日本安全食料料理協会 | 『食』に関わるすべてのひとへ
column

コーヒーの基本から学ぶ抽出方法と種類と味わいの特徴や知識・違いについて徹底解説!

コーヒーは多様な抽出方法と種類があり、その味わいもさまざまです。

初心者から上級者まで楽しめるこの飲み物の魅力を探るため、まずは基本的な抽出方法を理解しましょう。

そこで今回は、コーヒーの基本から学ぶ抽出方法と種類と味わいの特徴や知識・違いについて詳しく解説していきます。

ぜひ、最後まで見て参考にしてみてくださいね。


目次

コーヒーの基本と知識

コーヒーの基本と知識は以下の通りです。

・コーヒーの種類と品種
・アラビカとロブスタの違い
・コーヒー豆の選び方

こちらを順にご紹介します。

1-1コーヒーの種類と品種

コーヒーは、主にアラビカ種とロブスタ種の2種類が知られています。

アラビカ種は甘みや酸味が豊かで、香り高いのが特徴です。

主に高地で栽培され、品質が高いとされています。一方、ロブスタ種は苦味が強く、カフェイン含量が多いです。

主に低地で栽培され、安価で丈夫なため、インスタントコーヒーやブレンドに多く使用されます。

また、コーヒーの品種には、ゲイシャやブルーマウンテン、キリマンジャロなどがあり、それぞれ独自の風味や香りがあります。

ゲイシャはフローラルでフルーティな味わいが特徴で、ブルーマウンテンはまろやかでバランスが良いと評判です。

これらの知識を活用して、自分の好みに合ったコーヒーを見つける楽しみを広げましょう。

1-2アラビカとロブスタの違い

コーヒー豆には主にアラビカ種とロブスタ種の2種類があり、それぞれ異なる特徴があります。

アラビカ種は、全体の約60-70%を占め、甘みや酸味が強く、豊かな香りが魅力です。

高地で栽培されるため、育成条件が厳しく、品質が高いとされています。

味わいは滑らかで、フルーティなノートが楽しめます。

一方、ロブスタ種は苦味が強く、カフェイン含量が多いのが特徴です。

主に低地で栽培され、病害虫に強いため、育てやすいです。

コストが低く、大量生産に適しているため、インスタントコーヒーやブレンドに多く使われています。

味わいは濃厚で、クリーミーな口当たりが感じられます。

アラビカとロブスタ、どちらの特性も理解することで、自分の好みに合ったコーヒーを選ぶ楽しみが広がるでしょう。

1-3コーヒー豆の選び方

コーヒー豆の選び方は、好みの味わいや淹れ方に大きく影響します。

まずは、豆の種類から考えましょう。

アラビカ種は甘みや酸味が豊かで香り高く、ロブスタ種は苦味が強く、カフェインが多いです。

自分の好みに合わせて選びましょう。

次に、焙煎度も重要です。

浅煎りはフルーティで酸味が際立ち、中煎りはバランスが良く、深煎りはコクがあり苦味が強くなります。

試飲して自分に合う焙煎度を見つけるのも良いでしょう。

さらに、新鮮さもポイントです。

焙煎から時間が経った豆は風味が落ちるため、できるだけ新鮮な豆を選びましょう。

最後に、購入する際は信頼できるロースターや専門店を利用し、好みのブレンドやシングルオリジンを試してみると良いでしょう。

自分にぴったりのコーヒー豆を見つけて、楽しんでください。

コーヒーの抽出方法

コーヒーの抽出方法は以下の通りです。

・ドリップ方式の解説
・フレンチプレスの特徴
・エスプレッソの抽出技術

こちらを順にご紹介します。

2-1ドリップ方式の解説

ドリップ方式は、コーヒーを淹れる最も一般的な方法の一つで、香りや味わいをしっかり引き出せるのが特徴です。

まず、必要なものはコーヒー豆、フィルター、ドリッパー、サーバー、そしてお湯です。

・豆の挽き方
中挽きが一般的で、粒の大きさが砂糖程度になるように挽きます。

・水の温度
お湯は90〜95℃が理想です。
沸騰後、少し冷ましてから使うと良いでしょう。

・抽出
フィルターをドリッパーにセットし、挽いたコーヒーを入れます。
最初に少量のお湯を注ぎ、コーヒーを蒸らして30秒ほど置きます。
これにより、香りが引き立ちます。
その後、少しずつお湯を注ぎ、全体が均一に抽出されるようにします。

