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【和菓子資格3選】未経験でも本格的な和菓子作りに挑戦!

プロのような和菓子を作るには、有名店で修行するのが一般的な方法です。
長年どれだけ努力を積み重ねても、和菓子作りを極めるのは決して簡単なことではありません。
気軽にチャレンジしたい方や未経験者にとっては、本格的な和菓子作りのハードルはいっそう高く感じられるでしょう。

そこでおすすめしたいのが、和菓子の資格です。

和菓子の資格を取得することにより、本格的な和菓子作りのために必要な知識や技術を効率的に習得できます。

この記事では、資格の概要のほかにメリットや学習法などをご紹介しています。

本格的な和菓子作りのポイントを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
【和菓子資格3選】未経験でも本格的な和菓子作りに挑戦!

目次

和菓子職人と資格取得者の違い

和菓子は、日本の伝統的なお菓子の1つです。
和菓子を専門で作る和菓子職人もいますが、和菓子職人ではなく和菓子の資格を取得しそれを活かしながら仕事をしている方もいます。

和菓子といえば和菓子職人が作っているイメージですが、両者は何が違うのでしょうか?

和菓子職人は和菓子を作ることを職としている方のことで、経営者でなければ必須の資格や免許・学歴はありません。
スキルを証明するために和菓子関連の資格を取得する方もいるようですが、資格を持っていなければ和菓子職人になれないわけではないようです。

一方、和菓子関連の資格取得者の中には和菓子職人もいますが、資格試験以外の目的で和菓子を作ったことがない方もいます。
学生や主婦もいれば、食品会社で働く方などさまざまです。

「和菓子関連の資格取得者=和菓子職人」だと勘違いしてしまいそうですが、資格取得後にどのような道を選ぶかは人それぞれ違います。
これが、和菓子職人と資格取得者の大まかな違いです。

未経験でも取得できる和菓子の資格

未経験でも取得できる和菓子の資格

和菓子に関する資格はいくつかありますが、その中でも未経験から勉強・受験が可能な民間資格をご紹介します。
どれも在宅受験が可能であり、1日に確保できる勉強時間が少なくても、コツコツ勉強すれば取得可能な資格です。

ちなみに、和菓子関連の国家資格は、「製菓衛生師」「菓子製造技能士」です。
これらを受験するには養成施設での教育や実務経験が必要になるため、未経験者には向いていません。

名称資格認定団体資格の趣旨
和菓子ソムリエ®日本安全食料料理協会スキルを有する食育者として備えるべき能力についての水準を示し、食習慣の向上に資する。また、各スキルの食育の社会的地位の確立を図る。
和菓子パティシエ日本生活環境支援協会生活における技術の各スキルを有する技術者として備えるべき能力についての水準を示し、それら技術の向上に資すること、各スキルの技術者の社会的地位の確立を図る。また、用途や目的に応じて技術の有効活用を行うことができる人材を育成する。
和菓子コーディネーター一般社団法人日本フードライセンス国際協会国際的な活躍も期待できる魅力的な和菓子業界で資格を活かして可能性を広げる。

2-1和菓子ソムリエ®

和菓子ソムリエ®は、日本安全食料料理協会が認定する資格です。
この資格を取得すれば、和菓子の種類や道具・分類・材料などの知識があることを証明できます。

全国各地の日本の郷土和菓子に関する知識が身につくため、和風スイーツや文化・歴史に興味がある方にもおすすめの資格です。

試験の内容は、以下の通りです。
これらのほかにも「生菓子と半生菓子の違い」「各種和菓子の知識」「和菓子の材料」「和菓子作りの道具」についても問われます。

・和菓子の基礎知識
・和菓子の歴史
・和菓子の材料
・季節の和菓子
・人生の節目の和菓子
・和菓子分類

受験資格特になし
受験料1万円(税込)
受験申請インターネットからの申込み
受験方法在宅受験
合格基準70%以上の評価
試験日程約2カ月に1度試験を実施

2-2和菓子パティシエ

和菓子パティシエは、日本生活環境支援協会が認定する資格です。
和菓子に関する幅広い知識はもちろん、日本各地の郷土和菓子についての知識が身についていることを証明します。

