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乾物資格3選+関連資格|健康や美容にも効果をもたらす知識!

日本の伝統食である乾物は、日本人の食生活に欠かせないものの1つです。
さまざまな種類の乾物があり栄養価も高いことから、日々の生活に上手に取り入れたい方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方におすすめなのが「乾物資格」です。

これらの資格では、 乾物の知識だけではなく乾物を使ったレシピなども学べるので、日々の生活で美味しく効果的に乾物の栄養を摂ることができます。
また乾物に関する知識を仕事に活かせば、活躍の場がさらに広がるでしょう。

この記事では、乾物資格や資格の活かし方、資格取得のための勉強法などをご紹介します。
乾物資格についての情報をまとめて確認したい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
乾物資格3選+関連資格|健康や美容にも効果をもたらす知識!

目次

乾物資格を理解するための基本情報

近年、保存食・健康食として国内外から注目されている乾物ですが、その種類は多岐にわたります。
そこで「乾物資格」をご紹介する前に、乾物についての基本情報を解説していきます。

知っている方もそうでない方も、ぜひ「乾物」について確認してみてください。

1-1乾物とは

乾物は、生の食材を天日干しにしたり、煮る・ゆでるなど加工してから乾燥させたりしてカラカラになるまで水分を抜き、常温で数ヶ月以上の長期保存ができるようにしたものを指します。

乾燥させることで、うまみが凝縮され栄養価が高まる食材もあるので、料理によって乾物を使い分けると美味しく栄養を取り入れられるでしょう。

1-2乾物と干物の違い

魚を干して作る干物も保存食の一種ではありますが、柔らかさを保ち、おいしく食べられる程度には水分を残しています。
そのため、冷蔵保存が必要になります。

一方、乾物はほぼ水分がない状態になるまで乾燥させているため、常温保存が可能です。

1-3乾物のメリット

乾物を料理に取り入れると、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?
ここでは大きく2つに分けて解説していきます。

栄養価が高まったり付加されたりする

食材によりますが、天日干しすることで食材に含まれる栄養素が変化し、栄養素が高くなります。

例えば、切り干し大根は食物繊維やカルシウムや鉄分が生の大根の2〜3倍以上になり、ミネラルも大幅にアップします。
またしいたけは、中に含まれているエリゴステロールという成分が紫外線を浴びることでビタミンDに変化し、その値は10倍にもなるのです。

食材によって栄養価は違うため、摂りたい栄養が豊富に含まれる乾物を活用するとよいでしょう。

うまみや風味、おいしさをアップできる

水分が抜けることで、食材のもつうまみや風味の成分が凝縮されます。
そのため、そのまま食べても出汁として活用しても美味しくいただけます。

特にきのこ類は、乾燥するとうまみ成分であるグルタミン酸が凝縮されるだけでなく、さらにグアニル酸が生成されることで、よりうまみを感じられるでしょう。
またブドウや芋、柿などは干すことで、生のまま食べるよりもより甘さが際立つようになります。

乾物を利用して料理をする際には、うまみや風味を活かした調理で、おいしく栄養を取り入れていきたいですね。

「乾物資格」おすすめ3選

「乾物資格」おすすめ3選

栄養価も高く長期保存ができる乾物について、学んでみたいと思う方も多くいらっしゃると思います。
ここではおすすめの「乾物資格」を3つご紹介します。

費用や資格取得までの期間などもご紹介しますので、興味がある方は参考にしてください。

2-1乾物ソムリエ

乾物ソムリエ詳細
受験資格特になし
受験料1万円(税込)
受験申請インターネットからの申し込み
受験方法在宅受験
合格基準70%以上の正答率
試験日程年6回(偶数月下旬)
試験内容● 干しエビの栄養素と効果
● 鰹節の栄養素と効果
● 寒天の栄養素と効果
● 海苔の栄養素と効果
● 昆布の栄養素と効果
● 効果的な寒天ダイエットの方法 など
参照:日本安全食料料理協会(JSFCA)「乾物ソムリエ資格認定試験

「乾物ソムリエ」は、「日本安全食料料理協会(JSFCA)」が主催する、乾物に関する様々な知識を有していることを証明する資格です。

乾物に含まれる栄養素や正しい選び方、保存方法など、日常で活用できる知識を学ぶことができます。
日々の生活に活かすだけでなく、キャリアアップにもおすすめの資格です。

