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日本茶資格7選|趣味だけでなく仕事にも役立つ伝統文化の知識を身につけよう!

近年、海外でも人気の出ている「日本茶」。
毎日飲んでいる方も多いのではないでしょうか。

好きが高じて「もっと詳しく知りたい」という方には、日本茶資格の取得がおすすめです。

日本茶資格は、趣味としてお茶を楽しむだけでなく、仕事としても役立つ資格です。

そこで今回は日本茶関連の資格と、資格がいかせる仕事、さらに茶道に関する資格もあわせてご紹介します。

「日本の伝統文化である日本茶の魅力をもっと知りたい」
「日本茶に詳しくなって、仕事にいかしたい」

という方は、ぜひ参考にしてみてください。
日本茶資格7選|趣味だけでなく仕事にも役立つ伝統文化の知識を身につけよう!

目次

お茶の種類

一言で「お茶」といっても、日本茶以外にもさまざまなお茶があります。

さらに、日本茶の中にも、多くの種類があることをご存じでしょうか?
まずは、「お茶」の種類について、確認してみましょう。

1-1世界のお茶

お茶は、大きく分けると「緑茶」「紅茶」「ウーロン茶」などに分けられます。

名前の違う3種類ですが、すべて同じお茶の葉から作られているものです。
日本だけでなく多くの地域で生産され、世界中で飲まれています。

お茶の種類と特徴
不発酵茶緑茶日本茶発酵させずに蒸して作る
中国茶窯で炒めて作る
半発酵茶ウーロン茶ある程度発酵させた後、熱を加え発酵を止めて作る
完全発酵茶紅茶発酵を最大限進ませた後、熱を加えて発酵を止めて作る
後発酵茶プーアル茶中国茶同様に作り最後は、天日乾燥で微生物発酵を促す

これらはあくまでも一例で、日本のお茶の中にも高知県の「碁石茶」や徳島県の「阿波番茶」などは、発酵茶の一種です。

また、上記でご紹介しているのは、「飲む」お茶。

ほかに、抹茶(てん茶)のように「食べる」お茶も存在します。
スイーツや料理に活用され、近年は海外でも人気です。

1-2日本のお茶

発酵させないことが日本茶の特徴ですが、その日本茶の中にも、さまざまな種類のお茶が存在しています。

ペットボトルでお茶を飲む習慣が多い方は、自分が飲んでいるのは、どういった種類のお茶か知らずに飲んでいる方も多いのではないでしょうか?

次は、日本茶の種類をチェックしてみましょう。

日本茶の種類と特徴
煎茶・日本国内でもっとも一般的なお茶
・日本茶の8割以上を占める
・太陽光をしっかり浴びた後、作られたもの
かぶせ茶・茶葉を積む前、1週間程度遮光幕で覆った葉で作ったもの
・煎茶と玉露の中間
玉露・新芽が出てから20日ほど、遮光幕で覆った葉で作ったもの
・苦味や渋みを抑え飲みやすく、煎茶よりも高価
ほうじ茶・煎茶や番茶を強火であぶったもの
・香ばしく、カフェインは少なめ
玄米茶・炒った米を煎茶や番茶と混ぜたもの
・フレーバーティーの一種
抹茶
(てん茶)
・玉露同様に遮光幕で覆った葉を、乾燥後石臼で挽き粉状にしたもの

高価なお茶は、摘み取る前から手間をかけて、大切に育てられています。

日本茶資格と資格取得方法

日本茶資格と資格取得方法

このように、日本茶といっても馴染み深いものから、耳慣れないものまで多くの種類があります。

せっかく日本茶を楽しむのであれば、知識を身につけて、最大限お茶のよさを楽しみたいもの。

ここからは、日本茶関連の資格を7つご紹介します。

2-1日本茶セレクター®

「日本安全食料料理協会(JSFCA)」の「日本茶セレクター®」は、茶道具や茶碗の種類・茶葉の歴史・仏教との関係などの知識を有することを認める資格です。

よいお茶を見分けるコツや淹れ方なども学び、自宅で日常的にお茶を飲む際にも役立つ知識が多く含まれています。

日本茶セレクター®資格詳細
受験資格とくになし
受験料1万円
試験日年6回
受験申請方法インターネットから
受験方法在宅受験
合格基準正答率70%以上

資格の勉強は、専用の参考書が販売されていないため、通信教育のみとなります。
学習できるのは「諒設計アーキテクトラーニング」の「日本茶セレクター®W資格取得講座」と、「SARAスクールジャパン」の「日本茶資格取得講座」。

