これを知っていればもう安心!!幼児食の作り方と適した食材
離乳食はそれなりに気を付けて、いろいろな工夫をされている方が多いでしょうが、幼児食はどうでしょう。大人と同じようなものが食べられると言えども、まだまだ胃腸は未完成です。
子どもに適切な食事を提供するにはどうしたらいいのでしょう。そこで、今回は幼児食の作り方と適した食材についてご紹介でしましょう。
幼児食を食べるタイミング
離乳食から晴れて、大人と同じような食事を食べれるようになってほっとしている時期でしょう。
しかし、大人との食事とは少し違います。幼児食は離乳食と大人の食事の間の準備期間と思ってください。こんな時期、どんな段階を踏んで作ってあげればいいのでしょう。
1~1歳半を過ぎごろ
1歳を過ぎたころから幼児食を考え始めましょう。目安としては、歯が生え咀嚼や嚥下がしっかりと出来るようになっていることです。
また、コップのみが出来るようになっていることも大切です。
とはいうものの、子どもの成長の個人差は大きくあります。あくまでも目安ですので、お子さんの成長に合わせた対応をしてあげて欲しいと思います。
1~2歳児の1食分のカロリー摂取目安は300kcal
このころの食事は、子どもの成長に大きな関わりがあります。体自体も全てが大きく成長を遂げるこの時期に、食事はとても大切です。
一般的に1~2歳児の1食あたりの摂取目安は300㎉です。これを目安に足りているか、摂り過ぎていないかを判断するといいでしょう。
成長に必要だからと摂り過ぎてしまう場合もありますので、要注意です。食べ過ぎると肥満児に成長してしまう恐れがあります。
3~5歳児の1食分のカロリー摂取目安は400kcal
3~5歳と言えば、保育施設では幼児と呼ばれる時期です。戸外で思い切り体を動かし体力をいっぱい使って、毎日を過ごしています。体もさらに大きく成長していき、1年の成長も目を見張るものがあります。
3~5歳児の1食分のカロリー摂取目安は400㎉です。1~2歳の摂取カロリーと比べると量が増えていることが分かります。
食欲がない、食べ過ぎたときは翌日の食事で調整する
大人でも食欲が進まないことがあるでしょう。体調や環境により、大きく左右される食欲ですが、子どもも同じことです。
子どもは特に、好き嫌いがはっきりしており嫌いなものは一切口にしないという子も多くいます。
毎日の食事で、ガミガミと好き嫌いについていわれたり、マナーを言われ続けると食事に対しての意欲はなくなり、食事をとることも嫌になってきます。
まずは、子どもに食事に対して楽しいと思ってもらうことが最優先ですので、食事中は楽しい雰囲気でというのを心掛けましょう。
ともあれ、食欲が無い時や食べ過ぎた翌日などは、様子を見て加減して構いません。必ず守るということではありませんので、あくまでも目安のカロリーと考えてください。
幼児食をつくるときのポイント
幼児食はあくまでも、大人の食事とは少し異なるので注意しましょう。
3食+おやつで1日の栄養を摂る
大人と違い、子どもはまだ胃腸が未発達です。そのため、3食の食事で1日に必要はカロリーを摂取しようとすると、胃腸に負荷がかかりすぎてしまいます。
3食に加えておやつを加えることで、必要な食事を無理なく摂取することが出来ます。
塩分を控える
大人も塩分量に注意する必要があるように、子どもも同じことです。特に、子どもはと名よりも塩分摂取に注意が必要です。
目安として、1~2歳の男の子は3g未満、女の子3.5g未満、3~5歳の男の子で4g未満、女の子4.5g未満です。
子どもの頃から塩分の濃いものを食べていると、大人になっても塩分の濃いものを好んで食事をするでしょう。このような生活が続くと、塩分の摂取量がどんどん増え、生活習慣病などのリスクが高まってきます。
出汁などを効かせることで、塩分を控えてもおいし食事を作ることができます。
歯ごたえに差をつける
