必見!お菓子作りに必要なものと基本の道具について
お菓子作りをしよう、と思っても道具や材料がないと、まずはそれを準備するところから始めます。
しかし、お菓子作りが趣味、頻繁にお菓子を作るというひとは、家庭にいつも基本材料があると、気が向いた時にすぐ作ることができます。道具がそろっているともっと便利です。慌ててスーパーに行ったり、ホームセンターに行く必要がありません。
そこで、いつも常備しておきたい、お菓子作りに必要な材料と基本の道具を、ご紹介しましょう。
お菓子作りで必要なもの
お菓子にも色々なものがありますが、洋菓子・和菓子を通して必要な材料や道具があります。皆さんの家庭にもあるかもしれない、そんな材料と道具です。お菓子以外のお料理でも利用することができます。
もし切れていたら、次のお買い物の時に購入しておくと良いかもしれません。
材料
ほとんどの家庭に常備してある食材に、薄力粉・砂糖・バターといったものがあります。
薄力粉は、お菓子の他にもフライやムニエルなどにも利用できますので、安い時に駆っておくという家庭もありますね。砂糖も同じです。
バターは、利用しない家庭もありますが、洋菓子を作る時は、ほとんどのお菓子で使うことがあります。ここに、家庭には牛乳や卵も常備しているのではないでしょうか。
バターと小麦粉・卵・砂糖を同じ分量入れて作られるのが「パウンドケーキです。パウンドケーキで使う食材は、洋菓子の基本になる食材ばかりのため、これを目安に、材料を常備しておくというのも1つです。
基本材料:薄力粉、砂糖、バター
洋菓子にも和菓子にも、生地があるお菓子に利用されるのが、小麦粉です。その中でもクッキーやケーキの生地を焼く時に必要な小麦が薄力粉になります。
薄力粉は、天ぷらの粉やホットケーキ、ドーナツを作る時にも利用できますので、いつもあるという家庭も多いのではないでしょうか。
甘いお菓子に欠かせない砂糖も、ほとんどの家庭にある調味料です。もちろん、レシピに普通の砂糖ではなく、黒糖や粉砂糖、グラニュー糖が必要となっていると、用意する必要があるかもしれません。
基本材料の中で、バターを常備している家庭は少ないかもしれませんね。特に、バターは年々高騰していますので、もし常備していても使わないうちに賞味期限が切れたらもったいない、と思うかもしれません。
そんな時は、冷凍保存をしてみましょう。バターは冷凍することができますので、賞味期限が心配という時は、冷凍庫に入れておくと、賞味期限切れになっても数カ月は使用できます。
他にも、ゼラチンやドライイースト、ベーキングパウダーなど、保存がきく材料を常備しておくと、ちょっと作りたい、という時に便利です。
ゼラチンはコラーゲン替わりに料理に入れている人もいます。お菓子に利用しない時は、カレーやシチューに入れてコラーゲンとして利用しましょう。
器具・道具
お菓子を作る時に、欠かせない器具や道具が、材料を混ぜたり形を整えるためのものです。
混ぜる時に絶対といっていいほど必要な道具が、ボウルです。作りたい量にもよりますが、中くらいのものから、大き目のものまで数種類あると便利です。ボウルも、料理作りに必要ということで、家庭にある道具の1つではないでしょうか。
他にも、混ぜるための泡だて器(ホイッパー)・ハンドミキサー・ヘラなども必要になります。
ハンドミキサーは持っていない、という人もいますが、ヘラは炒め物などにも利用できるため、常備している家庭も多いことでしょう。できれば、お菓子用にシリコンやゴムのヘラがあると便利です。
また、泡だて器よりもメレンゲや生クリームを早く泡立てるのが、網杓子です。
天ぷらや煮物の灰汁をすくう網杓子は、泡だて器よりも早く泡立てができます。泡だて器がないからと、わざわざ購入しなくても、網杓子があれば大丈夫です。
計量カップ、軽量スプーン、量りは用意しましょう。
特に粉を正確に量るためには、量りが必要になります。計量カップがない場合は、量りで重さを量って、容積に換算することもできます。
しかし、100円ショップでも取り扱っていますので、1つ用意しておくと便利です。
お菓子作りを本格的に始めるなら、抜き型やケーキ用カッティングボード・めん棒・スケッパー・シュガーストレナー・絞り袋と口金がなどを、少しずつ用意しましょう。
お菓子作りの基本の道具
