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知っておきたい!「ヌーボー」の意味とボジョレーヌーボーの特徴を紹介

ワインに関するキーワードの1つに「ヌーボー」や「ボジョレーヌーボー」という単語があります。聞いたことがある人は多いでしょうが、それらの持つ具体的な意味までしっかりと理解できている人は少ないでしょう。

 

ワインに興味がある人やソムリエを目指そうとしている人にとって、理解すべきキーワードであることは間違いありません。

 

そこで、ヌーボーの意味や、ボジョレーヌーボーの特徴について解説します。

 

ワインの「 ヌーボー」とは?

 

まずは、ワインの「ヌーボー」の意味についてみていきましょう。

 

ヌーボー、ヌーヴォー(NOUVEAU)

ヌーボー、またはヌーヴォーという言葉は、フランス語です。

 

フランス語で「新しい」という意味

ヌーボーはフランス語で「新しい」という意味があります。

 

当年産のワインのこと

ワインにおける「新しい」という言葉が使われるヌーボーの位置づけとしては、要するに

 

「当年産のワイン」

 

のことです。

 

ワインは時として何十年という期間を経てから飲むこともあり、ヌーボーという単語だけでその年のワインであることがすぐにわかります。

 

その年に収穫されたぶどうでつくった新酒

ヌーボーとはその年に収穫されたぶどうで作った、いわゆる「新酒」のことです。ワインは「〇年産」などのように年を表記します。つまり、「熟成」させることでその味わいに深みをもたらします。

 

新酒であるヌーボーのワインは、それが無いということです。

 

では、ヌーボーは美味しくないワインなのかといえば、その限りではありません。確かに適切な方法で熟成させたワインは美味しいのですが、ヌーボーには新酒ワインでしか味わうことのできない「フレッシュさ」や「フルーティーさ」があります。

 

また、当年産のワインであるため、その年のぶどうの良し悪しをいち早く味わうことができます。これもまたワインの楽しみ方の1つであるため、ヌーボーのワインは世界中で愛されているのです。

 

ボジョレーヌーボーとは?

 

次に、よく聞く名前のワイン「ボジョレーヌーボー」についてご紹介します。

 

ボジョレー・ヌーボー(Beaujolais nouveau)

ボジョレーヌーボー、またはボージョレ・ヌーヴォーなどで表記されるワインは、世界的にも特に知名度の高いワインとして知られています。

 

ボジョレーは地名

「ヌーボー」は先ほども説明した通り「新しい」という意味であり、新酒のワインのことを指す言葉でした。では、ボジョレー(ボージョレ)とは何を指す言葉なのでしょうか。

 

フランス・ブルゴーニュ地方にあるボジョレー地区

ボジョレーとは、フランス・ブルゴーニュ地方にある「ボジョレー地区」のことを意味します。ブルゴーニュ地方の南部に位置し、赤ワインが有名な地域でもあります。

 

ボジョレー地区の新酒ということ

ボジョレーヌーボーは、「ボジョレー地区の」「新酒」という意味であることがわかります。ワイン(ぶどう)にもさまざまな産地がありますが、産地ごとにぶどうの特徴は異なり、それを材料に作られるワインもまた、産地ごとの特色が大きく異なります。

 

11月の第3木曜日に解禁される

よく、テレビで「ボジョレーヌーボー解禁!」というニュースが、特定の時期に報道されることが多いです。

 

ボジョレーヌーボーには「解禁日」があり、11月の第3木曜日が解禁日となっています。

 

ちなみに、以前は「11月11日」、のちに「11月15日」がボジョレーヌーボーの解禁日だったのですが、これでは年によって曜日が変化してしまいます。

 

フランスでは日曜日にワインショップや運送業、レストランなどのワインに関係する仕事が休業日であるため、出荷スケジュールに影響が及ぶということから、平日である木曜日をボジョレーヌーボーの解禁日に改めたのです。

 

ボジョレーヌーボーの注目度が高い理由

 

なぜ、数あるワインの中からボジョレー地方の新酒であるボジョレーヌーボーが注目されているのでしょうか。

 

醸造法が他と違い、質が味わいに直結する

ボジョレーヌーボーが高い注目を誇る理由はいくつか考えられますが、その1つに「ワインの醸造法」が挙げられます。

 

「マセラシオン・カルボニック法」

ボジョレーヌーボーには「ガメイ種」という品種のぶどうが用いられているのですが、この品種はぶどうの中でも渋みが少なく、フルーティーな味わいを楽しむことができます。

 