文化的な歴史と背景の理解、季節や行事に合わせて菓子を選別する知識が身につくため、和菓子作りが好きな方や日本文化・行事について深く知りたい方にも人気の資格です。

試験内容は、以下の通りです。

・和菓子の歴史
・和菓子の材料
・季節の和菓子(春~冬)
・西洋の文化を取り入れた季節の和菓子
・人生の節目の和菓子
・和菓子分類(生菓子・半生菓子)
・和菓子の用途別分類(並生菓子・茶菓子など)
・和菓子の由来(練り物・打ち物・押し物)

受験資格特になし
受験料1万円(税込)
受験申請インターネットからの申込み
受験方法在宅受験
合格基準70%以上の評価
試験日程約2カ月に1度試験を実施

2-3和菓子コーディネーター

和菓子コーディネーターは、一般社団法人日本フードライセンス国際協会が認定する資格です。
資格取得には和菓子に関する幅広い知識から、和菓子店のマーケティング・経営管理・販促・コンサルタントメニュー開発までの知識が問われます。

和菓子コーディネーターは、商標登録された日本初で唯一の資格です。
そのため、資格を取得すれば履歴書・名刺・プロフィール・企画書などへの記載ができるようになります。

難易度は3段階で、3級から1級までです。専門スキルを指導できる講師として活躍したい方は、1級合格後に進めるインストラクター資格に挑戦してください。
最も難易度が低い3級は特に受験資格はありませんが、2級以上は1つ下の級に合格していることが必要になります。

3級では和菓子に関する基礎知識が問われますが、2級以上は筆記試験のほかに実技試験も行われます。
2級の実技試験は「和菓子店の季節のイベントチラシの作成」、1級は「和菓子店の開業計画書の作成」となっており、和菓子店を経営する知識が問われる試験です。

和菓子そのものに対する知識よりも、和菓子店の経営に関する知識が問われることが多いため、和菓子コーディネーターは和菓子店の経営を考えている方にはピッタリの資格でしょう。
もし和菓子店の開業を検討しているのであれば、1級の取得を目指すことをおすすめします。

試験内容は、以下の通りです。

【3級】
・文化・歴史・種類・和菓子歴・贈答マナーなど
・調理法・調理器具・食材・開業計画など
・マーケティング・経営管理・販売促進など

【2級】
<筆記試験>
・和菓子コーディネーター3級内容
・ご当地お菓子・商品開発・日本茶とマナーなど
・フードスタイリング・和菓子と健康・WEB戦略など
・コンサルティング・多店舗展開・海外事業・業界の未来など
<実技試験>
和菓子店の季節のイベントチラシの製作(フリーハンド)

【1級】
・和菓子店の開業計画書作成について
・和菓子コーディネータースキルⅠ Ⅱ

受験資格16歳以上
3級:特になし
2級:3級資格取得者で協会会員である
1級:2級資格取得者で協会会員である
受験料3級:一般 1万5,000円
   協会会員 1万円
2級:筆記試験 1万円
   実技試験 1万円
1級:試験料 3万円
   認定講座受講料 6万5,000円
受験申請インターネットから願書をダウンロードして申込み
受験方法3級・2級:在宅受験
1級:Zoomにて在宅受験
試験日程【願書締切】
3級・2級:令和4年10月28日(金)
1級:令和5年3月31日(金)
【試験日】
3級・2級:令和4年11月27日(日)
1級:令和5年5月~8月の間で各2日間

和菓子関連の資格を取得するメリットとは?

和菓子職人にはならない場合でも、和菓子関連の資格を取得するメリットはあります。
例えば、販売サポート技術の向上やレシピの開発です。
和菓子に関する知識とアイデアをかけ合わせれば、今までにない新しい和菓子の開発もできることでしょう。

3-1販売サポート技術の向上が目指せる

和菓子を販売する会社の店頭スタッフとして勤務している場合、販売サポート技術の向上が目指せます。

和菓子を販売するには和菓子に使われている素材や成型方法だけでなく、季節に関する知識や状況に合わせた礼儀作法に関する知識も必要です。
店頭にいるとお客様からさまざまな質問をされるため、それらに応えられるよう勉強しておかなければいけません。

店頭でよくある質問としては、以下のようなものがあります。

「和菓子をプレゼントしたいが、何を選べばよいかわからない」
「お詫びの品として和菓子を送りたいが、どうしてよいかわからない」

贈答用の和菓子を選ぶ場合は、その和菓子に使われている食材やイメージなどに関する知識が必要です。
和菓子の資格を取得していればそれらの知識は十分にあるため、的確なアドバイスができるでしょう。

