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子どもに対しての食育の必要性や取り組み方

子どもの食育について一番大切なことはなんでしょうか。好き嫌いをなくすことや残さず食べることも大切ですが、一番忘れてはいけないことは、「食べることは楽しい、幸せ」という気持ちではないでしょうか。

 

食べることは、子どもの身体と健康をつくるのに必要不可欠なことです。せっかくならば、自分から美味しく喜んで食べて欲しいですよね。それでは、具体的にどのように子どもの食育を進めていけばよいのかを年齢別にご紹介します。

 

子どもにとって食育が大切な理由

 

○幼児期の食体験は、心と身体の成長と密接に関係している(子どもの心を安定させ成長させる)

まず、幼児期から13食の食事をきちんと摂ることで体内時計の生活リズムが整います。特に朝ご飯をきちんと食べることが1日のエネルギー源になりますし、生活リズムを整えると心身ともに健康になります。

 

他にも食事をきちんと摂っている子どもは体力や学力、免疫力が向上し、情緒も安定すると研究結果が出ています。きちんと栄養バランスを考えて子どもに食べさせることが「食育」要は、「食事の教育」の一環になりますね。

 

また、食事は家族みんなで食卓を囲み、楽しく話しながら食べることが望ましいです。1日のうちで家族が顔を合わせる時間は、ごくわずかで食事の時間くらいだと思います。そのうえ、子どもが成長して大きくなるとさらに顔を合わせる時間がなくなり言葉を交わすこともかなり減少するでしょう。

 

幼児期のうちから「食事は家族で楽しく食べるもの」と認識させて食事中は、言葉のみではなく心を通わせておくことがとても大切なことです。

 

習慣や嗜好は幼児期に決まる(大人になっても正しい食知識や食習慣を持ち続けることができる)

味覚がまだ発達していなし幼児期に味の濃いものやジャンクフード、偏った栄養ばかり摂り続けていると偏った食事に味覚が慣れてしまいます。すると、味の薄いものや栄養バランスが整った食事は美味しく感じず、偏った食事が美味しく感じジャンクフードばかり食べて肥満になってしまう可能性が高くなります。

 

成長しても味覚が適切な食事に順応できず、肥満になるだけではなく健康にも大きな被害をもたらします。それだけではなく、子どもの性格や行動、態度も大きく変化していきます。例えば無気力、落ち着きがなく怒りやすい、協調性がなくなる、孤独を感じやすくなるなどと様々な悪影響が起きてしまうのです。

 

幼児期から確立したものは、大人になっても大きく影響しますよね。幼児期からきちんと整えておくことがすごく大切になります。

 

人としてのマナーや文化を身につけることができる

日本の伝統食文化や伝統農作業を受け継いでいくことはもちろんのこと食事のマナーやあいさつ、箸の持ち方、郷土料理などを親世代や祖父母世代から子どもに伝える大切な時間を食事のときに取り入れます。

 

そこから社会に出ても恥ずかしくないマナーや知識を子どもが身につけていき、食事の大切さや楽しさ、必要性を理解していきます。

 

年齢別の食育への取り組み方

離乳食期(0~2歳)

せっかく作ったご飯をぐちゃぐちゃにされて床や机にこぼされ落ち込んだり焦ったりすることもあるかもしれませんが、食べ方は問題ではありません。手掴みでもぼろぼろこぼして食べていても良いです。1番大切なことは、「ご飯が美味しい」「食べることは楽しい」と思うことです。

 

どんなに汚れてもにこにこ赤ちゃんと話しながら食べてみてください。それだけで食事の時間がもっと好きになります。薄い味付けの離乳食から段々と味がついていき様々な食べ物や味付けを知り、好き嫌いが出るかもしれません。

 

しかし、嫌いなものを無理矢理食べさせなくても良いです。無理に食べさせると食事の時間を苦痛に感じることや余計に食べなくなる可能性もありますまた、親が見ているところでは食べて外では残すといった行動も出てくるでしょう。

 

今は、食べる楽しみを知り、食べることで生活リズムを整えていくことを優先しましょう。

 

幼児期(3~5歳)

少しずつ成長してくると大人と同じようにスプーンや箸が使いたくなります。そして、大人の真似をしてスプーンや箸を使うことや大人と同じように綺麗に食べることを覚えていきます。すると大人から褒められるようになり、正しいマナーが身についてくるのです。

