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ワインを表現する言葉とポイントを徹底紹介!

ワインのスペシャリストである「ワインソムリエ」は、ワインに関するさまざまな知識が要求されます。

 

そんなソムリエに要求されるスキルの1つに「ワインの表現」があり、テイスティングなど味や香りなどを的確に伝えることを要求されるのです。

 

そこで、ワインを表現する言葉やポイントについて解説します。

 

ワイン テイスティングのアタックとは?

 

まずは、ワインテイスティングの「アタック」について解説します。

 

一口含んだ時に感じる第一印象

「アタック」とは、ワインを一口含んだ時に感じる「第一印象」のことをいいます。

 

強い・弱いで表現されることが多い

一般的にテイスティングのアタックの表現方法としては

 

強い

弱い(軽い)

 

で、表現されることが多いです。

 

例えば、「強い酸味を感じる」「中程度で酸味と甘味のバランスが良い」といった表現が用いられます。

 

イメージをつくる一要因

アタックは「ワインの第一印象」であるため、そのワインのイメージをつくる一要因ともいえます。

そのため、アタックの重要性は高く、ワインソムリエとして適切なアタックの表現をすることが求められます。

 

ワインの味を表現する味わいの要素

 

次に、ワインの味を表現するための「味わいの要素」について6つご紹介します。

 

1.甘み(果実味)

1つ目は「甘み(果実味)」です。

 

甘口

 

辛口

 

などで表現される味わいの要素であり、どのくらい甘いのかを表現します。

 

多くのワインは辛口に相当しますが、酸味が抑えられているものや甘味を強く感じるワインなどは中辛口や甘口、極甘口などで表現します。

 

2.酸味

2つ目は「酸味」です。ワインの基本的な味わいの1つです。

 

酸味の強さを強弱で表現するだけでなく、「さわやかな酸味」「おだやかな酸味」など形容詞をつけて表現されることが多いです。

 

3.渋み

3つ目は「渋み」です。主に赤ワインを飲んだ時に感じる味わいの1つであり、歯茎に感じる渋みの感じを表現します。

 

渋みを表現する際には「なめらかな渋み」のように質感で表現することが多いです。

 

4.ボディ(コク・重み)

4つ目は「ボディ(コク・重み)」です。これはアルコール分とエキスの尺度のことであり、軽い感じの「ライトボディ」から「ミディアムボディ」、強く重い印象の「フルボディ」などの表現方法があります。

 

5.フレーバー(果実味など)

5つ目は「フレーバー」です。これはワインを飲んだ時に口の中に広がる香りのことで、ワインの風味や香味を表現します。

 

強弱だけでなく、具体的にどのようなフレーバーであるかを「軽快な」「スパイシーな」といった言葉で表現することが多いです。

 

6.余韻(持続性)

6つ目は「余韻」です。これはワインを飲み込んだ後の口の中や鼻に残る風味が、どれくらい長く持続するかを表現します。一般的に、良いワインであるほどに余韻が長くなる傾向にあります。

 

 

表現のポイント

 

次に、ワインの表現のポイントについて5つ解説します。

 

1.ワインの外観

1つ目は「ワインの外観」です。これはワインの色や発泡具合など、見た目でわかるポイントとなります。

 

例えば、赤ワインであれば「鮮やかなルビー」、白ワインであれば「緑がかった黄色」などで表現します。

 

2.香り

2つ目は「香り」です。ワインの香りを嗅いだ際に、どのような印象を受けるのかを表現します。

 

例えば、「フレッシュ」「灼かれた」などの表現に加えて、果物や植物、香辛料などで例えて表現します。ソムリエによっては、聞き手が驚くような個性的な表現をすることもあります(濡れた子犬、腐葉土など)。

 

3.味わい

3つ目は「味わい」です。これは前述の通り、

 

甘味

酸味

ボディ

 

などで表現します。

 

味わいの表現は重要であり、ワイン選びの際に適切に表現しないと最適なワインを選択することが難しくなってしまいます。

 