ドリップ方式は、豆の種類や挽き方、注ぎ方によって味わいが変わるため、自分好みの一杯を追求する楽しみがあります。

手間をかけることで、豊かなコーヒー体験が得られます。

2-2フレンチプレスの特徴

フレンチプレスは、シンプルながらコーヒーの風味を豊かに引き出す人気の抽出方法です。

この方式では、コーヒー豆とお湯を直接混ぜるため、オイルや微細な粒子が残り、濃厚でコクのある味わいが楽しめます。

・準備
中粗挽きのコーヒー豆を使用します。
豆の量は、一般的にコーヒー1杯につき約10-15gが目安です。

・お湯の温度
90〜95℃のお湯を用意します。

・抽出
コーヒー豆をフレンチプレスに入れ、お湯を注ぎます。
全体が均一に混ざるように軽くかき混ぜ、4分ほど待ちます。

・プレス
時間が経ったら、プレスをゆっくり下げてコーヒーを抽出します。

フレンチプレスは、豆の風味をしっかりと感じることができ、手軽に美味しいコーヒーが楽しめるため、初心者から上級者まで広く愛されています。

2-3エスプレッソの抽出技術

エスプレッソは、濃厚でクリーミーなコーヒーを短時間で抽出する技術です。

高圧でお湯を豆に通すことで、豊かな風味と香りを引き出します。

・豆の選定と挽き方
エスプレッソにはアラビカ種やロブスタ種が使われ、細かく挽いた豆が必要です。
粒の大きさは砂糖よりもさらに細かい程度が理想です。

・抽出器具
エスプレッソマシンが必要で、正確な温度と圧力が求められます。

・準備
豆を約18〜20g用意し、ポルタフィルターに均等に入れ、しっかりとタンピングします。

・抽出
マシンを使って、約25〜30秒でエスプレッソを抽出します。
1ショットのエスプレッソが完成します。

エスプレッソは、濃厚な味わいとクリーミーなクレマが特徴で、カフェラテやカプチーノなどのベースにも使われます。

この技術をマスターすることで、家庭でも本格的なコーヒーを楽しむことができます。

抽出における重要な要素

抽出における重要な要素は以下の通りです。

・温度と時間のバランス
・圧力が味わいに与える影響
・お湯の質と温度調整

こちらを順にご紹介します。

3-1温度と時間のバランス

コーヒーの抽出において、温度と時間のバランスは非常に重要です。

この二つの要素が、コーヒーの味わいや香りを大きく左右します。

まず、温度についてですが、コーヒーを抽出する際の理想的な温度は90〜96℃です。

この範囲内であれば、豆の持つ風味や香りをしっかりと引き出すことができるでしょう。

もし温度が低すぎると、風味が薄くなり、酸味が強調されることがあります。

逆に、高すぎると苦味が強くなり、バランスが崩れてしまいます。

次に、抽出時間も重要なポイントです。

エスプレッソは短時間で濃厚な味わいを引き出しますが、ドリップやフレンチプレスでは数分の時間が必要です。

抽出時間が足りないと、風味が十分に出ず、長すぎると過抽出になり、苦味が際立ってしまいます。

この温度と時間の適切なバランスを見極めることで、自分好みのコーヒーを楽しむことができるようになります。

試行錯誤しながら、自分の理想の一杯を追求してみてください。

3-2圧力が味わいに与える影響

コーヒーの抽出における圧力は、特にエスプレッソにおいて重要な役割を果たします。

圧力が抽出プロセスに与える影響を理解することで、より豊かな味わいを楽しむことができます。

エスプレッソでは、約9バールの圧力が必要です。

この圧力がかかることで、豆の中に含まれる油分や微細な粒子が抽出され、濃厚でクリーミーな仕上がりになります。

また、圧力が高いことで、短時間で風味を引き出すことができ、しっかりとしたコクと香りが楽しめるでしょう。

一方で、圧力が不足すると、豆の風味が十分に引き出されず、薄い味わいになってしまいます。

逆に、過剰な圧力がかかると、過抽出となり苦味が強調されることがあります。

このように、圧力はコーヒーの味わいに直接影響を与えるため、正確な設定が重要です。

エスプレッソマシンを使う際は、適切な圧力を維持することが、美味しいコーヒーを淹れる鍵となります。

3-3お湯の質と温度調整

コーヒーの抽出において、お湯の質と温度調整は非常に重要な要素です。

これらがコーヒーの風味や香りに大きな影響を与えます。

まず、お湯の質ですが、硬度やミネラルバランスが重要です。

軟水が理想で、ミネラル成分が少ない水は、コーヒーの豆が持つ風味を引き出しやすいです。