お菓子作りを始める時に、家にあるものでも代用できますが、できれば料理用途は別に用意しておきたいものです。それでは、どんなものがあると良いかをご紹介します。
はかる
お菓子作りに欠かせない、材料を量るためには計量するための道具が必要になります。
キッチンスケール
重量を量る時に必要です。家庭用のキッチンスケールは、2kgまで量れるものが一番使いやすいです。
計量カップ
1カップ200ml用と、500ml用があります。パンやスポンジケーキのように、材料を多めに量ることが多いなら、500mlの方が便利です。
材質も、ステンレス・プラスチック・アルミ・耐熱ガラスとあります。プラスチックでも、プラスチックや耐熱ガラスのカップは、外側から見やすいので、おすすめです。
計量スプーン
一般的に小さじ5ml、大さじ15mlとなっています。他にも5サイズくらいが1つの輪についている計量スプーンもありますが、家庭で作るお菓子の場合は、大・小があれば充分に利用できます。
色々なサイズを用意するよりもすりきり棒を用意する方が良いでしょう。
ふるう・こす
生地は、材料の段階でしっかりとふるって、ダマにならないようにするのがポイントです。
そのため、小麦粉や砂糖を混ぜる前にふるいます。この時、粉をふるう専用の粉ふるい器を使う人もいれば、裏ごしと粉ふるいの両方に使えるザルタイプのものを使う人がいます。
ハンドルつきの粉ふるい器は便利ですが、シャカシャカとふるう間に、粉が挟まってしまい、洗う時に面倒という人もいます。
裏ごしも粉ふるい器と兼用のものもあれば、プロの人が使うシノア(またはシノワ)と呼ばれる、漏斗のような形のものもあります。
プロ用のシノアは少々高めですが、3000円くらいで購入できるものもあります。裏ごし器よりも、楽に裏ごしができるのでババロアやプリンを作る人にはおすすめです。
混ぜる
混ぜる時に利用するのが、泡だて器(ホイッパー)・ハンドミキサー・ヘラです。さらに、泡立てが早くできるということで、テレビでも紹介されたのが、網杓子です。
網杓子は、泡のハンドソープと同じ原理で泡立てるため、ホイッパーよりも早く泡立てることができます。
ヘラは、木べら・ゴムベラ・シリコンベラとありますが、比較的使いやすいのは、シリコンベラになります。
他にも、カード(スケッパー)も、バターを粉と混ぜる時に利用します。
のばす・絞るための道具
生地を伸ばすために必要なものが、めん棒です。ある高校生がめん棒と聞いて「綿棒」と勘違いしましたが、麺を伸ばす棒のことですね。
めん棒にも木製・ステンレス製・プラスチック製があります。使いやすさはそれぞれ違います。自分で使いやすいものを選ぶことです。
さらに、伸ばすときに生地を乗せる台も必要です。のし台には、ピザやケーキの大きさやカットするラインが入っているものがあります。木製のものとプラスチック・シリコンと色々あります。
クリームやクッキー生地を絞るために必要なのが、しぼり袋と口金です。
しぼり袋には使い捨てのビニールや紙のものもありますが、長く使うなら布タイプのものを用意すると良いでしょう。
口金は自分で描きたい花や形によって違います。色々な形を探したいときは、お菓子道具をたくさん取り扱っているお店で探してみましょう。
あると便利な道具
基本の道具の他にも、あると便利な道具をご紹介します。
混ぜる道具
ホイッパーやヘラにも色々な種類があります。
小さめのホイッパー・ゴムべら
普通のホイッパーやゴムベラは、全体の長さが20~25cmくらいあります。
しかし、卵の黄身を1つだけ、白身を1つ分だけを混ぜる時、小さなボウルで混ぜます。その時、大きなホイッパーでは邪魔になってしまいます。
そこで、スプーンサイズの小さめのホイッパーやゴムベラがあると便利です。
大小のボウル・ふるい
ボウルには、ステンレスのもの、耐熱ガラスのもの、プラスチックのものがあります。
材質だけでなく大きさも、直径13cmくらいのミニサイズから30cmくらいの大きなものまであります。
家庭で20cmくらいの物を持っているなら、13cm、15cmくらいのものがあると便利です。
ふるいも同じで、30cmくらいのものもありますが、13cmくらいのミニサイズもあります。ほんのちょっと裏ごしをしたい、ふるいたいというときに便利です。
フードプロセッサー、ハンドミキサー
混ぜる時にあると便利なのが、フードプロセッサーとハンドミキサーです。プロの人でも生クリームやメレンゲを泡立てる時に、ハンドミキサーを利用しています。