4.余韻

4つ目は「余韻」です。前述の通り余韻が長いワインほど良いワインである傾向にあります。具体的に秒数で表現することが多く、以下のような基準があります。

 

短め:3~4秒

中程度:5~6秒

やや長め:7~8秒

長め:9秒以上

 

5.バランス、総合評価

5つ目は、「バランス」と「総合評価」です。ワインの味わいはさまざまなポイントがありますが、どのポイントが突出していても良いワインであるとは言い切れません。味わいのバランスの良さもまた、ワインの良し悪しを決める重要なポイントになるのです。

 

そして、最後に総合評価を表現します。そのワインの味わいを一言でまとめたり、品種や産地についても言及します。一言でまとめるゆえに、表現の際には言葉選びが重要です。

 

例えば、「酸味と甘味のあるワイン」と「桃のような果実味と心地よい酸味のバランスが良いワイン」では、後者の方が味わいの具体性が強く、聞き手の理解度が高くなるといえます。

 

テイスティング用語と意味

 

ワインテイスティングにおいてよく用いられる用語と、その意味について解説します。

 

青い、グリーン:未熟な

握力のある(グリップ):ワインの成分構成ががっしりと組み合わさっている

味が薄い:ワインの味に特徴が無い

温かい:暖かい地方産ワイン特有の滑らかさや柔らかさ

粗い:きめが粗く、のど越しが良くない

アロマティック:薬草のような強い香りを感じる

硫黄臭のある:マッチを擦った時に感じる、あるいは火山のような臭い

生き生きとした:新鮮で若いワイン、あるいはビンテージワイン

異質な:典型から外れた香りや味

糸のような:筋張っていて細い

インキー:インクのような金属的な味

円熟している:柔らかく角が無い

おとなしい:特徴が少ないが不快感が無い

衰えた:古く、果実味や新鮮さを欠いている

重い:コクと重量感がある

 

硬い:味が厳格である

がっしりとした:しっかりとしたコクを感じる

カビ臭:古いタルやコルクに由来する不快な臭いまたは味

カラメル:焦げ臭さを感じるカラメルのような臭い

軽い:さらっとしている

狐臭(フォキシー):非常に強い土臭さ、アメリカ原産のブドウ品種から作られるワインに見られる

きのこ:摘みたてのきのこのような臭い、古いワインに見られる

厳しい:粗野で強さを感じる、または単純で鋭い

切れ味:飲み終わった時のくちの中でのしまりの良し悪し

きれいな:不快な香りや味が無い

緊張している:厳格で頑固、未熟なワインに見られる

空洞の:持続性のある中間のフレーバーが無い

茎臭い:湿った枝のような臭い

くすんだ:輝きが無く、味覚上の興味を惹かれない

口当たりの良い:柔らかくしなやかな

 

グレーピー:はっきりとしたブドウの香り

 

健全な:健康的で欠陥が無い

高貴な:優雅さや美質の良さを感じる

攻撃的な:過度な刺激のある

肥えた:濃密なボディーでエキス分が高い、または油のようなとろっとした甘口

個性のある:品種や生産地域の特性と異なる性格の

コルク臭がある(コルキー):明らかにコルク由来の臭いがする

 

刺し込み:舌をピリッと刺すような

さわやか:清涼感がある、白ワインに望まれる特徴

シナモン:シナモンのような香味、若いワインに見られる

しなやかな:滑らかなのど越しと活力の合わさった

しみ込むような:アルコールが強く、強い香りがある

正直な:まじめで健全な、並のワインを控えめに表現する際によく用いられる

女性的な:重さを感じず、魅力的な

シルクのような:なめらかな舌触りである

シロップのような:濃厚で熟成している

スイート:甘口のこと、やや甘口のことを「セミスイート」という

進む:ワインの熟成度合いが進行する

スタイリッシュ:特徴がはっきりしている

砂のような:ざらつく触感がある

鋭い:魅力的でさわやかな状態を越えた酸味

精気に満ちた:生き生きとしてさわやかさを感じ、香味に富んでいる

清澄な:際立った輝きや澄んでいる様子

繊細な:魅力のある調和を持つ

 

