家庭でできる食育活動の紹介
子どもの頃からの食育は、とても大切なものになってきます。嗜好やマナーなどは、もちろんのこと「食に対してどのくらい興味をもつことができるようになるのか」「規則正しい食生活を身につけることができるのか」などということだけではなく、「食事を楽しい時間に思えるか」ということが子どもにとっては1番大切なことではないでしょうか。
大人でもそうですが、子どもは楽しいと思うことができないと続けることができません。食べることは、生きていくために必要なことなので、楽しくなくても食事は続けると思いますが、楽しく食べ続けることが1番良いですし、そのほうが食べた食事がきちんと栄養になり、子どもの身体を作ってくれますよね。
食事を楽しいと思うことができるようになるのは、まず家庭での食事が1番大切になるのではないでしょうか。保育園、幼稚園、小学校と子どもは、成長して外の世界でも食育を学び食事を摂ります。
しかし、家庭で食事をする時間がいちばん長く、基盤となるのは家庭での食事です。家庭でマナーをきちんと教えていれば、外でもきちんとマナーを守ることができます。家庭で食事を楽しいと思えていれば、外でも食事の時間が楽しみになります。家庭での食育は、とても大切になってくるのです。
では、家庭でなにをすれば良いのでしょうか。家庭での食育について説明していきます。
家庭における食育の重要性
食育は特別なことではなく、継続的な習慣づけが重要
食事は、1日3食毎日摂取するものです。特別なことをせずに継続的に毎日続けて行えることが大切です。保護者が食育に関心を持ち、積極的に行うことはとても大切で素晴らしいことです。
しかし、食育にこだわりすぎのあまり「この食品は添加物が多いから避ける」「全て手作りにする」「オーガニックのものしか食べない」などと制限してしまったらどうなるでしょう。食べることができるものは、偏り、栄養価を十分に摂取できない可能性もあります。
また、食事を選び、作る労力もかなりかかり、金銭的にも出費があるでしょう。なによりも子どもが食事に対して窮屈や苦痛に感じてしまいます。これから先、保育園や幼稚園、小学校で様々な食事が出ます。全て無添加やオーガニックというわけにはいかないのでそこまで食育を徹底的に行う必要はないのではないでしょうか。
そうではなく、「毎日1日3食ご飯を食べること」「ご飯のときは家族で話しながらご飯を食べる」などできることから行うことが大切です。家庭で決めたことを毎日習慣づけて行うことが、食育の定着に繋がります。
そのためには家庭での取り組みがとても大切
食育を定着させるためには、家庭で徹底的に行う必要があります。食事は、子ども1人で行うことではないので家族で協力して行う必要があります。例えば、「朝食は家族みんなで食べる」「休みの日は家族揃ってテレビをつけずに食べる」など決めて家族で取り組みましょう。
食事は、家族みんなで楽しく摂る必要があります。子どもの頃から行っていくことで食事は、楽しいものになります。子どもにとっての食事の仕方というのは、家庭で行っていたことが常識になっていきます。
家庭での食育活動
子どもと一緒に料理する(ゆで卵の殻むき、野菜を洗う、葉物をちぎる、調味料を交ぜるなど)
子どもができそうな料理なら積極的になんでもやらせてあげましょう。今は、子ども用の包丁もあります。切りやすい豆腐やゆで卵などを切らせてあげるのも良いですね。また野菜を洗ったり、ちぎったり、混ぜたりなどは危険性がないので小さな子どもでもできます。
お母さんと一緒に台所に立つことでお母さんと一緒に料理の楽しさを学ぶことができ、自分もお母さんを手伝えるという達成感が生まれるかもしれません。また、自分が作った料理は、自慢したくなり、残すわけにはいかないですよね。たくさん食べることができて好き嫌い軽減にも繋がるかもしれません。
お手伝いをさせる(食事の用意や片付け、食材の買い出しなど)
料理だけに限らず、食事の用意や片付けなどを手伝うことも大切です。大変さを知ることで食事の大切さや有り難みを実感できるのではないでしょうか。他にも食事の用意をする際には、用意の大変さを知る意外に「ご飯は左、汁物は右」などの知識を知ることもできます。特にセッティングは、日本の伝統的な食文化を知るきっかけにもなりますね。
買い出しも大切な食育です。日本には、四季があるので四季に合わせて旬の野菜や魚などが変わってきます。それを目で見て知ることも食育に携わっていることになりますね。
規則正しく食べる習慣づけをする(三食を同じ時間にしっかり食べることで、1日の生活リズムが安定)
最近は、毎日朝食を食べる子どもが減ってきており、知能面や精神面、体力面などに様々な悪影響が出ています。朝食は、1日のエネルギー源で最も大切な食事といっても過言ではありません。1日3食しっかり食べることで生活リズムも整うのできちんと毎日、1日3食ご飯を食べるようにしましょう。
子どもの頃から朝食を食べる習慣が身についていれば、大人になってからも朝食を食べる習慣になりますので子どもの頃からの習慣は大切です。
○みんなで食卓を囲む(家族みんなで会話をしながら食べる、お友達と一緒に食べるなど)
食事は生きていくためのものですが、そのように義務化して考えるのではなくみんなで話しながら楽しく食事をしましょう。楽しく食べるからこそ、心身ともに食べたものを生かすことができるのです。これがいちばん大切なことではないでしょうか。
好き嫌いを言って食べないことは、もちろんあると思います。子どもなのでそれは、仕方ないことです。きっと私たちが子どものときもそうだったのでしょう。