試験の難易度は高くありません。
しかし専用の教材やテキストが市販されていないため、独学で合格するには乾物に関する深い知識が必要です。

乾物の基礎から総合的に学べる資格となっています。

2-2乾物アドバイザー

乾物アドバイザー詳細
受験資格特になし
受験料1万円(税込)
受験申請インターネットからの申し込み
受験方法在宅受験
合格基準70%以上の正答率
試験日程年6回(偶数月下旬)
試験内容● 乾物の基礎知識
● 乾物の起源・歴史
● 乾物の種類
● 乾物に含まれる栄養成分
● 乾物がもたらす健康・美容効果
● 乾物の正しい保存方法
● 乾物の戻し方
● 乾物の賞味期限 など
参照:日本インストラクター技術協会(JIA)「乾物アドバイザー

「乾物アドバイザー」は、「日本インストラクター技術協会(JIA)」が主催する認定資格です。

乾物に関する知識と、その知識を取り入れた健康的な生活を送る技能があることを証明してくれるものとなります。
乾物アドバイザーの資格を取得することで、生活に効果的に乾物を取り入れられるようになるでしょう。

試験の難易度は先に紹介した「乾物ソムリエ」と同様それほど高くありませんが、こちらも専用の教材やテキストが市販されていません。
独学で合格を目指すには、乾物全般の知識をご自身でしっかり学ぶ必要があるでしょう。

乾物の基礎からより実用的な知識までを学べる資格となっています。

2-3かんぶつマエストロ

かんぶつマエストロ詳細
受験資格● 業務上かんぶつに携わる機会のある方
● かんぶつの知識を習得したい一般の方
● 募集要項と注意事項全てに同意できる方
受験料5万8,000円(税込/かんぶつマエストロ年会費含む)
入会金10,000円、受講料38,000円
試験料10,000円を含む
受験申請方法認定期間のWebサイトから申し込み
受験方法東京都の試験開催地において筆記試験
合格基準非公開
試験日程年1回
試験内容● かんぶつ概論
● 海のかんぶつ
● 里のかんぶつ
● かんぶつと栄養
● かんぶつとうま味 など
参照:日本かんぶつ協会「乾物マエストロ」

「乾物マエストロ」は、「日本かんぶつ協会」が主催する認定資格です。
乾物の基礎知識、製造工程、調理方法、栄養価など、幅広い知識があることを証明してくれます。

東京の会場で開催される2日間の講義受講後、修了試験に合格すると「乾物マエストロ」として認定されます。
開催場所が東京のみなので、遠方の方は移動の手間はかかるものの、短期間で資格取得ができるのは嬉しいところです。

乾物の基礎を専門家からしっかり学べる資格となっています。

乾物資格ではないものの乾物の知識を深められる資格・検定

乾物について学ぶ際、一緒に料理全般の知識も学べたら嬉しいですよね。

こちらでは、乾物の知識と料理全般の知識を同時に学べる資格や検定をご紹介します。
料理全般の知識も学ぶことで、料理の幅が広がるだけではなくキャリアアップにも有益です。

2つの資格・検定をご紹介いたします。

3-1日本フードスタイリスト®検定(2級)

日本フードスタイリスト®検定(2級)詳細
受験資格3級資格認定者でかつ【協会会員】にも登録していること
受験料筆記試験料:1万円
実技試験料:1万円
受験申請方法協会サイトから願書をダウンロードし記入後、郵送
受講方法● 通信での受講
● 専用の検定集・問題集
合格基準非公開
試験日程年1回
試験内容【筆記試験】
● フードスタイリスト®3級内容
● 特殊な食材・テーブルコーディネート上級
● スチール&ムービー撮影・スタイリストスキル・カメラワーク上級
● マーケティング・料理本プロデュース・フードスタイリスト独立スキル など
【実技試験】
● ランチの食卓をスタイリングするためのデザインラフ画を制作(フリーハンド)
参照:一般社団法人 日本フードライセンス国際協会「日本フードスタイリスト®検定」

「日本フードスタイリスト®検定」は、「一般社団法人 日本フードライセンス国際協会」が主催する認定資格です。
食品撮影の現場において料理や食材を美味しそうに演出するスタイリング技術や、食全般の知識と洗練された感性を持つ、食品撮影専門のスペシャリストであることを証明してくれます。