在宅受験となるため、比較的取得しやすい資格といえるでしょう。

日本茶セレクター®W資格取得講座詳細
 基本講座スペシャル講座
受講期間6ヶ月
(最短2ヶ月)
6ヶ月
(最短2ヶ月)
受講料5万9,800円
(分割払い可)
7万9,800円
(分割払い可)
添削5回5回+卒業課題1回
資格試験免除
日本茶資格取得講座詳細
 日本茶基本コース日本茶プラチナコース
受講期間6ヶ月
(最短2ヶ月)
6ヶ月
(最短2ヶ月)
受講料5万9,800円
(分割払い可)
7万9,800円
(分割払い可)
添削5回5回+卒業課題1回
資格試験免除

2-2緑茶インストラクター

「緑茶インストラクター」は、「日本インストラクター技術協会」が行っています。

茶葉ごとに異なるお茶のおいしい淹れ方や、日本茶の料理レシピ・茶葉の保管方法などが身についていることを証明する資格です。

緑茶インストラクター資格詳細
受験資格とくになし
受験料1万円
試験日年6回
受験申請方法インターネットから
受験方法在宅受験
合格基準正答率70%以上

緑茶インストラクター用の参考書は市販されておらず、確実に知識を身につけたいのであれば、通信教育で学ぶ方法が一番の近道です。

通信教育は、「日本茶セレクター®」同様、「諒設計アーキテクトラーニング」の「日本茶セレクター®W資格取得講座」と「SARAスクールジャパン」の「日本茶資格取得講座」で学べます。

どちらの講座も、ひとつの講座を受講することで、資格2つ分の知識が身につきます。
さらに通常のコースにプラス2万円すると、添削問題を5回、卒業課題を1回クリアすることで、資格試験免除で、W資格の取得が可能です。

2-3日本茶検定

「NPO法人日本茶インストラクター協会」では、3つの日本茶資格を行っています。
その中で、もっとも初心者向けの資格が「日本茶検定」です。

お茶の成分や淹れ方・健康効果などが問われます。

日本茶検定は、年3回インターネットから受験を行うもので、難易度はそれほど高くありません。
出題される問題は、データベースから無作為に選ばれたもので、受験者それぞれに異なる問題が出される点は、注意が必要です。

日本茶検定詳細
受験資格とくになし
受験料3,300円
試験日2月・6月・10月 年3回
受験申請方法インターネットから
受験方法インターネット接続による在宅受験
出題方法〇×式・択一式の計100問
合格基準正答率60%以上

日本茶検定は1級から3級まであり、90点以上が1級・75点〜89点が2級・60点〜74点が3級とされています。

問題はすべて、日本茶検定の公式テキスト「日本茶のすべてがわかる本」から出題されます。
テキストは、書店もしくはAmazonなどで購入可能です。

2-4日本茶アドバイザー

同じく「NPO法人日本茶インストラクター協会」で行われている資格に「日本茶アドバイザー」があります。
日本茶アドバイザーは、初級指導者として日本茶に関する助言や指導ができることや、インストラクターのアシスタントとして活動が可能です。

資格取得方法は、3つあります。

日本茶アドバイザー取得方法
コース名資格取得方法費用
通学コース・日本茶アドバイザー養成スクール(東京・静岡・京都・名古屋)に通学(終日5日間)
・規定日数出席後、修了確認テストを受験
6万8,200〜8万8,000円
※実習の茶器セット購入などにより費用が変動
受験コース・日本茶アドバイザー通信講座受講(推奨)後、実技講習会(9月)受講
・日本茶アドバイザー認定試験合格で認定
受講料2万9,700円(実技講習会費用込み)+認定試験受験料1万1,000円
※通信講座を受講しない場合は、実技講習会・認定試験受験料のみで2万1,000円
通信講座コース・日本茶インストラクター通信講座受講
・修了後日本茶アドバイザー資格申請で認定
7万7,000円(茶鑑定器具セット代含む。不要の場合は、6万7,100円)

通信講座コースは、後程ご紹介する「日本茶インストラクター」資格のための通信講座で、日本茶アドバイザーよりも講座自体の難易度が高めです。
そのため、受講後に申請すれば日本茶インストラクター資格が与えられます。

受験コースの日本茶アドバイザー認定試験の詳細は、以下のようになります。

日本茶アドバイザー認定試験詳細
受験資格・18歳以上(翌年4月1日時点)
・実技講習会修了予定者
受験料2万1,000円(実技講習会費用1万円分含む)
試験日年1回
受験申請方法郵送
受験方法全国の試験開催地にて筆記試験
出題方法マークシート
合格基準非公開
合格率約80%

