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カクテルのタイプとスタイルについて

読者の皆さんは、お酒は好きですか?お店でワイワイ飲むことや、自宅でショットバーをゆっくりと楽しむなど、お酒には本当にたくさんの種類があります。
カクテルって名前は知っているけど、正式にはどんな飲み物のことなの?
カクテルのタイプについて知りたい!
ロングカクテルにはどんなスタイルがあるの?
今回の記事では、上記のような悩みをお持ちの方向けに、「カクテルとはそもそもどのような飲み物なのか」や「カクテルにはどんなタイプやスタイルがあるのか」について、詳しく紹介していきたいと思います。

目次

カクテルとは?

カクテルと聞くと、バーテンダーがシェイカーに何種類かのお酒を混ぜて、シャカシャカとカッコよくシェイクして、大人びたグラスに注ぎ、黙ってテーブルに滑らせるように差し出してくれる、こんなイメージが思い浮かぶのではないでしょうか。
そして、ロックグラスやカクテルグラスを見ると、なんとも綺麗な色をしたカクテルが注がれていて、おしゃれな雰囲気を楽しみなだから嗜むようなもの。ここでは、そんなカクテルの正式な定義について解説します。

1-1ベースとなるお酒+ジュース(ソフトドリンク)

ものすごく広い意味で言うと、カクテルとは2種類以上のものを混ぜて作られた飲み物のことを指しますので、アルコールの入っていないミックスジュースなども一種のカクテルと言うことができます。
しかし、一般的にカクテルと言うと、「ベースとなるお酒」にジュースなどの「ソフトドリンク」を混ぜ合わせてできたものを指します。お酒に強くない人でも飲めるよう、ノンアルコールのカクテルも最近では流行っていますが、基本的にはアルコールにジュースを混ぜたものが正式なカクテルです。

1-2二つ以上の材料を混ぜ合わせて作る飲み物

そして、カクテルと呼ばれるためのもう一つの条件が「2種類以上の材料が混ぜ合わされてできていること」です。例えば、甘い飲み口でとくに女性に人気があるカルーア・ミルクは、コーヒーリキュールであるカルーアを牛乳で割ったカクテルです。
また、ウォッカをジンジャーエールとライムジュースで割れば、モスコー・ミュールが出来上がるように、3種類以上の飲み物をミックスしてもカクテルが作れます。

1-3種類が豊富にある

このように、2種類以上のドリンクを混ぜたものをカクテルと呼ぶのですが、世界には一体どれくらいの種類のカクテルがあるのか想像つきますか?なんと、今や全世界で名の知れているカクテルは3,000種類以上あるらしいです!
それ以外でも、カクテルとして認識されていないものや、名前すら付いていないカクテルも数多く存在していると思われますので、実際はもっとたくさんあるということになりますね。ちなみに今の日本では、だいたい300種類くらいのカクテルがあると言われています。それだけでも十分多いですよね!

カクテルのタイプ

ここでは、カクテルのショート・ロングタイプを掘り下げていきます。それぞれ違いがありますので、基礎知識から解説していきます。

2-1ショート

あまり時間をかけずに飲む物 氷なし

カクテルタイプのひとつ目は、「ショート」と呼ばれるもので、「ショートドリンク」や「ショートドリンクス」とも言われています。英語の「short」=「短い」という意味の通り、短時間で飲み干すように作られたカクテルのことです。
ショートカクテルは、「氷が入っていない」というのがポイントで、ぬるくなって美味しくなくなってしまう前に飲み切ってしまう必要があります。飲み方としては、アドミラルやマティーニといったアルコール度数が20度を超えるお酒を使い、容量が少ない足付きのカクテルグラスに注がれます。人の体温でぬるくなってしまわないよう、足が長いグラスに入れられるのです。
このように、ショートカクテルの消費期限は短いため、「ショートカクテルは3口で飲め」と言われているくらいです。時間的には15分以内が目安とされているので、お酒に強くない方にはちょっとしんどいかもしれませんね。

2-2ロング

氷を入れて飲むコールド・タイプ

一方、コールド・タイプのロングカクテルとは、ショートと違って氷が入っているのが最大の特徴で、大きめのグラスに氷と一緒に入れられたカクテルのことをいいます。氷が入っているおかげで、ぬるくなるまでに時間がかかるため、お酒が弱い人でもゆっくり味わいながら、時間を気にせず自分のペースで飲めるのでおすすめです。
ロングカクテルとして馴染みが深いのは、普段居酒屋でよく見るようなカンパリソーダやジントニックなどではないでしょうか。

お湯割などホット・タイプ

また、ロングカクテルにはお湯割などの「ホット・タイプ」もあり、ホットカクテルやホットドリンク、ホットドリンクスとも呼ばれます。冷たいお酒が身体に合わないという方に向いていたり、温かいアルコールで身体を温めて血行を良くするという効果が期待できたりするので、コールド・タイプとともに人気があります。

ロングカクテルのスタイル

最後に、ロングカクテルのスタイルをいくつか紹介したいと思います。言葉の意味と合わせて覚えると、どんな味付けなのか理解できたり、覚えやすくなったりしますよ。

3-1サワー

サワーとは「酸っぱい」という意味の言葉です。スピリッツに甘味と酸味を加えて作るカクテルで、レモンジュースを使用したブランデーサワーやウイスキーサワーがよく知られています。ちなみに、アメリカではソーダ水は使わないのですが、日本をはじめとする他の国ではシャンパンやソーダ水などが使われる傾向にあります。

3-2フィズ

フィズとは、スピリッツの中でもジンをベースとして、レモンジュースに砂糖を足してソーダ水で割った、爽快な味わいのカクテルのことです。そして、フィズという名前は、ソーダ水の炭酸ガスが「シュッ!」と鳴る音からつけられた擬声語と言われています。
一般的にはソーダ系で割ったカクテルがフィズと呼ばれていますが、日本ではバイオレットやカカオなどのリキュールをベースとしたフィズも人気があります。

3-3コリンズ

コリンズは、スピリッツに砂糖とレモンジュースを混ぜ、ソーダ水で割るスタイルのカクテルです。作り方はほとんどフィズと同じですが、フィズよりもグラスが大きいため、一杯あたりの量が多くという特徴があります。
コリンズとは変わった名前だなと思う方もおられるかもしれませんが、このカクテルの創始者とされる「ジョン・コリンズ」というイギリス人の名前から取られたものなのです。

3-4ハイボール

最近人気のハイボールですが、これもカクテルの一種なのです。ウイスキーを炭酸水で割るのが本来のハイボールであるところ、日本ではウォッカや焼酎などをベースとした焼酎ハイボールがメジャーとなっています。
ウイスキー+ソーダの組み合わせが有名ですが、どんなお酒もベースになれることや、ソーダ以外でもジンジャーエールやコーラ、トニックウォーターでも割ることができるなど、非常に幅広いジャンルのカクテルだと言えます。

カクテルのタイプとスタイルについてまとめ

今回の記事では、カクテルの定義に始まり、色々あるカクテルのタイプやスタイルについて紹介してみました。お酒が苦手という人でも、甘めや辛め・アイスやホットなど、無限大の組み合わせの中から、あなたのお好みの一杯がきっと見つかるはずですよ。

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