ボジョレーヌーボーは、そんなガメイ種の特徴を最大限生かすために「マセラシオン・カルボニック法」という製法が採用されています。

 

この製法の特徴は、ワインを作る際に通常であれば行われる「ぶどうを潰す」作業を行いません。

ぶどうを丸ごとタンク一杯に詰め込み、ぶどう自体の重みを利用することで下部のぶどうが自然に潰れて発酵が始まります。

 

その際に「炭酸ガス」が発生するのですが、これによってぶどうの果皮の色素が出やすくなり、きれいなルビー色のワインが出来上がるのです。

 

さらに、この状態で置いておくことにより酸味が柔らかくなり、フレッシュで果実味の豊かなワインに仕上がります。

 

ぶどうの出来栄えの指標になる

ボジョレーヌーボーの製法は、一般的なワインの製法よりも短期間でワインの醸造が完了します。そのため、ワインの出来に「ぶどうの品質」が深く関わっており、要するにボジョレーヌーボーの品質が「その年のぶどうの品質」をはかる指標にもなるのです。

 

ワインの王様と呼ばれる「ブルゴーニュワイン」は、フランス東部のブルゴーニュ地方特産のワインです。

 

諸説あるものの、ボジョレー地方はブルゴーニュ地方に含まれるともいわれています。つまり、ボジョレーヌーボーの出来の良さがその年のブルゴーニュワインの出来の期待度にも関わっているのです。

 

ボジョレーヌーボーの特徴

 

では、ボジョレーヌーボーの特徴についてみていきましょう。

 

渋味の少ないガメイ種

ボジョレーヌーボーの材料となるぶどうには、渋みの少ない「ガメイ種」が使用されています。ワインの出来は、材料となるぶどうの品種やその年の出来によって大きく左右されるため、その年のガメイ種の出来が、ダイレクトにボジョレーヌーボーの出来にも影響するのです。

 

酸味が少なくフルーティー

そんなガメイ種を使用したボジョレーヌーボーの具体的な特徴ですが、ガメイ種の性質をダイレクトに反映し、酸味が少なくフルーティーな味わいに仕上がることが多いです。

 

これはボジョレーヌーボーの醸造法である「マセラシオン・カルボニック」と、新酒であるヌーボーの特徴が大きく影響し、美味しい飲み方も通常のワインとは少し異なります。

 

ボジョレーヌーボーの飲み方

 

最後に、ボジョレーヌーボーの美味しい飲み方についてご紹介します。

 

少し冷やす

ボジョレーヌーボーの飲み方の基本は「冷やす」ことです。

 

通常、ワインは冷やすと渋みが強く出てくるため、飲みにくくなってしまうので、あまり冷やすことはありません。

 

しかし、ボジョレーヌーボーは渋みが出にくい作りになっているため、冷やしてもデメリットが発生しにくいのです。

 

冷蔵庫で1時間くらいが目安

ただし、冷やし過ぎてもワインの味わいを損ねる可能性があるため、冷やす目安となる時間は「1時間」程度がおすすめです。

 

料理と一緒に出すのであれば、食事の1時間前を目安に冷蔵庫に入れて冷やしておくと、食事の際に美味しいボジョレーヌーボーを味わうことができるでしょう。

 

早飲みタイプ

ボジョレーヌーボーは新酒であるがゆえに、その味わいの特徴を形作っているという側面もあります。

 

そのため、購入から時間が経過してしまうと、ボジョレーヌーボー特有のフレッシュさやフルーティーさを損なってしまう可能性があります。

 

せっかくの年に1度のボジョレーヌーボーですから、最大限満喫するためにも購入から早めに飲み切ってしまうことをおすすめします。

 

知っておきたい!「ヌーボー」の意味とボジョレーヌーボーの特徴を紹介のまとめ

 

年に一度、旬が近づいてくるとボジョレーヌーボーの話題で持ち切りの季節が来ます。

 

ヌーボーの意味やボジョレーヌーボーの魅力について理解を深めることができたので、これからは、ぜひボジョレーヌーボーの入荷を待ちわびてみませんか?

 

ワイン好きな人や、これからワインソムリエを目指そうという人にとって、ヌーボーやボジョレーヌーボーに関する知識は避けて通ることができない道です。

 

しっかりと理解して、ワインとの接し方をより豊かなものにしていきましょう。

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