一方お詫びの品として和菓子を送る場合、和菓子の種類のほかにのし紙に書く内容や包装にも気を配る必要があります。
のし紙に「お詫び」と書くことが多いですが、のし紙の種類を間違えてしまうとお客様に恥をかかせることになるからです。

ご存じの方も多いかもしれませんが、のし紙には慶事用と弔事用があります。
紅白や金銀など華やかな水引が慶事用、黄色や白黒の水引が弔事用です。

水引の形には蝶結びと結び切りがあり、蝶結びはお祝い事など何度あってもよいものに使いますが、結び切りは仏事・結婚式・お見舞いなど一度きりで終わらせた方がよいときに使います。

和菓子店の販売員として働くうえで、これらの知識は必須です。
資格を取得すれば、無難な対応から一歩先へ進んだ対応もできるようになるでしょう。

和菓子の販売員としてのスキルをもっと上げたいのであれば、和菓子の資格を取得してもよいかもしれません。

3-2レシピの開発ができる

食品会社などで働いている方が和菓子の資格を取得すれば、新しい和菓子のレシピ開発もできるでしょう。
レシピの開発だけでなく、資格取得者を中心として新たな企画を立てるなどチャレンジしてもよいかもしれません。

以外と知られていないかもしれませんが、和菓子は洋菓子に負けないくらい季節のイベントに合わせて商品を販売しています。
例えば、節分・ひな祭り・端午の節句・七夕・お月見などです。

これらの季節には、どの和菓子店も似たような菓子を販売します。
そのため、ただイベントに合わせて販売すればよいわけではありません。
他店に負けないためには、イベント時によく売れるベーシックな和菓子だけでなく、少し変わったものを出して挑戦してもよいでしょう。

和菓子は伝統的な形・味のものもありますが、西洋文化を取り入れた和菓子もあり、今後も変化していくことが考えられます。
新しいレシピを開発し、和菓子の文化を発展させなければならないこともあるでしょう。

また、同業他社には負けない魅力のある菓子作りも必要です。
長年続けてきた形や味を守るのも大切ですが、新商品の開発で新たな風を吹き込むことも重要でしょう。

3-3食品会社への就職が有利になる

これはどの業界でも言えることですが、業界に関連する資格を取得していれば就職が有利になります。
もちろん、和菓子に関係のある食品会社も例外ではありません。

和菓子の資格を取得している方は、食品会社の営業や製造開発部門への就職が有利になるでしょう。
資格取得者ならではの知識を活かして営業活動をしたり、製造開発部門で新しい商品を開発したりすることもできます。

3-4教室の講師として活躍できる

和菓子の資格を取得すれば、和菓子教室の講師として活躍もできます。
ご家庭で和菓子作りを楽しみたい方を対象に、楽しく和菓子作りを教えられることでしょう。

ただし、実務経験がなければ採用や集客が難しい可能性があります。
その場合、本格的な和菓子を作る教室ではなく「材料〇つだけでできる和菓子!」や「自宅で簡単に作れる和菓子!」など、手軽さを強調するとうまくいくかもしれません。

和菓子作りは、知識だけではできません。
しかし、資格取得者であればその魅力や作り方を初心者が楽しめるよう工夫できるはずです。

和菓子の資格取得におすすめの講座

和菓子の資格が取得できるおすすめの講座を2つご紹介します。
どちらの講座も「和菓子ソムリエ®」と「和菓子パティシエ」の2資格を同時取得できる講座です。

和菓子の知識を深めたい方や仕事に活かしたい方は、ぜひ検討してはいかがでしょうか。

4-1和菓子ソムリエ®W資格取得講座|諒設計アーキテクトラーニング

通信教育講座・資格の諒設計アーキテクトラーニングでは、和菓子ソムリエ®W資格取得講座を実施しています。
和菓子の種類・道具・分類・材料などが学べる講座となっており、初心者でも無理なく学べる講座です。

基本講座を受講すれば和菓子の専門家としての知識が身につくほか、スペシャル講座は試験免除で資格を取得できます。
試験日を待たずして資格が取得できるため、なるべく早く資格を取得したい方におすすめです。