仲間を作って学びたい方は通学コース、マイペースで学びたい方は受験コース、将来的に日本茶インストラクターを目指す方は通信講座コースがおすすめです。

2-5日本茶インストラクター

「NPO法人日本茶インストラクター協会」最難関の資格が「日本茶インストラクター」です。
消費者や日本茶アドバイザーを指導できる中級指導者となります。

取得後は、カルチャースクール講師や日本茶カフェのプロデュース・日本茶教室の開催など、活躍の場が広がります。

受験資格20歳以上
(翌年4月1日時点)
受験料2万2,000円
試験日年1回
受験申請方法郵送
受験方法全国の試験開催地にて筆記試験・実技試験
出題方法第一次試験:筆記(マークシートによる五肢択一方式)
第二次試験:実技試験(茶鑑定試験・インストラクション実技試験)
合格基準非公開
合格率約35%

効率的に学ぶために、「日本茶インストラクター通信講座」の受講が推奨されています。

日本茶インストラクター通信講座では、1から3のテキストごとにリポートを提出。
リポートがすべて60点以上、さらに課題茶の鑑定など、難易度は高めです。

通信講座受講の必要はありませんが、スムーズに試験に合格するためにも、受講しておくと安心です。

2-6日本茶スペシャリスト

茶葉の分類や製造工程、淹れ方などが身につく資格が「一般社団法人日本能力教育促進協会(JAFA)」の行っている「日本茶スペシャリスト」です。

日本茶教室や日本茶カフェでいかせる資格となっています。

日本茶スペシャリスト詳細
受験資格協会指定の認定講座を受講した者
受験料認定機関の講座費用に含まれる
試験日随時
受験申請方法認定機関のWEBシステムから申込み
受験方法在宅受験
合格基準非公開

認定機関での学習が終わり次第、在宅で受験できるため難易度は低めです。
試験結果は受験後即時判定・通知されます。

2-7茶育指導士

「NPO法人日本茶普及協会」で取得できる資格が、「茶育指導士」です。

茶育は、お茶の食育のこと。
食生活や栄養バランスなども合わせて身につきます。

「茶育指導士」として認定されるためには、協会で行っている通信教育の受講が必須条件です。
5カ月の在籍期間中に、3回のリポートで平均80点以上の成績を収めることで、「茶育指導士」と認定されます。

茶育指導士通信教育詳細
開講日程毎月1日
受講料3万7,800円
・認定証発行に別途1万円
合格基準3回のリポート提出平均80点以上

日本茶資格がいかせる仕事

取得した日本茶資格は、仕事にも役立ちます。

ではこれらの日本茶資格は、どういった職業でいかせるのでしょうか?
ここでは6つの職業をご紹介します。

3-1日本茶カフェ

国内外で日本茶がブームになり、和カフェも増加しました。

本格的な日本茶やそれに合う和のスイーツを提供する和カフェでは、お客様から、お茶に関する質問をされることもあるでしょう。
そのようなときに、日本茶資格で得た知識が役立ちます。

3-2飲料メーカー

国内では、さまざまなメーカーからペットボトルのお茶が販売されています。

透明度の高いものや、新茶を使ったものなど、どのメーカーも工夫を凝らし、リニューアルを繰り返しています。
そのような場所では、日本茶資格で身につけた知識が活躍するでしょう。

3-3お茶教室の講師

自宅やカルチャースクールで、お茶の淹れ方やお茶の歴史などの講師を行うことも可能です。

伝統である日本茶は、外国からも注目されています。
外国人の方を対象としたレッスンも、人気が出るかもしれません。

3-4ギフトショップやお茶を使ったお菓子の販売

お茶の取り扱いがあるギフトショップでも、日本茶の知識をふまえて接客することで、お客様からの信頼度も増します。

また、お茶を使ったお菓子の販売では、どの茶葉が向いているかなど、お茶の知識をいかしたお菓子作りが可能です。

3-5お茶農家

お茶農家でも日本茶の資格が役立ちます。

お茶農家では、茶葉を製茶会社に持ち込むだけでなく、自宅に製茶用の機械を置き、独自に製茶している農家もあります。

製茶の技術と日本茶の知識を合わせることで、より質の高い生産や加工が可能になるでしょう。

3-6茶道具商

茶道に使う道具の販売・修理を行うのが茶道具商です。

茶道具店には、お茶に詳しい方が多数来店されるため、お茶の知識は必須です。
また茶道初心者の方に知識を駆使したアドバイスもできるでしょう。

茶道に関する資格

茶道に関する資格

ではここで、茶道に関する資格も少しご紹介します。

「裏千家」や「武者小路千家」といった本格的に許状を出しているものではなく、誰でも比較的簡単に取得できる資格を3つチェックしてみましょう。

4-1茶道アドバイザー

茶道の基礎知識を身につけられるのが、「日本生活環境支援協会」の「茶道アドバイザー」です。
お茶やお菓子の作法、お茶の種類や道具について理解していることを認められます。

