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マクロビ中の外食の注意点とポイント

玄米や野菜などの植物性食品を主体とし、独自の哲学をもとに「食」を考えるマクロビオティックです。家で食事を摂る際には材料から作り方、味付けまで自分で調整できますが、外食だとそういうわけにはいきません。とはいえ、ときには外食を楽しみたいですよね。

 

そこで、マクロビ中に外食をするときのメニューの選び方のポイントや注意点をご紹介いたします。

 

マクロビ中の外食は?

 

マクロビは、大きく次の3つの考え方に基づいています。

 

一物全体

「ひとつのものを丸ごと食べる」という考え方のことをいいます。物事は「全体」でまとまってバランスがとれており、全体をつくりだすそれぞれの部分に意味があるとされます。

 

そのため、通常の調理では捨ててしまいがちな野菜の皮や根、葉菜の芯、根菜の葉や、穀物の皮や胚などを含め、なるべく全体に近い形で食べることが望ましいと考えます。

 

栄養の面からみても、食材を丸ごと食べることで食物繊維やビタミン・ミネラルなどの栄養を無駄なく摂ることができます。

 

例えば、大根は皮つきのままで大根の葉も調理し、米は白米よりも玄米や胚芽米を食べるようにします。

 

身土不二

「人の身体とその身をおく環境は一体である」という考え方のことをいいます。私たちは、周りの環境から食べ物をはじめ空気や温度、光、音など様々なものを身体に取り入れています。

 

それゆえに、身体と環境は密接で切り離して考えることはできず、その環境にあったものを取り入れるべきと考えます。

 

例えば、国産の野菜や住んでいる地域の特産品、また春はキャベツや山菜、夏はトマトやきゅうり、秋はかぼちゃやごぼうといったように、四季にあった旬の食べ物を食べるようにします。

 

陰陽調和

「あらゆる物事は陰と陽の性質をもち、そのバランスをとるべき」と考え方です。人やもの、土地、季節など、すべての事象は陰と陽の性質にあてはまるといいます。

 

陰とは外に向かって発散していくエネルギー、陽とはうちに向かって求心していくエネルギーのことで、その中間の性質を中庸といいます。食べ物でいうと、陰性のものは身体を冷やし、陽性のものは身体を温めると考えるとよいでしょう。

 

例えば、暑い土地や気温の高い夏に育つ食べ物は、陰性で身体の熱を取るものが多くあります。反対に、寒い土地や気温の低い冬に育つ食べ物は、陽性で身体に熱を与えてくれるものが多くなっています。

 

マクロビでは、これらの基本的な考え方に基づいて食事を選びます。外食時にも同様に、そのときの季節や気温、食材の種類や産地に気をつけてメニューを選びましょう。

 

外食時の注意ポイント

 

外食を選ぶ際に注意したいポイントをズバリご紹介します。

 

外食前の玄米で暴食を避ける

外食では、マクロビの基本に基づいてメニューを選ぼうとしても、完璧にあてはまるものを見つけるのが難しいときもあります。そんなときの外食メニューの食べ過ぎを防ぐために、食前に玄米を食べておくとよいでしょう。

 

外食では精製した白米や穀類が多く、酢飯などは白砂糖などの調味料が加えられたものもあります。

 

そこで、精製されていない玄米を外食前に食べておくことで、あとから食べるものの吸収を穏やかにすることができます。さらに、よく噛んで食べることで空腹がある程度満たされ、食べ過ぎを防止できます。

 

外食前に食べる玄米の量は、100~150gの小さいおにぎりひとつ分程度がよいでしょう。

 

油を使わないメニュー

マクロビでは、油についても動物性より植物性で、なるべく精製していないものが望ましいとされます。

 

しかし、外食で使用される油はラードや牛脂、精製されたサラダ油などが中心となります。そのため外食でメニューを選ぶ際には、揚げものや炒めものより焼きものや蒸しもの、というようになるべく油を使わない料理を選びましょう。

 

