庭で作れる?

 

紅茶は茶の葉があれば作れます。紅茶は紅茶の木の葉から作られていると思っている人が意外と多いと思いますが、紅茶も緑茶も同じ茶の木からとれる葉で作られているのです。

 

この茶の葉を発酵させたものが紅茶(完全発酵茶)になるのです。緑茶は発酵させずに蒸すなどして作ります。

 

完全な発酵ではなく短時間の発酵によって作られるのが、ウーロン茶などの半発酵茶になるのです。

 

ですので、紅茶も緑茶もウーロン茶も同じ茶の葉から作られているのです。

 

紅茶が出来るまで

摘採(てきさい)

茶の葉を摘むことです。

 

家庭で作るときには、なかなか茶の葉を摘むところからは難しいと思いますので、摘んだばかりの茶の葉を手に入れましょう。茶の葉を水で洗い、しっかりと水を切ります。

 

萎凋(いちょう)

茶の葉をしおれさすことです。

 

竹のザルに茶の葉を薄く並べて、日陰に干してゆっくりと水分を抜いていきます。茶の葉が重なり合わないように並べることが大切です。扇風機の風を遠くから当てても良いです。

 

揉捻(じゅうねん)

茶の葉をもむことです。

 

しおれてもみやすくなった茶の葉を、陶製焙炉を使って揉んでいきます。陶製焙炉とは、下から加熱させながら、その上で人が手作業を行えるようになっている作業台のことです。

 

手をしっかりと洗って、茶の葉を陶製焙炉の上に載せます。陶製焙炉を人肌程度の温度に温めながら、茶葉をつぶすように全体的にもんでいきます。茶の葉をもむことで、細胞が破壊されて発酵が始まっていくのです。

 

温度が高すぎるとうまく発酵ができなくなるので注意します。もみ始めると、茶の葉の香りが高くなり、細かな泡もでてきます。15分くらいもみ続けていると、茶の葉が赤くなってきます。

 

工場などで作る時は、茶の葉をローリングマシーンにかけて葉汁を出していきます。もまれた茶の葉が塊になるので、玉解き(たまどき)といって解きほぐしながら揉捻を繰り返して発行を促していくのです。

 

発酵

茶の葉を発酵させます。

 

茶の葉を一カ所にまとめて盛り上げ、フタをして1時間放置します。その際は、陶製焙炉の中心が人肌程度になるように温度を保っておきます。温度が高すぎると発酵が止まってしまうので注意しましょう。

 

発酵の温度は2526度が適しています。紅茶のコクや香りはここで出来上がるのです。

 

茶の葉の緑色が残る程度で発酵を終了します。茶の葉が赤くなりすぎると、発酵し過ぎになります。

 

乾燥

茶の葉を乾燥させます。

 

発酵を止めるために短時間で乾燥させます。陶製焙炉に茶の葉を薄く広げ、中央の部分が人の手では触れられないくらいの高温にします。この状態で23分撹拌してください。

 

茶の葉が熱くなってきたら、陶製焙炉の温度を少し下げて、全体にまんべんなく乾燥させます。乾燥ができたかどうかの確認方法は、茶葉を12本指ですりつぶしてみます。茶葉が砕けるようになったら乾燥ができたサインです。

 

もう一度陶製焙炉を人の手では触れられないほどの高温にします。茶葉を薄く広げ、上から紙をかぶせて放置しておきます。陶製焙炉が人肌の温度まで下がれば、乾燥が完了で、紅茶の出来上がりです。

 

工場など作る時は、この段階で「荒茶」の出来上がりです。ここから、大きい物や小さい物で分ける「等級区分」や、紅茶の味や香り、色などをティーテイスターがチェックする「鑑定」、ティーブレンダーによる「配合」が行われます。

 

紅茶作りに必要なもの

 

紅茶の作り方を紹介しましたが、そもそも陶製焙炉が無いことが多いですよね。そこで、もっと家庭で手軽に作るために必要な道具を紹介します。

 