 

幼稚園や保育園の年中・年長さんになると給食当番や先生などと料理をする行事があります。このことから料理の盛り付けをしたり片付けをしたり、料理を作る大変さや楽しさを学びます。興味関心が出る以外にも食事に対して感謝する心が芽生えてきます。

 

小学生(6~12歳)

小学生になると授業で食育について触れることも増えてきます。その際にどの栄養素のカテゴリーか分類し、バランス良く食事を食べるように指導します。

 

あとは、体験として栽培や調理を行います。栽培では、畑を耕しトマトや豆などを植えて水や肥料をあげて世話をして収穫します栽培することで食材が手間ひまかけて育てられていることを知ります。

 

そして、収穫した野菜を使い調理します。食材の下処理をして調理をし、自分たちで食べます。野菜のみならず、生の肉や魚は見ることも触れることもほとんどない子どもが多いので新たな経験をします。このようにすることで栽培や調理の大変さや楽しさを知ります。美味しくできれば嬉しいですし失敗すれば次回に繋げます。食べ物の有り難さを知り、家庭でのご飯や給食を残すことが減るでしょう。

 

また、家族や友達同士で話をしながら食べる機会が増えます。その際に箸の持ち方やマナー、挨拶を見て聞いて覚えます。そして、13食をきちんと食べて生活リズムを正しく身につけます。

 

子どもにおすすめのお手伝いのポイント

 

2~3歳頃

包丁は、危ないので手を使ってできるお手伝いをさせてあげます。その際に「お手伝い」と思わせるよりも「遊び(おままごと)」として取り組めるのが一番良いです。

 

まだ手も小さいですし力加減もわからないと思うのでまずは、やりやすく葉物をちぎったりお握りを丸めたりするなどがおすすめです。失敗しても怒らずに楽しくやることでお手伝いが好きになり、もっとやりたくなります。

 

4~6歳頃

大人の包丁では、危ないので子ども包丁を用意しましょう。固いものは子ども包丁で切れにくいですし、力もまだ強くないので豆腐やゆで卵など柔らかいものから切らせてあげましょう。

 

大きさがバラバラでも問題ないですので積極的に切らせてあげてください。そして、サラダを盛り付けたりトッピングしたりするなどできることをやらせつつ、わからない範囲でフォローをしてあげてください。

 

小学生以降

1人で全て最初から行い、一品料理を完成させます。初めはお米をとぐなど簡単なもので良いですし、徐々に目玉焼きやお肉、お魚を焼くなどやっていきましょう。慣れてきたらゆで卵を作り、葉物やトマト、きゅうりを切りサラダにするなど過程を増やしていきます。

 

少しずつ過程を増やしスモールアップしていくと子どもにとって料理が負担にならないうえに自分自身の成長を実感できる良い機会になりますね。

 

始めるタイミングはいつがよいか

いつの時期でも子どもがやりたいと思った時や言った時になんでもやらせてあげてください。小さいときは野菜を触るだけでも良いですし、やりたいことはなんでもやらせることが大切です。

 

失敗やこぼしたり汚したりした際に怒ってしまうと子どもはもうやりたくなくなってしまうので怒らないようにしましょう。できる範囲のことをまずやらせてあげれば、お母さんにとっても子どもにとっても負担になりませんよね。

 

経験し、一度でも成功したことを再度やらせてあげるだけでも子どもは成功体験を感じ、「もっとやりたい」「料理が楽しい」などと思えるので成功体験を積み重ねてあげることも必須になってきます。

 

子どもに対しての食育の必要性や取り組み方まとめ

 

子どもの食育に関しては、年齢別に様々な対応をしていく必要があります。食育を通して生活リズムが整うだけではなく、心身ともに成長します。例えば食事は家族揃って食べるものだという食育を小さい頃から教えると食べることが好きになります。

 

そして身体も健康になりますし、精神的にも満たされ安定してくるのです。このように食育の土台は、家庭です。給食でいくら楽しく栄養があるものを食べることができていても家庭での食事が1番満たされ安心できるものなのです。無理に頑張る必要はありませんが、子どもと楽しく食育してみてはいかがでしょうか。

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