穀物、野菜を中心に

マクロビの基本中の基本ではありますが、動物性食品であるお肉やお魚よりも、穀物や野菜を中心にメニューを選びましょう。動物性の食べ物は、脂質を多く含み消化の際に身体に負担がかかりやすくなります。

 

それでも完全に避けられないときには、食べた動物性食品の3倍以上の野菜を食べるようにし、極を中和する食べ物を意識してください。これについては後ほど詳しくご紹介いたします。

 

調味料にも注意

マクロビで見落としがちなのが調味料です。調味料でも原材料の産地や添加物に気を配り、なるべく国産、無添加のものが望ましいとされます。

 

外食で調味料の産地や添加物まで調べることは難しいため、卓上調味料は使わず、なるべくシンプルな味付けのメニューを選ぶとよいでしょう。

 

極を中和する食材

 

陰陽の考え方で、いずれかの性質に大きく偏ることを「極」といいます。動物性食品であるお肉は特に陽性が強く、それを中和する食材と一緒に食べることが推奨されます。そんな極を中和する食材を具体的にご紹介いたします。

 

毒消しにおすすめな大根おろし

まず、動物性食品全般を食べるときにおすすめなのが、大根おろしです。大根には消化を助けてくれる消化酵素が豊富に含まれています。さらに、すりおろすことで細胞が破壊され、消化酵素が働きやすくなります。

 

焼き魚や揚げ物の付け合わせをはじめ、お肉のみぞれ煮やみぞれ鍋など、大根おろしを使用したメニューがあればぜひ選択肢にいれましょう。

 

組み合わせて食べる

次に、お肉の種類ごとに次のような食材を組み合わせて食べるのがおすすめです。

 

・牛肉 … ブロッコリー、ピーマン、じゃがいも

・豚肉 … 生姜

・鶏肉 … ネギ、しいたけ

 

外食時に、どうしてもよい組み合わせができないときには、帰宅後やその次の食事のときに調整し無理なくバランスを取りましょう。

 

帰宅後のリセット方法

 

外食では甘い飲み物やお酒を飲む機会も多いと思います。なるべく砂糖やアルコールを摂りすぎないことが基本にはなりますが、帰宅後にできるリセット方法をご紹介いたします。

 

梅醤番茶を飲む

梅醤番茶とはマクロビオティックに最適とされるお茶で、常飲するのによいといわれています。自宅で簡単につくることができるため、材料を揃えて常備しておくとよいでしょう。

 

つくり方

まず梅醤番茶の材料は、梅干し、三年番茶、醤油が基本です。これに、すりおろした生姜や生姜のしぼり汁を加えるのもおすすめです。

 

また、マクロビですからそれぞれの材料の産地や添加物にも注意してください。

 

<手順>

 

1.マグカップ等に梅干し、醤油を加え、梅干しを箸などでよく潰しておく。生姜を入れる

ときは、このときに一緒に入れる。

 

2.熱い三年番茶をそそぎ、よく混ぜる。

 

以上の2ステップで完成です。

 

いつでも簡単につくることができるため、外食後のリセットのためにはもちろん、マクロビ中にはぜひ飲んでみてください。

 

マクロビ中の外食の注意点とポイントのまとめ

 

マクロビ中に外食に行く際のメニューの選び方の注意点・ポイントをご紹介いたしました。外食でメニューを選ぶ際にも、家で食事を作るときと同様にマクロビの基本的な考え方に基づくことになります。

 

ただし、外食でマクロビの考え方に完璧にあてはまる食事を選ぶことは難しいことも多いです。そのため、基本的な考え方を念頭におきながら、陰陽のバランスをとる食材の組み合わせを意識し、外食の前後の食べ物で上手に調整するようにしましょう。

 

また、食事をよく噛んで食べることも大切です。外食での食べ過ぎを防ぐだけでなく、食べ物を消化しやすくすることで身体の負担を軽減できます。食材の産地や品質だけでなく食べ方全般を意識して、マクロビの食事を楽しみましょう。

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