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必見!ブロッコリースーパースプラウトの栄養素と効能紹介

ブロッコリースプラウトをご存知でしょうか。スーパーの野菜売り場で、かいわれ大根と並んで置いてあることも多く、目にしたことがある方も多いでしょう。ただ、あまり目立たない存在なので、手に取ることは少ないかもしれません。

 

とても小さな可愛らしい葉ですが、とてつもないパワーを秘めています。近年研究が進み、より栄養価の高いブロッコリースプラウトを、ブロッコリースーパースプラウトと呼ぶようになりました。

 

ここでは、ブロッコリースプラウトの栄養成分や、効果的な摂り方、効能などをご紹介します。

 

ブロッコリースプラウトとは

 

まずは、ブロッコリースプラウトについて詳しくご紹介しましょう。

 

かいわれ大根のような見た目だが、ブロッコリーの新芽

ブロッコリースプラウトは、かいわれ大根のような見た目をしたブロッコリーの新芽です。第7の栄養素ともいわれるファイトケミカルの一種で、解毒作用や抗酸化作用がある、スルフォラファンという成分が多く含まれます。

 

ブロッコリーよりも栄養素が豊富

ブロッコリースーパースプラウトは、発芽3日目の新芽。このスルフォラファンが、何と生長したブロッコリーの約20倍、通常のブロッコリースプラウトの3倍も含まれているのです。

 

定期的に摂取することで健康に良い

このスルフォラファンの抗酸化作用は、体内で約3日間持続するというデータがあります。ブロッコリースプラウトを定期的に摂取することで、健康な体づくりに役立ちます。

 

ブロッコリースプラウトの栄養成分

 

ブロッコリースプライトが注目される理由は、この豊富な栄養成分にあります。

 

抗酸化作用のあるビタミン類が豊富

ブロッコリースプラウトは、βカロテンやビタミンC、ビタミンEといった抗酸化作用のあるビタミン類が多く含まれています。特にβカロテンは、生育したブロッコリーの倍近い含有量です。

 

ミネラル豊富で、食物繊維は水溶性・不溶性どちらも含まれる

また、鉄やカルシウム、マグネシウムといったミネラルも豊富です。食物繊維は水溶性、不溶性どちらも含みますので、腸内環境を整えてくれます。

 

注目は「スルフォラファン」

そんな栄養価の高いブロッコリースプラウトですが、何といっても特徴的なのは、先に触れた「スルフォラファン」という成分です。

 

ブロッコリースプラウトに含まれる「スルフォラファン」とは

 

ブロッコリースプラウトの栄養素の中でも、特に注目されている「スルフォラファン」についてご紹介しましょう。

 

○スルフォラファンはファイトケミカルの一種

スルフォラファンは、ファイトケミカルの一種です。ファイトケミカルは、紫外線や菌、昆虫など植物にとって有害な物質から、植物自身が身を守るために作り出した化学物質です。

 

近年、第七の栄養素として位置づけられた

生命活動に必須の栄養素ではありませんが、人にとって様々な病気を予防する効果があることが分かっています。近年、その重要性が明らかになり第7の栄養素として位置づけられています。

 

スルフォラファンは、ブロッコリーなどのアブラナ科の植物に含まれる辛み成分です。1997年、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のポール・タラレー博士らによる予防医学の研究で発見されました。

 

抗酸化作用

スルフォラファンは、強い抗酸化作用を持ちます。活性酸素は体内に入ってきた細菌やウイルスを退治する働きがあり、人の身体にとって必要なものです。

 

しかし、活性酸素が増えすぎると、その強力な作用で自身の細胞を傷つけてしまい、老化や病気の原因となってしまうのです。

 

スルフォラファンは、体内で活性酸素を抑制するSOD酵素を活性化させる働きがあります。それにより、増えすぎた活性酸素のダメージから身体を守ってくれます。

 

解毒作用による肝機能の改善が期待できる

スルフォラファンは、体内の解毒酵素の合成を促す作用があります。肝臓は、摂取したアルコールや薬剤、代謝の過程で発生した有害な物質などを毒性の低い物質に変えて、尿や胆汁へ排出する解毒作用があります。

 

しかし、有害物質の過剰摂取で解毒機能が追い付かなくなったり、ストレスや過労、不規則な生活習慣で解毒酵素をつくる力が衰えたりしてしまいます。

 

スルフォラファンは、解毒酵素を活性化させることで、肝臓の解毒作用を高める働きが期待できるのです。

 

エネルギー消費を促進し、肥満を防ぐ

ある大学と企業の共同研究により、スルフォラファンの肥満抑制効果が報告されています。脂肪細胞の褐色化を促進し、エネルギー消費を増大させ、肥満を抑制させるというものです。

 

人の身体に多くある「脂肪」といえば、一般的に白色脂肪組織を指し、組織内には中性脂肪が蓄えられています。

 