「日本フードスタイリスト®検定2級」では、「乾物」についても学ぶことが可能です。

「乾物」などの食材だけではなく、料理や食材の見せ方など幅広い知識が得られ、幅広い食の現場で活躍できるでしょう。

3-2だしソムリエ

だしソムリエ詳細
受験資格料理やだしに関心があること
受験料一般:1万6,400円
小学高学年以上、中学生以下:8,200円
受講申請方法認定機関のWebサイトから申し込み
受講方法● 通信での受講
● 通学での受講
● オンラインでの受講(現在開催予定なし)
認定試験3級のみ不要、2級と1級は要試験
受講日程開催地によって異なるため、認定機関のWebサイトにて確認
受講内容● 独立してとるだし、自然にとれるだしについて
● かつお節、昆布、煮干し、干ししいたけの種類とだしのとり方、テイスティング
● 料理への活かし方 など
参照:だしソムリエ「だしソムリエ」

「だしソムリエ」は、「合同会社 だしソムリエアカデミー」が主催する認定資格です。
日本各地の郷土料理・食文化を大切にし、「だし」をはじめとした地域の食文化を大切にし、広められるだけの知識や技能があることを証明してくれます。

「だし」を知り、「料理」「商品開発」「メニュー開発」に活かすための知識を得、専門家として活躍することも可能です。
「だし」という観点から「乾物」を学ぶことができます。

乾物とだしをフル活用して、日々の料理をレベルアップさせたい方におすすめの資格です。

乾物資格が活かせる業種

「乾物資格」は、乾物についての様々な知識を有していることを証明する資格になるので、仕事にも役立ちます。
ではどのような仕事で活かせるのでしょうか?

資格が活かせる、おすすめの仕事を3つご紹介します。

4-1飲食・食品会社の企画・販売

食品会社などにお勤めの方は、「乾物資格」の知識を活かすことができます。

店舗に並ぶ商品を勧めたり、効果的な使い方などを提案したりする場合には、幅広い知識や専門性が問われます。
そんなときに乾物資格で学んだ知識があれば、お客様の信頼を勝ち得る接客が可能になるでしょう。

また企画を上げる際にも、専門的な知識があれば有利になります。

4-2飲食店のメニュー開発

乾物資格では知識だけでなく技能も学ぶため、調理関係の仕事での活躍も可能です。
メニュー開発だけではなく、接客の際にも乾物資格で得た知識を活用できます。

また併せて栄養士資格も有していれば、健康関連の施設で健康増進や成人病予防に役立つメニュー開発に役立てられるでしょう。

自身で飲食店を開業したいと考えている方にも、乾物資格はおすすめです。
専門知識をフルに活かした料理の提供や接客で、ほかの店舗との差別化を図れるでしょう。

4-3乾物の講師・アドバイザー

乾物資格は、カルチャースクールや料理教室などの講師やアドバイザーとして活動する際にも活かせます。
「もっと乾物を生活に取り入れたい」方に向けたセミナーを開催したり、健康に役立つメニューを紹介する料理教室を開いたりすることも可能です。

インターネットやSNSを利用すれば、地域に関係なくより多くの方に乾物の魅力を伝えられるでしょう。

乾物資格の学び方

乾物の資格は、難易度の高い資格ではありません。
それでも資格取得には勉強が必須です。

ここではどのように勉強すればよいか迷っておられる方のために、2つの勉強方法をご紹介します。

5-1テキストで独学する

1つ目は本やテキストを購入し、独学で勉強する方法です。
通信講座を利用する場合に比べて、受講料などのコストがかからないことが大きなメリットです。

また自分のペースで学べるので、忙しい方でも空いた時間に学習を進めていくことができます。
ただし資格試験合格を目標にしている場合、独学は効率良く学ぶには適さないことや、分からない問題も自身で解決する必要があるため、挫折しやすいのがデメリットです。

資格取得につながる専門的な知識の習得というより、日常に活用できる知識を学ぶための活用に向いているでしょう。

5-2通信講座を受講する

乾物資格の「乾物ソムリエ」と「乾物アドバイザー」は、通信講座を活用して学習するのがおすすめです。
資格取得に向けて作られた専用教材で効率的に学べるため、短期間で資格取得が目指せます。

