これで安心!風邪をひいたときの幼児食について
子どもは「風の子元気な子」なんて言い方をしますが、現実には意外と子どもは風邪をひきやすいものです。子どもが風邪をひいたときに適切な食事を与えるのは、家庭での大きな役割です。
どんな食事が、風邪の改善や体調を回復に効果があるのでしょう。
幼児が風邪をひいたら?
幼児が風邪をひいたとき、まずは食事から体調の回復をはかりましょう。
水分補給が一番大切、脱水状態にならないようにする
風邪をひくと、喉の腫れや倦怠感などで食事もままならないことも多いでしょう。
しかし、絶対に忘れてはならないのが水分補給です。発熱があると、発汗して熱を下げようとするし嘔吐もあるでしょう。下痢もあるかもしれません。
このような症状が続くと、着実に体から水分が出ていきます。脱水症状になるととても深刻な状態になることもあります。
また、水分が体から出ていくだけでなく、汗をかけばカリウムやナトリウム、ミネラルも同時に失われてしまいます。
つまり、水分であると同時にカリウムやナトリウム、ミネラルが含まれているものが適しているということです。最近では熱中症対策などから、経口補水液などが販売されています。
ただ身体にいいからといって、いくらでも飲んでいいわけではありません。子どもは特に体が小さいので、医師に相談をしてから量を考えるといいでしょう。
胃の負担がかからないものを食べさせる
体調を崩すと胃腸などの働きも弱まります。胃腸が弱っているときに胃に負担がかかるようなものは避けるようにします。消化しきれずに、かえって辛い思いをしなければいけません。
できるだけ、きちんと食事をとることが必要ですが、無理に食べさせることは避けましょう。
免疫力を高めるためにビタミン群をいれる
体調を戻そうと、体内のビタミンも多く消費されていきます。使う分、取り入れないとといけません。
免疫力を高めることのできるビタミンは、普段から取り入れておくといいでしょう。風邪をひきにくい身体を作ることもできます。
たんぱく質も少しずつ加える
体調を回復させる効果や、抗ウイルスの作用を向上する働きがあるタンパク質も摂取すべきです。タンパク質を消化しようとすると多くと、多くのエネルギーが必要となります。元気な時の体調であればいいのですが、体調を崩している時には厳しいものです。
タンパク質は必要ですが、量を加減して食べ過ぎないようにしていきましょう。
一気にあげずに少しずつ食べさせる
無理をして食べると、胃腸が弱っている時には嘔吐してしまったり、消化不良で下痢をしてしまうことも多くあります。そんな場合には、無理をせずに少しずつ食べさせてあげましょう。
一気にあげすぎると、胃腸が弱っている時にはさらにダメージを受けてしまいます。
風邪をひいたときにおすすめの食材
風邪をひいた時には、次のようなおすすめ食材があるんです。一度試してみてはいかがでしょう。
熱があるとき…免疫をアップさせるビタミンB群を中心に
ビタミンB群には摂取した脂質やタンパク質、糖質などをエネルギーに変える働きがあります。
体調を崩している時期にはエネルギーが必要不可欠です。積極的に摂取することをおすすめします。
また、免疫力を向上させる効果もありますので、普段から意識してビタミンB群を摂取するといいでしょう。
かぼちゃ、ヨーグルト、卵など
食材としては卵や豚肉や海苔、かぼちゃなどです。食欲がない時もあるでしょうから、ヨーグルトなどから摂取してもいいですしょう。
鼻水がとまらないとき…粘膜を強化するビタミンA
鼻やのどの粘膜を強化してくれる働きが、ビタミンAにはあります。もちろん、ウイルスへの抵抗力をアップする働きがあります。
にんじん、ほうれん草、かぼちゃなど
にんじんやほうれん草、かぼちゃなどから摂取するといいでしょう。アレンジがしやすい食材ですので、積極的に食事に摂り入れてください。
水分を補給しながら、おかゆ、うどん、野菜スープなど
水分補給がとても大切ですが、食事も同じように大切です。
しかし、食欲がない場合もあります。そんな時に便利なのが、おかゆやうどん、野菜スープなどです。これは食事をとるのと同時に水分も摂取できます。
また、煮込むことで食材を柔らかくすることもできるので、胃腸への負担を軽減することができます。
風邪をひいたときに注意したい食材
体調を崩している時に体によい食材を理解したところで、今度は注意したい食材を見ていきましょう。
冷たい飲み物、食べ物
冷たいものは胃腸に負担をかけやすいものです。胃腸の働きが弱まっている時は冷たいものも天敵です。冷たいものは避けて、常温のものを摂取するようにしましょう。
生姜、ねぎ、香辛料
子どもにとってあまり好まれるものではありませんね。胃腸を弱めている時はなおさらです。処理をしようとエネルギーを胃腸に使ってしまうと、体調の回復も遅くなります。
また、処理しきれないと下痢や嘔吐といった症状が現れます。体を温めるという効果はありますが、熱がある時にはさらに体温をあげてしまうことも考えられますので、注意しましょう。
油分の多いもの
油分の多いものは、消化や吸収に時間がかかってしまいます。その分エネルギーの消費も多く必要になります。体調を崩し、胃腸が弱っている時は、油分の多いものは胃腸に大きな負担をかけることになってしまいます。
油分の多いものというと、すぐにイメージできるのは揚げ物や肉料理でしょうが、スイーツも同様です。プリンやケーキなども例外ではありません。アイスクリームなどは油分もそうですが、冷たいものでもあります。子どもが欲しがるかもしれませんが、気を付けましょう。
風邪ときにおすすめの幼児食とは?
おすすめの食材を使ったおすすめの幼児食をご紹介しましょう。
煮込みうどん
うどんは、胃腸が弱っている時にはいい食材です。煮込むことでうどん柔らかくなりますので、胃腸に優しいものとなります。体も温めてくれます。
すりおろしりんご
りんごには、自然治癒力を高める効果があります。すぐにエネルギーに変わるので消化にもよい食材です。更に、それをすりおろすことでさらに消化がよくなります。甘く食べやすいので子どもも進んで食べてくれるでしょう。
注意しなければいけないのは、すりおろしたらすぐに食べるということです。時間が経つと酸化して茶色くなってしまいますので、気をつけましょう。
緑黄色野菜のスープ
ビタミンA、B群、Eなどが豊富に含まれている緑黄色野菜が入った料理は、体調を崩している時には欠かせません。さらに、スープになっていると食べやすくなります。良く煮込んで野菜を摂取するといいでしょう。
野菜を細かく刻んだり、ミキサーにかけるとより摂取しやすくなります。子どもの状況にあわせて、形状を変えるといいでしょう。
お豆腐
豆腐は、消化しやすい食材です。タンパク質もしっかり摂取できます。免疫力を高める作用がありますので、積極的に食べたいものです。
湯豆腐
消化しやすく免疫力をアップできる食材の豆腐の料理として、湯豆腐はいかがでしょう。からだも暖かくなりますし、他の食材も一緒に煮込むことができますのでおすすめです。
これで安心!風邪をひいたときの幼児食についてのまとめ
子どもが風邪をひいた時には、栄養のあるものを食べさせて早く回復してほしいと願うものです。
しかし、与えることを注意しなければならない食材や形状、温度があります。冷たいものや油分の多いものは控えるようにして、暖かいものや柔らかいものを積極的に摂取させてあげましょう。
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