一方、褐色脂肪組織は、肩甲骨の間や首など限定された場所にのみ存在し、脂肪を分解して熱を産生しエネルギー消費に関わります。スルフォラファンは、この白色脂肪組織を褐色化させることでエネルギーの消費量を増やし、肥満の予防効果が期待できるのです。

 

生活習慣病の予防効果

前述の研究では、スルフォラファンが肥満型の腸内細菌叢(そう)を改善するという報告もされています。肥満型腸内細菌叢の改善、代謝性エンドトキシン血症を抑えることがわかってきました。

 

このことにより、インスリン抵抗性や炎症が改善され、生活習慣病の予防につながると期待されています。

 

人の腸内には、ビフィズス菌や乳酸菌など無数の腸内細菌が住み着いていています。この菌の固まりが「腸内細菌叢」、花畑のように見えるので「腸内フローラ」と呼ばれます。腸内フローラは人の健康と密接な関わりがあり、様々な病気との関連が報告されています。

 

高脂肪食を摂る食生活を続けると、この腸内フローラのバランスに悪影響を及ぼすとされ、慢性的な炎症の一因となります。

 

スルフォラファンは、この腸内フローラの乱れを改善することで、脂肪組織や肝臓の慢性的な炎症や、インスリン抵抗性を改善させるため、生活習慣病の予防効果が期待できるというものです。

 

(参考元: 金沢大学,ブロッコリースプラウトに含まれる成分が肥満を抑制! )

ブロッコリースプラウトに含まれる成分が肥満を抑制!

https://www.kanazawa-u.ac.jp/wp-content/uploads/2017/02/170217.pdf

 

(参考元: 高脂肪食は腸内細菌バランスに悪影響か? )

https://www.carenet.com/news/general/hdn/47593

Wan Y, et al. Gut. 2019 Feb 19.

 

栄養素を効率よく摂取する方法

 

ブロッコリースプラウトに含まれる栄養素をしっかりと取り入れたいですよね。おすすめの食べ方を紹介します。

 

3日に一度、20g程度を摂取する

スルフォラファンの抗酸化作用は持続性があり、摂取してから3日間は作用し続けることが分かっています。ビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化物質は、摂取後、抗酸化作用が徐々に減少していきますので、スルフォラファンはとても強力な抗酸化力を持つといえますね。

 

3日に一度、20g程度を目安に、継続的に食べるようにすると効果的です。

 

熱に弱い栄養素があるので生で食べるのが良い。

スプラウト類は柔らかく、そのまま食べられます。ビタミンCなど加熱で損失してしまう栄養素も多いので、サラダなどにトッピングして生で食べるのがおすすめです。

 

洗わなくて良いものはそのまま食べる

水に溶けやすい栄養素も多く含まれますので、水耕栽培で育てられた洗う必要が無いものは、洗わずそのまま食べましょう。

 

スルフォラファンは熱に強い性質を持つので、加熱調理でも摂取することが可能です。

 

ただ、水溶性の成分ですので、茹でてしまうと茹で汁に栄養素が流れ出てしまいます。もし、茹でる場合は、スープなど溶けだした成分ごと食べられる料理にすると良いでしょう。

 

サラダに

シンプルなグリーンサラダも、ブロッコリースプラウトを乗せると華やかな印象になります。程よい辛味が加わると、塩分が控えめのドレッシングでも満足感のある味わいになります。

 

 

サンドイッチに

ピリリとした爽やかな風味なので、サンドイッチに挟むとアクセントになります。チキンやベーコンに良く合いますよ。

 

 

生春巻きに

シャキシャキとした食感なので、生春巻きにもぴったりです。サーモンやアボカドなどの濃厚な味わいの食材と合わせると、すっきりとして薬味のような役割を果たしてくれます。

 

保存方法、注意点

 

ブロッコリースプラウトはどれくらい日持ちするのでしょうか。正しい保存方法と注意点したいポイントご紹介しましょう。

 

賞味期限は購入後2-3日、冷蔵庫で1-2週間保存可能

ブロッコリースプラウトの賞味期限は購入後2~3日、あまり日持ちはしません。冷蔵庫で保存しましょう。

 

なるべく早く食べる

発芽後3日目をピークにスルフォラファンの含有量が減ってしまうので、栄養成分をしっかり摂るためには、なるべく早く食べましょう。

 

必見!ブロッコリースーパースプラウトの栄養素と効能紹介のまとめ

 

ブロッコリースプラウトの栄養成分や健康効果についてお分かりいただけたでしょうか。調理に手間がかからず、スーパーで購入できるので、日々の食事に取り入れやすい点が魅力ですね。

 

小さな葉にぎゅっと詰まった植物のパワーを借りて、健康でイキイキした身体づくりをしていきましょう。

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