諒設計アーキテクトラーニング基本講座スペシャル講座
教材内容受講証・受講マニュアル・完全攻略テキスト2冊・練習問題集/解答用紙・練習問題解答集・模擬試験/解答用紙・模擬試験解答集・添削課題/提出用解答用紙・質問用紙・封筒受講証・受講マニュアル・完全攻略テキスト2冊・練習問題集/解答用紙・練習問題解答集・模擬試験/解答用紙・模擬試験解答集・添削課題/提出用解答用紙・質問用紙・封筒・和菓子ソムリエ®&和菓子パティシエ卒業試験(提出にて資格認定)
受講期間目安6カ月(最短2カ月)
添削回数5回5回+卒業課題1回
受講料5万9,800円7万9,800円

4-2和菓子資格取得講座|SARAスクールジャパン

通信教育・通信講座のSARAスクールジャパンでは、和菓子資格取得講座を受講できます。
和菓子の基本的な知識からプロとして必要な知識まで学べるため、「芸術品のように美しい和菓子のプロになるには難しいのではないか」と自信がない方でも安心です。

SARAスクールジャパンの講座では、和菓子の歴史や和菓子の材料、練り物・打ち物・押し物の由来、和菓子の専門用語などについてしっかり学べます。
講座のテキスト・問題集・添削課題はすべてプロの先生によって監修されているため、本物の知識が身につく点も魅力です。

SARAスクールジャパン基本コースプラチナコース
教材内容ガイドブック、受講証、受講カード、学習テキスト01、学習テキスト02、練習問題集/解答、添削課題(5回分)、質問用紙、封筒ガイドブック、受講証、受講カード、学習テキスト01、学習テキスト02、練習問題集/解答、添削課題(5回分)、質問用紙、封筒、卒業課題
受講期間目安6カ月(最短2カ月)
添削回数5回5回+卒業課題1回
受講料5万9,800円7万9,800円

まとめ

和菓子職人と資格取得者との違いを説明しつつ、資格を取得するメリットやおすすめの講座をご紹介しました。

和菓子は芸術品のような美しさがあり、一般人がとても作れないようなイメージがあります。
しかし、知識や技術を学べば自宅で楽しむことができるほか、仕事に役立てることもできます。

和菓子に対して敷居が高いようなイメージがある方でも、和菓子の資格を取得することは可能です。

「自宅で和菓子作りを楽しみたい」
「和菓子の知識を仕事で活かせるようになりたい」

このようにお考えであれば、和菓子に関する資格に挑戦してみてはいかがでしょうか。

お菓子・スイーツの資格

ベジスイーツソムリエ®資格認定試験
ベジスイーツに関する基本的な知識、野菜に含まれる栄養素、ベジスイーツで使用する食材、ベジスイーツを作るポイントなどの知識への理解が一定以上であると認められた人に対して認定される資格です。
ベジスイーツソムリエ®資格詳細を見る
ドライフルーツソムリエ資格認定試験
ドライフルーツに関する栄養素、フィトケミカルに関する正しい知識、ダイエット効果、美容効果、フリーラジカルに対する抗酸化作用効果などあらゆる健康効果に対して知識を有している人を認定する資格です。
ドライフルーツソムリエ資格詳細を見る
和菓子ソムリエ®資格認定試験
和菓子ソムリエとは、和菓子に関する種類や道具、分類、材料などのあらゆる知識を有していることを証明する資格です。
和菓子ソムリエ®資格詳細を見る
製菓アドバイザー®資格認定試験
製菓アドバイザーとして、主に洋菓子に関する知識を有していることを認定されます。
製菓アドバイザー®資格詳細を見る
手作りパンソムリエ®資格認定試験
手作りパンソムリエとは、パンの歴史、日本のパン、世界のパン、パンの材料、パンの製法とその分類、パンの作り方や道具などに関する、あらゆる知識を有している方に認定される資格です。
手作りパンソムリエ®資格詳細を見る
カップケーキソムリエ®資格認定試験
カップケーキソムリエとは、カップケーキやマフィンに関する知識、技能を有していることを証明する資格です。
カップケーキソムリエ®資格詳細を見る
チョコレートマイスター®資格認定試験
チョコレートの起源や伝来などの歴史、チョコレートの原料、含まれる成分、カカオ豆、チョコレートの種類、テンパリングなどチョコレートに関する基礎知識を十分に身に付けた方へ認定される資格です。
チョコレートマイスター®資格詳細を見る
タルトソムリエ®資格認定試験
タルトソムリエとして、タルトの材料、タルト生地の特徴、タルトの発祥とルーツ、タルトの保存方法などタルトに関する基礎知識を十分に身に付けた方へ認定される資格です。
タルトソムリエ®資格詳細を見る
認定試験一覧
在宅受験で資格が取れる!
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