しかし、子どもも必ず成長します。味覚も変わり、好き嫌いばかり言わなくなります。いつかは、食べられるようになるのです。好き嫌いに対して過敏に反応し、無理矢理食べさせたくなる親御さんの気持ちも分かりますが、今できることは食べさせることではありません。子どもと楽しく話しながら食事をすることなのです。
食事のマナーを教える(いただきますごちそうさま、お箸の持ち方、食事の姿勢など)
食事には、マナーがたくさんありますよね。挨拶やお箸の持ち方、肘をつかない、器をきちんと持つなど当たり前に行っていることですが、実は私たちも学んできたのです。社会に出たときに恥をかかないように家庭で事前にきちんと教えておく必要があります。
その他家庭でできること
食に関する絵本を読む
例えば、野菜はどのように育てられているのか、どのように出荷されているのか、野菜を使った様々な料理など一連の流れを知ることができるのも面白いですよね。
野菜の好き嫌いは子供に多いですが、野菜を育てる大変さや農家の人の苦労、様々な食品になることを知ることができれば、野菜に興味を持ち、少しずつ食べることができるかもしれませんね。無理矢理嫌いなものを食べさせるよりも、子ども自身が興味を持ち、食べてくれたほうが良いですよね。
食に関するクイズで楽しむ
クイズで楽しく食について知ることができるのも楽しいですね。例えば3択にすることで子どもも答えやすく正答しやすいです。合っていればもちろん嬉しく、間違えたら「なぜ違うのか」と興味を持ち、間違えた問題は記憶に残りやすいです。子ども自身がクイズを作るのも手ですね。
親子料理教室への参加など
親子で料理教室へ参加することで楽しい思い出になりますよね。料理に興味を持つことはもちろんのこと、周りの人とも協力する大切さを知ることもできます。
また、家と違う環境で料理をすることで新鮮さもあり、他人の道具を大切に扱うことも学べますよね。今まで作ったことがない本格的な料理も学べ、作れることも楽しいですよね。
家庭でできる食育活動の紹介まとめ
家庭での食育は、様々あって意外と簡単だと感じた方も多いのではないでしょうか。そのとおりで、今日からでも取り組むことができるものばかりです。
子どもの心身の健やかな成長のために習慣づけて行えることを1つでも見つけてください。子どもが食に興味を持つこと、食事を楽しいと思えることが、食育への第一歩になるでしょう。
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健康食・食育の資格
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- 漢方コーディネーター認定試験
- 漢方・漢方薬に対する基本的な知識、漢方独自の診断方法や養生などへの理解が一定以上あると認められた人に対して認定される資格です。
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- 食育健康アドバイザー認定試験
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食育健康アドバイザーとして、食育の基本的な知識を有していることを認定されます。
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- 幼児食マイスター認定試験
- 子どもの成長に合わせて栄養バランスを考えた献立を作ることができる知識や離乳食から幼児食に変える時期、幼児食に向く食材・不向きな食材など幼児食に関する知識を有する人に対し与えられる資格です。
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- スーパーフードアドバイザー認定試験
- スーパーフードアドバイザーはスーパーフードが具体的にはどのような食品や種類があるのか把握し、それぞれの食品がどのような健康効果や美容効果があるのかを理解された方に認定される資格です。
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- 発酵食品マイスター認定試験
- 発酵食品マイスターとは、発酵食品に関する幅広い知識を有していることを証明する資格です。
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- 酒粕・糀マイスター認定試験
- 酒粕・糀マイスターとは、酒粕や糀に関する様々な知識を有していることを証明する資格です。
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- 介護食マイスター認定試験
- 介護食マイスターとして、介護食についての基本的な知識を有していることが認定される資格です。
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- 乾物ソムリエ認定試験
- 乾物ソムリエとして、乾物についての基本的な知識を 有していることが認定される資格です。
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- 雑穀ソムリエ認定試験
- 雑穀のダイエット効果、雑穀を楽しむ 方法などの知識を有することが証明されます。資格取得後は、雑穀ソムリエとして活躍することが できます。
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