ムースやババロア、プリン生地を作る時にフードプロセッサーを利用しています。最近はハンディタイプのフードプロセッサーもあり、手軽になっています。果物を裏ごしする時にも、フードプロセッサーを使う人もいます。
焼く・冷ます道具
ケーキやパイを焼く時に必要なものがオーブンです。最近の家庭では、オーブンに生地を乗せて焼くとき、そのまま生地を乗せて焼くことはほとんどありません。その時に使うのが、オーブンシートです。
オーブンシート
オーブンシートは、使い捨てと繰り返し使えるものがあります。
使い捨ての場合は、天板に乗せて、そのまま生地を乗せ、焼き終わったら捨てる、といったものです。
繰り返し使えるオーブンシートは、シリコン製になります。環境やエコを考えて利用するなら、シリコン製をおすすめします。
ケーキクーラー
ケーキクーラーは、ケーキを上に乗せて熱を取る台です。台といってもステンレスの網になっていて、その上に乗せることで、ケーキの湿度を逃がしながら冷ますことができます。
パン切り包丁
包丁の中でも、普通の包丁ではパンをきれいに切ることができません。普通の包丁の場合は、パンの上から包丁を入れるとパンがへこんでしまいます。
そこで、必要なのがパン切り包丁です。食パンやフランスパンを切る時も、きれいに切ることができます。1本あるととても便利です。
仕上げる道具
ケーキやクッキーを仕上げる時にあると便利なのが、パレットナイフや刷毛です。
L字パレットナイフ・小さいパレットナイフ
パレットナイフは、ケーキの表面にクリームやチョコレートをきれいにコーティングする時に必要です。普通のサイズのパレットナイフは20cmくらいあり、長めです。
全体にクリームをコーティングする時は、長めのパレットナイフで、一息にきれいにコーティングします。
しかし、ケーキの側面や細かい部分のコーティングや、余分なクリームをきれいに取るためには、普通のパレットナイフでは少し大きすぎてしまいます。
そこで、側面に便利なL字パレットナイフや、細かいところのコーティングに便利な小さいミニパレットナイフがあると便利です。
刷毛
クッキーやパイ、パンの表面に、卵黄やバターを塗るために必要なのが刷毛です。刷毛はシリコンのものもありますが、きれいに塗るには山羊毛が一番です。
サイズも色々ありますので、一番使いやすい幅のものを選んでください。
必要に応じて揃える道具
お菓子の道具といっても、クッキーばかりを作る、カップケーキ専門と作るものが決まっている場合は必要がない道具もあります。全ての道具をはじめに用意するのではなく、必要に応じて揃える道具もあります。
回転台
ケーキにクリームをコーティングする時に、ケーキを回しながら塗ることできれいにコーティングすることができます。ホールケーキを作る人は、あると便利な道具です。
絞り袋・口金
しぼり袋が絶対に必要なのが「絞り出しクッキー」です。絞り出しクッキーを作る時は、できるだけ使いやすい絞り袋を用意してください。ビニール製のものは、生クリームのように柔らかいものなら良いですが、クッキー生地はクリームよりも固いので、力を入れると破れてしまうことがあります。
口金はケーキに飾る模様や形によって変えます。
ギザギザが多いほど、細かいラインの模様を描くことができます。色々な模様を作りたい人は、口金がセットになっているものもあります。自分に合ったものを選んで利用してください。
お菓子の型
クッキー型や、落雁の型など、お菓子を作るための型があります。お菓子型には、クリスマス用のもみの木の形や、桜模様、ヒト型などたくさんあります。最近は、人気のキャラクターに焼きあがるお菓子の型もありますので、道具のお店で探してみましょう。
必見!お菓子作りに必要なものと基本の道具についてのまとめ
お菓子の材料や道具には、色々なものがあります。お料理と併用できるものもありますが、香りなどが気になる場合は、専用の道具がある方が良いという人もいます。
初めに全てを用意するのではなく、始めは基本的なものを用意し、その後新しいお菓子を作る時に、少しずつ必要なものを用意することをおすすめします。
そしていつかは、クッキーにケーキ、シュークリームやパイと、色々なお菓子作りに挑戦してみましょう。
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