さまざまな通信講座がありますが、「諒設計アーキテクトラーニング」と「SARAスクールジャパン」がおすすめです。

どちらの通信講座も、「乾物ソムリエ」と「乾物アドバイザー」の2つの資格を同時に取得できます。
2つの通信講座の詳細は、下記のとおりです。

乾物ソムリエ W資格取得講座
 基本講座スペシャル講座
受講期間6ヶ月
(最短2ヶ月)
6ヶ月
(最短2ヶ月)
受講料5万9,800円(分割可)7万9,800円(分割可)
添削回数5回5回+卒業課題1回
資格試験免除
教材内容受講証・受講マニュアル・完全攻略テキスト2冊
練習問題集/解答用紙・練習問題解答集
模擬試験/解答用紙・模擬試験解答集
添削課題/提出用解答用紙・質問用紙・封筒
受講証・受講マニュアル・完全攻略テキスト2冊
練習問題集/解答用紙・練習問題解答集
模擬試験/解答用紙・模擬試験解答集
添削課題/提出用解答用紙・質問用紙・封筒

乾物ソムリエ&乾物アドバイザー卒業試験
(提出で資格認定)
参照:諒 設計アーキテクトラーニング【乾物資格 W資格取得講座
乾物資格取得講座
 基本コースプラチナコース
受講期間6ヶ月
(最短2ヶ月)
6ヶ月
(最短2ヶ月)
受講料5万9,800円7万9,800円
添削回数5回5回+卒業課題1回
資格試験免除
教材内容ガイドブック・受講証・受講カード
学習テキスト01・02
練習問題集/解答・模擬試験/解答
添削課題(5回)・質問用紙・封筒
ガイドブック・受講証・受講カード
学習テキスト01・02
練習問題集/解答・模擬試験/解答
添削課題(5回)・質問用紙・封筒
卒業課題
参照:SARAスクールジャパン【乾物資格取得講座

短期間で効率よく資格を取得したい方は、ぜひ上記の通信講座を活用してみてください。

まとめ

古くから日本で親しまれてきた、乾物についてご紹介してきました。
栄養価の高い乾物ですが、正確な知識があればより効果的に栄養摂取できるでしょう。

乾物資格があれば、自身や家族の健康に役立てられるほか、さまざまな業種でのキャリアアップや開業も目指せます。
また、健康に関心がある方向けに乾物の情報を発信しても喜ばれるでしょう。

通信講座であれば自宅で自分のペースで学習を進められるため、忙しい方でも資格を取得できるでしょう。

ご自身や身近な人の健康維持に役立つだけではなく、仕事でも活かせる「乾物資格」。
興味のある方は、ぜひ一度資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。

健康食・食育の資格

薬膳調整師®資格認定試験
薬膳の基礎知識、薬膳に対する一定以上の理解、漢方的な観点から見た各種食材の効能などの知識を有する人に対し与えられる資格です。
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漢方コーディネーター®資格認定試験
漢方・漢方薬に対する基本的な知識、漢方独自の診断方法や養生などへの理解が一定以上あると認められた人に対して認定される資格です。
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食育健康アドバイザー®資格認定試験
食育健康アドバイザーとして、食育の基本的な知識を有していることを認定されます。
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幼児食マイスター®資格認定試験
子どもの成長に合わせて栄養バランスを考えた献立を作ることができる知識や離乳食から幼児食に変える時期、幼児食に向く食材・不向きな食材など幼児食に関する知識を有する人に対し与えられる資格です。
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スーパーフードアドバイザー資格試験
スーパーフードアドバイザーはスーパーフードが具体的にはどのような食品や種類があるのか把握し、それぞれの食品がどのような健康効果や美容効果があるのかを理解された方に認定される資格です。
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発酵食品マイスター資格認定試験
発酵食品マイスターとは、発酵食品に関する幅広い知識を有していることを証明する資格です。
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乾物ソムリエ資格認定試験
乾物ソムリエとして、乾物についての基本的な知識を有していることが認定される資格です。
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酒粕・糀マイスター資格認定試験
酒粕・糀マイスターとは、酒粕や糀に関する様々な知識を有していることを証明する資格です。
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介護食マイスター®資格認定試験
介護食マイスターとして、介護食についての基本的な知識を有していることが認定される資格です。
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雑穀のダイエット効果、雑穀を楽しむ方法などの知識を有することが証明されます。資格取得後は、雑穀ソムリエとして活躍することができます。
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