お茶の葉

紅茶を作るためには、生の茶の葉が必要です。毎年、茶園などで茶摘み体験などのイベントをしているところもあります。生の茶の購入についてはインターネットで探してみましょう。

 

ざる

茶の葉を発酵させるために、ザルを使います。大きめのものを用意しましょう。

 

タオル

茶の葉を発酵させる時にタオルで包みます。フェイスタオルの大きさであれば十分です。

 

バケツ

茶の葉の発酵を促すために、お湯を入れて使います。

 

電子レンジまたはオーブン

茶の葉を電子レンジやオーブンを使って、一気に乾燥させます。

 

家庭でできる紅茶の作り方

 

お茶の水分を抜く

摘み取ったばかりの茶の葉の約80%は水分です。紅茶を作る次の工程である揉捻(じゅうねん)でもみほぐしやすくするように、茶の葉をしおらせる必要があるのです。

 

摘み取った茶の葉をザルや網の上に置き、重ならないように広げて日陰で一晩干しておきます。

 

お茶をもむ

茶の葉がしおれてやわらかくなったら、透明なビニール袋に入れます。この時に、透明なビニール袋でないと、中の様子が確認できないので注意してください。

 

ビニール袋に入れたお茶を、こねたりもんだりします。幼稚園での粘土作業のような感じでこねてください。時々空気も入れて、1時間くらい続けます。地道な作業ですが、頑張って続けてください。

 

すると、茶の葉の色が変わってきます。鮮やかな緑色が、赤色や焦げ茶色になってきます。黄色い泡もたくさんでてきます。

 

これは、茶の葉に含まれるポリフェノールとポリフェノールオキシターゼという酵素が混ざっているからです。ポリフェノールと酵素が混ざることで、発酵が進んでいくのです。

 

茶の葉が発酵することで、甘みがでてきます。もむ作業が十分でないと、紅茶に草の香りが残ってしまうので注意しましょう。

 

発酵させる

発酵するために、バケツにお湯を張ります。その上にタオルをかけたザルを置きます。あまり小さいザルにすると、バケツの中に落ちてしまいますので、バケツに引っ掛かかる大きさのザルを使ってください。

 

ザルの上に濡らしたタオルを置いて、その上にビニール袋の中でもんだ茶の葉をほぐしながら入れます。茶葉を丁寧にタオルで包みます。15分に1回くらい茶葉をひっくり返す作業を続け、およそ1時間くらいそのままにして発酵を促していくのです。

 

乾燥させる

最後に茶の葉を乾燥させます。お皿の上にキッチンペーパーを敷いて、茶の葉を広げて載せます。茶の葉が十分に広がるように、茶の葉の量が多い時は、お皿を複数枚用意してください。

 

電子レンジで乾燥させる場合は、600W3分が目安です。茶の葉の色が、茶色から黒っぽく変わってきます。

 

電子レンジから出したら、広い台の上でもう一度茶の葉をもんだりすったりしてください。こうすることで、茶の葉全体が乾燥してきます。そうしたらまた、電子レンジに2分かけて、出してもんだりすったりする作業を繰り返します。合計3回繰り返したら終了です。

 

紅茶の出来上がりです!早速、お湯を沸かしてティータイムもいいですね。

 

紅茶って作れる?家庭でできる紅茶の作り方!のまとめ

 

紅茶は生の茶の葉が手に入れば、家庭でも作ることはできます。摘採(てきさい)→萎凋(いちょう)→揉捻(じゅうねん)→発酵乾燥という工程が必要です。

 

家庭で作る時には、茶の葉、ザル、タオル、バケツ、電子レンジかオーブンがあれば作るめます。こねる、もむ、するなどで手をかけていくので、手作りの醍醐味を味わえる作業になっています。

 

紅茶作りに時間はかかりますが、自分で作った紅茶の味はひとしおです。

 

思った味と違う場合は、どの工程で何が足りなかったのか考えていけば、次に作るとき活かせます。

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