卓越した:当たり年の最高品質のワインによく用いられる、際立った個性と余韻が長い

たくましい:コクと充実感がある

単純な:複雑さが無く素直

男性的な:積極的で自己主張が激しい傾向にある、攻撃的

小さい:低品質で特徴が無い

チカチカする:味覚に訴える強い特徴があり、香りも強い

力あふれる:若々しく健康的である

チョコレートのような:チョコレートのような香りや味、厚みと濃密さがある

ドライ:辛口のこと、やや辛口のことを「セミドライ」という

とろっとした:滑らかで柔らかく、口に含んで充実感がある

 

ナッティー(ナッツの香味):まろやかでさわやかなナッツのような香味

生の:未熟で青い、粗い酸味とタンニン

涙もろい:味がくすんでいる、不健康なワイン

滑らかな:角張っておらず柔らかい

肉厚な:重く濃厚である

煮込んだ:香りをけなす表現

ニュートラル:香味に積極性が無く、成分上の特徴が無い

猫のような:若いオス猫の匂い、ある種の白ワインに用いられることがある

粘り気のある:粘性が強く、重い

糊のような:色が濃く、エキス分が強い

 

ハイトーンな:はっきりとした揮発性の臭い

バターのような:味や香りがバターのようである

バッカリング:口をしぼめるほどに渋い

花のような:花のように香りが豊かである

ビロードのような:のど越しが柔らかく、濃厚さと豊満さを持つ

ピカトン:新鮮な酸味

貧弱な:特徴や長所を持たない、平凡なワイン

フィネス(卓越した優雅さ):優雅さと繊細さ、血統の良さを備える

ブーケ:快いワインを特徴づける香り、発酵後に出てくる香り、熟成香を含む

フラットな:風味が薄くて退屈な

プリード:醸造技術の秀逸性によってワインが卓越した個性を持っていること

フルーティー:果実の香味のこと

フレッシュな:自然な若々しい活力を持つ

ペアドロップス:凶作年の白ワインに現れる香味、洋ナシのドロップのフレーバー

ポジティブ:際立った、それとわかる

補糖:発酵前のブドウ果汁に糖を加え、アルコールの力を強めて未熟な酸味を調和させる

 

マスト(ブドウ液、果もろみ):ワインの基になる果汁、発酵していない

マデイラ化:白ワインが熟しすぎ(あるいは酸化)たことにより本来の香りの特徴を失い、味も平板になっている状態

丸みのある:均整がとれて熟成している

胸を温める:アルコール含有量が多く、力強くて風味が豊か

メルカブタン:酸っぱくてゴム臭がする、ワインが後退している

灼かれた:土臭い臭いがする、しなびたブドウから作られた赤ワインの特徴

 

やさしい:柔らかい、控えめな誉め言葉

痩せた:水っぽく、良質な成分に乏しい

優雅な:上品な色と香りを持ち、味の均衡がとれた洗練されたワインの表現

 

ラノリン:甘く調和のとれた香り

リッチな:果実の香味やアルコール分、エキス分が十分に調和している

レーシー(血筋の良い):由緒正しいワインに用いる表現

ワインらしい(ヴァイナス):ワインらしい確かな香りと味がある

若い:新鮮な若々しい酸を持つ、魅力的な特徴だが「未熟である」という意味でも用いられる

 

 

ワインを表現する言葉とポイントを徹底紹介!のまとめ

 

ワインの表現は難しいですが、ワインソムリエを目指すのであればしっかりと知識を身につける必要があります。

 

基本的なことだけでなく、特殊で難しい表現も使いこなせるようになれば、ソムリエとしての活躍の場を広げるきっかけになるかもしれません。

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