脇役なんて言わせない!紅茶を楽しむための道具5選!
ティータイムを楽しむためには、紅茶の茶葉の他にも道具にこだわりたいものです。イギリスの貴族たちは、ティーポットやティーカップはもちろんのこと、ちょっとした小道具にもこだわりを持ってティースタイルを確立してきました。
紅茶の道具は決して脇役なんかではないのです。
お気に入りの紅茶の道具を使うことで、心がウキウキします。気のおけない仲間たちとのお喋りも弾み、楽しいひとときを過ごすことができることでしょう。
紅茶を楽しむために必要な道具
紅茶を楽しむために必要な道具には、どんなものがあるのでしょうか。
ティーポット
紅茶も日本茶も、茶こしに茶葉を入れて上からお湯を注いだだけでは、お湯が茶葉を素通りしてしてお茶は飲めません。茶葉の表面の渋みだけがでてしまうという、残念な結果になってしまうのです。
ティーポットを使って、ポットの中で茶葉からおいしい成分をしっかり抽出するようにしましょう。これは、リーフティーでもティーバッグでも同じです。
ティーカップ
おいしく入れた紅茶を良いティーカップで飲むと、いっそう美味しく感じられように気がしますよね。ティーカップは中国から伝わった磁器で、小さなボールのような形が原型です。
しかし、熱い紅茶が入ったティーボールは持ちにくく、取っ手がつけられるようになったのです。紅茶の水色と香りを楽しむためには、ティーカップの口が広く、浅めの形が良いです。購入する時には、取っ手に指がすみやかに入り、持ちやすいかどうかをチェックします。口に当たる部分は薄い方がいいです。
陶磁器製だと紅茶が冷めにくいので、紅茶の美味しい温度は70度前後です。冷めると香りが消えてしまいますので、熱いうちに飲むことが大切なのです。
ティーコジー
ティーコジーはお茶帽子とも呼ばれています。ティーポットの紅茶が冷めないように帽子のようにかぶせて保温する道具です。
デザインが豊富な市販品もありますが、簡単なので手作りしてもいいでしょう。イギリスでは手作りティーコジーのお披露目のために、ティーパーティーを開くこともあるくらいなのです。
おかわりする紅茶の温度が冷めないようにティーコジーをかぶせておけば、30分程度は保温効果が続きます。紅茶の茶葉を蒸している時も、周りの温度が低ければかぶせておくといいです。
計量器
紅茶の茶葉を計量するスプーンをティースプーンやティーメジャー、メジャースプーンといいます。デザインが凝った可愛らしいものが多く、ティーアクセサリーとして収集する人も多く、人気の道具です。
乾いた紅茶の茶葉の中に入れて使うものなので、使う時には濡れていないかをしっかりとチェックするようにしましょう。そうしないと紅茶の茶葉を湿気らせてしまうことになるからです。
タイマー
紅茶をおいしくいれるためには、蒸らす時間をしっかり計ることが大切です。タイマーを使うと時間がきたら音で教えてくれるので便利ですが、よりティータイムを盛り上げるためには、砂時計を使うのもおすすめです。
砂時計は、3分計か5分計のものが向いています。木製や陶磁器製のものがあります。
ティーポットを選ぶポイント
ティーポットを選ぶポイントは、どんなことなのでしょうか。
丸形のものがおすすめ
ティーポットは丸型(球形)の陶磁器製がおすすめです。紅茶の茶葉は、ティーポットに沸騰したお湯を入れると、上下に分かれて上から下、下から上へと対流を始めます。
茶葉が浮かんだり沈んだりしてジャンプしているように見えるので、「ジャンピング」といいます。
ジャンピングが起れば美味しい紅茶が出来上がるので、丸型がおすすめなのです。極端に細長い、偏平な形では理想的なジャンピングが行なうことができないからです。
ティーポットの中に茶こしがついているものがありますが、鉄製のものは紅茶の色を黒ずませる、味を悪くしてしまうことがあるので、気をつけなければなりません。ティーポットの大きさは、人数にもよりますが2、3人用で5、6杯分入るものが便利です。あまり大きいものは片手で扱いにくく、かえって危険です。
ティーポットを傾けたときにフタが落ちないかも確認しておきましょう。フタにストッパーがついているタイプは落ちてこないので安心できます。
ティーポットの材質は陶磁器製を選べば、保温性に優れています。ガラスやステンレス、アルミ、銅製なども素敵なのですが、金属製は放熱しやすいことが欠点です。ガラス製は中の紅茶の茶葉の様子が見られるので、楽しめる面もあります。
陶磁器製の場合は、ティーポットの内側まで釉薬(うわぐすり)がかけられているかも見ておきましょう。釉薬がかけられていないと茶渋がつきやすくなるので取り扱いに不便です。
液だれしない注ぎ口
素敵なティーポットでも液だれを起こせば、優雅さからはほど遠い存在になります。ティーポットを購入する時に、液だれするかどうかは売り場ではなかなか確認することができませんが、手持ちの急須などの注ぎ口の形を参考にして、チェックするようにしましょう。
持ち手がしっかり握れる形
ティーポットの持ち手は大切です。熱いお湯を入れるので、取っ手を持った時に手や指に触れることがないかを確認しましょう。
あやうく触れてしまうとやけどすることになります。特に、金属製のティーポットは取り扱いに注意が必要です。
ミルクポットの選び方
紅茶用とコーヒー用は違う
ミルクポットは紅茶とコーヒー両方に使えるものもありますが、紅茶の場合はコーヒーよりもミルクを入れる量が多いので、紅茶用のひと回り大きいものを選びましょう。
150ml~200mlぐらい入る大きめのものがおすすめ
ミルクティーをいただく時には、人によってミルクを入れる量は違います。たっぷりミルクを入れるのが好きという方には、150ml~200mlぐらい入る大きめのものを選ぶと安心です。
使用前にお湯で温めておくとよい
ミルクの適温は人肌程度です。冷蔵庫から出してすぐに使うときには、ミルクポットをお湯で温めてからミルクを注ぐと、人肌程度の丁度いい温度になります。ミルクが液だれしてしまうときは、下にお皿を敷いておくと良いです。
ティースプーンの選び方
ティースプーンはどのようにして選んだらいいのでしょうか。
茶葉の分量を量るティーメジャーとして使えるもの
ティースプーンはコーヒースプーンとは異なり、紅茶をかき回す時だけに使うのではなく、紅茶の茶葉を計量するときにも使います。。コーヒースプーンよりも一回り大きいサイズになります。
ティースプーンでも深さや容量が違うため気を付ける
ティースプーンに紅茶の茶葉を山盛りにすると約3g程度になりますが、ティースプーンによっては深さや容量は異なります。そのティースプーンで一すくいすると、どのくらいの分量になるのかをあらかじめ計っておくとよいです。
これまでに使っていたティースプーンと比べておけば、正確な分量を量ることができます。
脇役なんて言わせない!紅茶を楽しむための道具5選!のまとめ
紅茶を楽しむためには必要な道具があります。ティーポット、ティーカップ、ティーコジー、ティースプーンのような計量器、タイマーなどです。
今から揃えるのならば、ティーポットは丸型で陶磁器製、ミルクポットは大きめのもの、ティースプーンはしっかり計量できるものを選びましょう。
この他にもティートレーやティーキャディー、シュガートングなどもありますので、徐々に揃えていけば、ティータイムがより一層充実して楽しいものになりますね。
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