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詳しく解説!パンの種類と分類方法について

日本人は米、と言いながら最近のパンブームは米をしのぐ勢いでどんどん人気が出てきています。

フランスパンにブリオッシュ、クロワッサンなどその種類は数知れません。体によさそうな種類のパンも出てきています。

 

人気沸騰中のパンをおさらいしておきましょう。種類と分類に詳しくまとめてみました。

 

パンの種類と分類

 

どんな種類と分類することができるのか、みていきましょう。

 

パンの種類は無数にある

 

パンの歴史は古く、その種類は5000種類とも6000種類ともいわれています。世界各国で独自のパンがありますから、その種類を特定することは難しいのでしょう。

 

日本では明治以降、パンは日本の食文化に根付き、現在は数百種類ものパンがあります。世界では類を見ないほど、日本にはパンの種類が豊富です。

 

パンそのものを分類分け

 

パンの種類は簡単に見分けが付きますが、今度は分類分けをしてみましょう。パンの種類とは違い、パンそのものの分類方法です。

 

例えば、素材です。小麦粉と一口にいっても、外国産なのか国産かによって出来上がりは違いますし、最近ではパン専用の小麦粉も開発されています。

 

ほかに、製造方法や食感などでも分類ができます。パンを細かく分けていくと、いろいろなジャンルが見えてきます。

 

一般的な分類方法

 

それでは詳しい分類方法を見ていきましょう。

 

材料別

パンといえば「小麦粉」がメインでできていることはご存じでしょう。

 

現在、身近に多くあるパンにはいろいろな種類の小麦粉が使われているのです。

 

外国産小麦粉

国内産小麦粉

小麦粉以外の粉(ライ麦粉、米粉など)

そのほか

 

最近では小麦粉に代わり、米粉のパンやライ麦パンが販売されています。パン専用の小麦粉の開発が進んでいますので、また違うパンが販売されることも近いでしょう。

 

 

国別

世界のパンは、材料や製造方法などの組み合わせを変えることで多種多様です。パンが有名な国の代表としては、次の通りです。

 

フランス

イタリア

ドイツ

オーストラリア

ロシア

アメリカ

イギリス

 

世界各国で、その国の食の特徴を生かしたパンがたくさんあります。

 

 

製造別

パンの製造方法は多くありますが、実は数種類のバリエーションからなるものです。

 

直捏法(ストレート法)

中種法(スポンジ法)

パン種法(発酵源を仕込みの前にあらかじめ作っておく)

そのほか

 

特に、この直捏法(ストレート法)と中種法(スポンジ法)が有名です。

 

 

食感別

パンの種類と同じくらい、その食感のバリエーションはとても豊富です。フワフワで柔らかいものや、逆にとってもハード(硬い)なものまで様々です。食感は食べるときの指針になります。

 

材料の配合による分類

 

材料の配合によっても分類することができます。

 

配合による分類は大きく分けて2つ

 

リーン

材料は小麦粉・塩・水しか使わないシンプルなパンです。ライ麦や小麦そのものの香りを楽しめたり、自然な甘みや酸味を楽しむことができます。

 

フランスパンが代表的です。食事に合うパンです。

 

 

リッチ

水と塩などしか使用しないシンプルなリーンというパンとは対照的に、こちらは小麦粉や塩に加えて、砂糖や牛乳、卵などが使用されています。リーンなパンと比べると、フワフワなのが特徴です。見た目も鮮やかなパンです。

 

日本人がよく食べている食パンや菓子パンなどは、全てこのリッチなパンの方です。

 

その他の配合による分類

 

バゲット

小麦粉と塩、水、パン酵母のみで作られたシンプルなパンです。いわいるフランスパンです。長さによって、バケットやバタール、フィセルと名前が異なります。その中で、長いのがバケットです。

 

生地がほとんど同じなのに、形や大きさが変わるだけで、味わいや表情も違うものになれるという魅力があります。

 

焼きたてがおいしく、特にクープ(表面の切込み)がよく反り返っているものがおいしいと評価されているのでぜひ参考にして選んでみてくださいね。

 

 

セーグル

セーグルを直訳すると、「ライ麦」になります。ライ麦の配合を変えることで、2種類のパンがあります。

 

<パン・ド・セーグル>

ライ麦が65%以上配合したものをさします。

 

<パン・オ・セーグル>

ライ麦が65%以下のものをいいます。

 

 