資格取得後は、自宅やカルチャースクールなどで、講師活動が可能です。

受験資格とくになし
受験料1万円
試験日年6回
受験申請方法インターネットから
受験方法在宅受験
合格基準正答率70%以上

「日本茶セレクター®」「緑茶インストラクター」同様に、通信教育で学べるため、自分のペースで学習していきたい方におすすめです。
通信教育は、「諒設計アーキテクトラーニング」の「茶道アドバイザーW資格取得講座」と「SARAスクールジャパン」の「茶道資格取得講座」で資格取得を目指せます。

諒設計アーキテクトラーニング|茶道アドバイザーW資格取得講座詳細
 基本講座スペシャル講座
受講期間6ヶ月
(最短2ヶ月)
6ヶ月
(最短2ヶ月)
受講料5万9,800円
(分割払い可)
7万9,800円
(分割払い可)
添削5回5回+卒業課題1回
資格試験免除
SARAスクールジャパン|茶道資格取得講座詳細
 茶道基本コース茶道プラチナコース
受講期間6ヶ月
(最短2ヶ月)
6ヶ月
(最短2ヶ月)
受講料5万9,800円
(分割払い可)
7万9,800円
(分割払い可)
添削5回5回+卒業課題1回
資格試験免除

4-2お点前インストラクター(茶道家資格)

「お点前インストラクター」も、お点前の所作や畳の歩き方・掛物の見方など、茶道に関する知識が幅広く身についていることを認められる資格です。
主催しているのは、「日本インストラクター技術協会」となります。

お点前インストラクター(茶道家資格)詳細
受験資格とくになし
受験料1万円
試験日年6回
受験申請方法インターネットから
受験方法在宅受験
合格基準正答率70%以上

「お点前インストラクター」の教材は販売されておらず、通信教育でのみ学習できます。
「茶道アドバイザー」と合わせて、「諒設計アーキテクトラーニング」の「茶道アドバイザーW資格取得講座」と「SARAスクールジャパン」の「茶道資格取得講座」で学習が可能です。

4-3茶道文化検定

「一般財団法人今日庵茶道資料館」が主催する「茶道文化検定」も、茶道についての知識を認められる資格です。
美術・工芸・建築・庭園といった多角的な分野から茶道について学んでいける検定となっています。

現在はWEB上で受験できるWEB版のみで受験が可能です。
1級から4級まであり、すべて受検後すぐに合否結果が分かるようになっています。

茶道文化検定詳細
受験資格・インターネット端末・メールアドレスがある
・2級は3級合格者、1級は2級合格者に限る
受験料1級:5,000円
2級:3,000円
3級:2,000円
4級:1,000円
試験日年1回
受験申請方法WEB
受験方法WEB
出題方法選択式(1級のみ入力式もあり)
合格基準1級:80%以上の正答率
2級〜4級:70%以上の正答率

茶道文化検定の学習は、公式テキストや公式問題集で学べます。

まとめ

日本の伝統文化である日本茶は、近年の健康志向により、海外でも人気が出ています。
ペットボトルでお茶を飲むだけでなく、急須に茶葉を入れて、おいしいお茶を飲むのも趣があってよいものです。

日本茶資格を取得することで、よりおいしいお茶の淹れ方やお茶の種類に関する知識が身につきます。
自宅で楽しむだけでなく、仕事で資格をいかすこともできるでしょう。

日本茶に興味のある方は、楽しみながら、日本の文化を身につけられる日本茶資格をぜひ取得してみましょう。

飲み物の資格

カフェオーナー経営士®資格認定試験
カフェオーナー経営士資格認定試験は、カフェオーナーの知識と、それを実務で活用できる技能を有していることを認定する試験です。
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コーヒーソムリエ資格認定試験
コーヒー豆、コーヒーの産地や種類、美味しい生豆の見分け方、焙煎についてなど、コーヒーを選び、楽しむための知識が問われます。
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紅茶アドバイザー資格認定試験
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