色々な食材を使うことも大切ですが、歯ごたえでも変化をつけましょう。歯ごたえを楽しむことも食事を楽しむことの1つです。子どもだからと柔らかくし過ぎず、少し歯ごたえのあるものも加えると、食事に飽きることなく楽しめます。
幼児食に適した食材
では、実際の食材で見ていきましょう。
うどん
離乳食の初期から食事に登場する食材です。どんなところでも購入でき、簡単に調理することができます。子ども用の味付けをして子ども分を取り分けた後に、大人の味付けをすると家族で同じメニューを楽しめることが出来ます。
緑黄色野菜…かぼちゃ、ほうれん草など
緑黄色野菜にはビタミンAやカロテンが含まれています。粘膜を強化して風邪などの予防に役立ちます。
かぼちゃは甘い食材ですので、子どもにも人気の食材です。ほうれん草も緑の野菜ではありますが、比較的に子どもが好きな食材の1つです。ペーストに仕立て、食事に入れることもおやつにすることもできる、工夫の幅が広がる食材です。
海藻類
食物繊維が豊富な海藻類は、子どもの腸内環境を整えることにとても効果的です。細かくすることで食べやすく、意欲的に食べてくれるでしょう。
幼児食に適さない注意食材
ここで幼児食にはNGな食材をご紹介しましょう。
加工食品
ベーコン、ウインナー、ハムなどの塩分に注意
ベーコン、ウインナー、ハムなどの加工食品は子どもも大好きな食材の1つですが、注意が必要な食材の1つでもあります。それは塩分です。
また、保存食も含まれていますので、これも子どもにとってはあまり好ましくないものです。幼児食で料理に加える場合は、量を加減したり食品添加物不使用のものを選ぶようにしましょう。
噛みきれにくいもの
いか、たこ、こんにゃくなど
顎が未発達の子どもたちにとっては噛みきれないものに関してはストレスの1つになってしまいます。いか、たこ、こんにゃくなどがその代表です。
カットが大きすぎると喉に埋まらせる心配もありますので、注意が必要です。料理に取り入れる場合には、飲み込めるサイズにカットするなどの工夫が必要です。完全に排除する必要はありませんが、使用するときは注意しましょう。
食品添加物
かまぼこ・ちくわ
加工食品と共に塩分の多いものです。代表としてかまぼこ・ちくわなどです。これらは、つなぎにたまごが使用されていることが多く、アレルギーなどにも注意が必要です。
糖質・脂質が多い物
ケーキ、スナック菓子、ファーストフード
子どもも大人も大好きなジャンルでしょうが、子どもには特に注意が必要です。ケーキ、スナック菓子、ファーストフードの糖質や脂質は子どもの身体にとってあまりにも多く、肥満に繋がってしまいがちです。
ジュースなども糖分が多く含まれていますので、水分補給代わりに摂取するのは危険です。
細菌感染が心配されるもの
刺し身、生卵など
刺し身、生卵など生ものには、どうしても細菌感染が心配されます。子どもはまだ細菌への抵抗力が非常に低いので、大人は何ともないものでも子どもは簡単に体調を崩してしまいます。
完全に避ける必要はありませんが、食事として与える場合には、その後の子どもの様子を観察しておくことや量を加減するなどの工夫に心がけましょう。
家族で同じものを食べているのに、子どもだけが食中毒になってしまうというケースもあります。
これを知っていればもう安心!!幼児食の作り方と適した食材のまとめ
幼児食は、離乳食と大人の食事の間の準備期間の食事と考えていいでしょう。目安のカロリーを頭にいれて、子どもに適したカロリーの食事を提供してあげてください。適した食材、注意しなければいけない食材も把握が必要です。
しかし、何をいっても、食事を楽しくすることが一番です。子どもの周りの大人は子どもに健やかな育ちと食事の楽しさを伝える義務があります。子どもの成長に必要な食事を保障してあげましょう。
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