パン・ド・ミ

パン・ド・ミの言葉の意味は「中身のパン」です。フランスパンの生地に砂糖や油脂を少し配合して、パン型に入れて焼いたものです。フランスパンの生地がベースですから、食パンほどフワフワとしているわけではありませんが、比較的柔らかいほうです。

 

適度な噛み応えと小麦粉の風味が特徴で、トーストにすると外がカリッとしていて中身がふわっとしているので、2つの食感を感じることができます。

 

 

パン・オ・レ

フランス発祥のパンです。「レ」とは牛乳を意味し、パンを作る際、水ではなく牛乳を使うことが特徴です。口当たりがシンプルなリッチなパンです。

 

パン・オ・レにも2種類あります。

 

<菓子パン>

砂糖と卵を多く使用したことが特徴です。

 

<食事パン>

食事に適したパンであるように、砂糖や卵が菓子パンよりは控えられています。

 

 

折込生地

小麦粉や塩、水を混ぜたこね粉(デトランプ)にバターの層を作ります。伸ばして折り曲げる工程を何回も重ねて、たくさんの層を作っていきます。

 

折込生地はフィユタージュともよばれており、これには3種類あります。

 

1.フィユタージュ・ラピッド

短時間でできる速成折込みパイ生地です。小麦粉に角切りにしたバターを加えて、塩、水を混ぜてざっくりとまとめそのまま折り込んでいく生地です。水分が多いものと一緒になっても、食感が失われにくいので、お惣菜のパンに適しています。

 

2.フィユタージュ・オルディネール

よく見かける普通のパイ生地です。最も基本的な作り方です。くちどけがいい反面、水分が多いクリームが苦手です。

 

3.フィユタージュ・アンヴェルセ

3つの方法の中で、サクサクながら口でホロホロと溶けるような食感です。生地そのままを味わうことのできるお菓子などで、よく用いられます。

 

 

ブリオッシュ

卵やバターを多く使っているので、値段も高くフランスパンのように毎日食べられているものではありません。

 

おいしいからいつでも食べたいと思うのですが、カロリーもあるのであまり毎日はおすすめしません。

 

国別の分類

 

国による分類もできます。

 

フランス

リーンなパンが好まれています。サクサクした食感のものが多いです。同じ素材や材料でも大きさによって商品名が変わるのがおもしろいところです。

 

<例>バケット、バタール

 

ドイツ

ライ麦パンが有名です。酸味のきいたしっかりしたパンが好まれています。

 

<例>ロッゲン、シュトーレンブロート

 

イギリス

日本の山形食パンがイギリスのパンの王道です。外はサク、中はふわっが特徴です。

 

<例>イングリッシュマフィン、スコーン

 

イタリア

日本と同じで種類がとても豊富です。その中でも白パンが人気です。

 

<例>ロゼッタ、グリッシーニ

 

アメリカ

世界各国のパンが集まっている国ですので、大概のパンがあります。サンドイッチやハンバーガーなどに向いたパンが人気です。

 

<例>ベーグル、角食パン

 

インド

インドのパンといえば、ナンを一番に思い浮かべるでしょうが、それだけではありません。薄くて茶色の固く噛み応えがあるチャパティの方が有名です。

 

<例>ナン、チャパティ

 

食感(固さ)別の分類

 

実際に食べた時の食感による分類もあります。

 

ソフト

ふんわりした柔らかい食感のパンです。砂糖、バター、卵などをふんだんに使ったリッチなパンです。一部食事の時に食べるパンもありますが、基本的にはそのまま食べてもしっかりと味があり、おいしいパンです。

 

<例>バターロール、バンズなど

 

セミハード

ハード系とソフト系の間の固さのパンを指します。噛み応えがあり、食事用とともに食べるパンとしても利用されています。

 

<例>ベーグル、フォカッチャなど

 

ハード

外皮が固く、パリッとしています。小麦粉と塩、水のみでゆっくりと発酵させて作ります。小麦粉のそのままの風味や、自然の甘さを感じることができます。料理と一緒に食べることが一般的です。

 

<例>バケット、ライムギなど

 

詳しく解説!パンの種類と分類方法についてのまとめ

 

普段、何気なく食べているパンですが、こんなにも種類があったことが驚きでしょう。食感や国、製法で分類することもできました。

 

お気に入りのパンはどれに属していましたか?いろいろな知識を知ったうえで、パンを見直してみるのも、楽しいものです。

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