逆に、硬水は苦味や酸味を強調することがあり、味わいが損なわれることがあります。

次に温度調整ですが、コーヒー抽出に最適な温度は90〜96℃です。

この範囲内であれば、豆の持つ香りや味わいがしっかり引き出されます。

温度が低すぎると風味が薄くなり、高すぎると苦味が際立ちます。

また、抽出時の温度が安定していることも重要です。

お湯の質と温度調整を適切に行うことで、理想的なコーヒーが抽出でき、豊かな味わいを楽しむことができます。

これを意識して、コーヒー作りを楽しんでみてください。

焙煎と精製のプロセス

焙煎と精製のプロセスは以下の通りです。

・焙煎の違いによる風味の変化
・ナチュラルとウォッシュトの違い
・コーヒーの保存方法

こちらを順にご紹介します。

4-1焙煎の違いによる風味の変化

コーヒーの焙煎プロセスは、豆の風味に大きな影響を与えます。

焙煎度によって、コーヒーの味わいや香りが変わるため、焙煎の違いを理解することが重要です。

・浅煎
焙煎時間が短く、豆の中心に近い酸味が際立ちます。
フルーティで華やかな香りが特徴で、コーヒーの原産地の風味がしっかりと感じられます。

・中煎
酸味と苦味のバランスが良く、コクが増してきます。
甘みが引き立ち、飲みやすい味わいが楽しめます。
この焙煎度は、一般的に多くの人に好まれるスタイルです。

・深煎り
焙煎時間が長く、苦味が強く、コクが深まります。
香ばしさが増し、重厚感のある味わいになります。
エスプレッソや濃厚な飲み物に向いています。

焙煎の違いによる風味の変化を楽しむことで、自分にぴったりのコーヒーを見つけることができます。

さまざまな焙煎度を試して、好みの風味を探求してみましょう。

4-2ナチュラルとウォッシュトの違い

コーヒーの精製方法には、主に「ナチュラル」と「ウォッシュト」の2つがあります。

この二つの方法は、コーヒーの風味に大きな影響を与えます。

・ナチュラル(乾燥式)
ナチュラルプロセスでは、収穫したコーヒーチェリーをそのまま日干しし、果肉が自然に乾燥します。
この方法では、果肉の甘みや風味が豆に移り、フルーティで甘い風味が特徴です。
しっかりとしたボディ感があり、複雑な風味が楽しめることが多いです。

・ウォッシュト(洗浄式)
ウォッシュトプロセスでは、収穫したチェリーの果肉を剥ぎ取り、発酵させてから洗浄します。
この方法により、豆はクリーンで明るい風味が引き出され、酸味が際立ちます。
ナチュラルに比べて、すっきりとした飲み口が特徴です。

これらの違いを理解することで、自分の好みに合ったコーヒーを選びやすくなります。

ぜひ、ナチュラルとウォッシュトの両方を試してみて、それぞれの風味を楽しんでください。

4-3コーヒーの保存方法

コーヒーの保存方法は、風味を保つために非常に重要です。

適切な保存を行うことで、豆の新鮮さを長持ちさせることができます。

・密閉容器に保存
コーヒー豆は、空気に触れると酸化が進むため、密閉できる容器に入れるのが基本です。
ガラスや陶器の密閉容器が最適で、プラスチック製の容器は避けるのが良いでしょう。

・冷暗所で保管
直射日光や高温多湿を避け、冷暗所で保存します。
キッチンの引き出しやパントリーが適しています。
冷蔵庫や冷凍庫での保存も可能ですが、出し入れによる温度変化で風味が損なわれることがあります。

・焙煎後は早めに消費
焙煎後のコーヒー豆は、できるだけ早く消費することが理想です。
新鮮な豆を楽しむためには、一度に多く購入せず、少量ずつ焙煎されたものを選ぶと良いでしょう。

これらのポイントを守ることで、コーヒーの風味を最大限に引き出し、毎回美味しい一杯を楽しむことができます。

コーヒーの味わいとフレーバー

コーヒーの味わいとフレーバーは以下の通りです。

・酸味と苦味の特徴
・コクと甘味のバランス
・フレーバーの複雑さ

こちらを順にご紹介します。

5-1酸味と苦味の特徴

コーヒーの味わいには、酸味と苦味が重要な要素として存在します。

それぞれの特徴を理解することで、コーヒーの風味をより楽しむことができます。

・酸味
コーヒーの酸味は、フルーティで明るい印象を与えます。
特にアラビカ種のコーヒーに多く見られ、柑橘系やベリーのようなフレーバーが感じられることがあります。
酸味はコーヒーに爽やかさをもたらし、全体のバランスを整える役割も果たします。
浅煎りのコーヒーでは、酸味が強調されることが多いです。

・苦味
苦味は、コーヒーに深みやコクを与える要素です。
特に深煎りのコーヒーに顕著で、ダークチョコレートやナッツのような風味が感じられます。
苦味は、甘みと組み合わさることで全体の味わいを引き締め、満足感を高めます。

このように、酸味と苦味はコーヒーの味わいを構成する重要な要素です。

自分の好みに合ったバランスを見つけることで、より豊かなコーヒー体験を楽しむことができます。

5-2コクと甘味のバランス

コーヒーの味わいにおいて、コクと甘味のバランスは非常に重要です。

この二つの要素が調和することで、より深い風味を楽しむことができます。

・コク
コクは、飲み物の「厚み」や「重さ」を感じさせる要素です。
コーヒーのコクは、焙煎度や抽出方法によって異なります。
深煎りのコーヒーは、しっかりとしたコクが感じられ、口の中での存在感が強いです。
一方、浅煎りは軽やかで滑らかなコクを持ち、飲みやすさがあります。
コクは、全体の味わいを豊かにし、満足感を与えます。

・甘味
甘味は、コーヒーに自然な甘さをもたらします。
特に、良質なコーヒー豆からは、キャラメルやチョコレートのような甘味が感じられることがあります。
甘味は、酸味や苦味を和らげ、全体のバランスを整える役割を果たします。

このように、コクと甘味が調和することで、飲みごたえのある風味が生まれます。

自分の好みのバランスを見つけることで、より満足感のあるコーヒー体験を楽しむことができます。

5-3フレーバーの複雑さ

コーヒーのフレーバーの複雑さは、その多様な味わいが組み合わさることで生まれます。

コーヒーは、単一の味だけでなく、さまざまな風味が重なり合って、独自の体験を提供します。

・フレーバーの要素
フレーバーは、主に酸味、甘味、苦味、コクといった基本的な味わいから成り立っています。
さらに、フルーツやナッツ、チョコレート、スパイスなど、多岐にわたる香りが感じられることがあります。
これらの要素が組み合わさることで、複雑で奥深い風味が生まれます。

・豆の産地とプロセス
コーヒー豆の産地や精製方法によっても、フレーバーの複雑さは変わります。
例えば、エチオピアのナチュラルプロセスの豆は、フルーティでフローラルな香りが楽しめることが多いです。
一方、コロンビアのウォッシュトプロセスの豆は、クリーンで明るい酸味が特徴です。

このように、コーヒーのフレーバーは多様で複雑です。異なる豆や焙煎度を試すことで、自分の好みに合った風味を見つける楽しさがあります。

コーヒーの世界を探求し、さまざまなフレーバーを体験してみてください。

まとめ

コーヒーの抽出方法には、ドリップ、フレンチプレス、エスプレッソなどがあり、それぞれ独自の特徴があります。

ドリップはクリアでフルーティな味わい、フレンチプレスはコクがあり濃厚、エスプレッソは濃縮された風味とクリーミーなクレマが楽しめるでしょう。

また、豆の種類や焙煎度、挽き方も味わいに大きな影響を与えます。

コーヒーの香りや味わいの違いを理解することで、自分にぴったりの一杯を見つける手助けとなります。

ぜひ、様々な方法を試してみてください。

飲み物の資格

カフェオーナー経営士®資格認定試験
カフェオーナー経営士資格認定試験は、カフェオーナーの知識と、それを実務で活用できる技能を有していることを認定する試験です。
カフェオーナー経営士®資格詳細を見る
コーヒーソムリエ資格認定試験
コーヒー豆、コーヒーの産地や種類、美味しい生豆の見分け方、焙煎についてなど、コーヒーを選び、楽しむための知識が問われます。
コーヒーソムリエ資格詳細を見る
紅茶アドバイザー資格認定試験
紅茶アドバイザー認定試験は、茶葉の知識から、カップ&ソーサー、美味しい紅茶の淹れ方、オリジナルブレンドまで、紅茶についての基礎知識を有していることを認定する試験です。
紅茶アドバイザー資格詳細を見る
紅茶マイスター資格認定試験
紅茶マイスター認定試験は、紅茶オーナーの知識と、それを実務で活用できる技能を有していることを認定する試験です。
紅茶マイスター資格詳細を見る
日本茶セレクター®資格認定試験
日本茶セレクターとして、日本茶の基礎的な知識を有していることを認定されます。
日本茶セレクター®資格詳細を見る
認定試験一覧
在宅受験で資格が取れる!
コーヒーソムリエ資格を詳しくみる