幼児期に朝ご飯を
朝ご飯を食べる事は、体のリズムを整えることや血糖値を上げ、脳を活性化させるなど1日を活動的に過ごすために大切な事です。幼児期からきちんと朝ご飯を食べる習慣を身につけ、健康的な生活を送りましょう。
幼児期に朝ご飯を食べさる意味や朝食習慣の身につけ方をご紹介します。どうしても食が進まない時の子どもに朝ご飯を食べさせる方法もご説明します。毎日朝ご飯をきちんと食べ、心も体も元気に過ごせるようにしましょう。
幼児期に朝ごはんを⾷べさせる意味
体温を上昇させ⽬を覚ます
朝ご飯を食べる事で消化器官全体が筋肉運動を始め、熱を発します。朝食を食べる事で寝ている間に低下した体温が上昇し、体を目覚めさせ、体内の動きを活性化させます。1日の体温リズムは朝食を取った後に上昇し始め、朝食で補給したエネルギーや栄養素、上昇した体温を維持出来るのです。
朝食を抜いてしまうとエネルギーや栄養素が不足し、活動するまでに必要な体温まで上昇しないため午前中になのに眠い、だるいことから集中力が続かないなどの体調不良が現れます。
血糖値が高まり脳が働くようになる
夜間に食べ物や飲み物を摂取していない状態を低血糖状態といいます。朝ご飯をしっかり食べる事で血糖値が高まり脳に必要なブドウ糖を送ることが出来ます。脳にブドウ糖が送られる事で朝パッと目覚める事ができ、きちんと脳を働かせる事が出来ます。ブドウ糖を摂取するには、炭水化物を取る必要があります。
生活リズムがつき健康になる
毎朝同じ時間に起きて朝食を食べる事でその後の1日のリズムが整います。朝きちんと起きることが出来ず、昼前の中途半端な時間にご飯を食べてしまうと昼食、夕食の時間もずれてしまい、翌朝の朝食に影響してしまいます。
朝食は、1日の始まりですからきちんと食べて生活リズムを整えましょう。1日の生活リズムが整うと自然と健康的な生活リズムが出来ます。
免疫力を上げる
免疫力は、自律神経との関係も大きいです。自律神経は、体を活動的にさせる神経とリラックスさせる神経からなっています。
自律神経の働きが悪いと心がいつまでも休まらなかったり、攻撃的な性格になったり、積極的に行動出来なかったり、病気にかかりやすくなるなど心と体が不安定になります。朝ご飯を食べる事で自律神経の働きが整うと、心も体も健康的で健やかになります。
便秘の予防・解消になる
朝は、胃腸が活動的になる時間帯なのでしっかりと朝食を食べる習慣を身につければ便秘の予防や解消に繋がります。
夜の間に空っぽになった胃腸に朝食を入れると胃に過度な刺激がかかり、排便を促してくれます。便秘ぎみの子どもは、朝食をしっかり取れば解消されるかもしれません。食物繊維を多くとるなどしてしっかりと朝食を食べましょう。
どうしても⾷がすすまない時は⾷べられるものでOK
主⾷+カットフルーツでもOK
目覚めたばかりで朝からしっかりご飯を食べるのは、嫌がる子どももいます。そんな時は、主食にフルーツを添えるだけでも十分です。体にエネルギーを送るためには、主食は欠かせません。おにぎりやパンなど炭水化物は、出来るだけ与えましょう。
炭水化物にプラスしてりんごやオレンジなどを加えるとビタミンも摂取出来、栄養バランスも良いです。朝からフルーツを切ったりするのは、時間がかかって大変な場合もありますから夕食後などにフルーツを切っておいて冷蔵庫に入れておきましょう。蜂蜜や砂糖水などにつけておけば、変色を防げます。酸味と甘みのバランスが良く、子どもも喜んで食べてくれます。
⼦どもが朝からでも⾷べてくれるものを探す
子どもが朝食を食べたくないという場合は、子どもの好きな物を朝から与えても大丈夫です。ただし、お菓子などは、除外です。フルーツやヨーグルトなど朝からでも胃に重たくない物を選びましょう。
栄養バランスが気になる所ですが、まずは食べさせる事が大事です。最初は、1口、2口を目標にしてください。どうしても栄養バランスが気になるという方は、味噌汁や野菜スープ、野菜スティックなどでも良いですね。朝食を食べるという習慣を身につける事を目標にしましょう。少しずつでも朝食を食べられるようになってきたら量や品数を増やしていってください。
朝⾷習慣をつけるために出来ること
朝⽇を浴びて少しだけ体を動かす
朝日を浴びる事で脳が目覚めます。脳が目覚めると自然と体も目覚めるのです。しかし、それだけでは、朝食を食べる元気まで湧きません。少しだけ、体を動かしてお腹を空かせましょう。
家の中で一緒に体操をする、普段通りに遊ぶだけでも構いません。余裕があるならば、家の周りを少し散歩するのも良いでしょう。体を動かせばお腹も空きますから一度試してみてください。
前⽇からの⽣活を⾒直す(⼣⾷の時間、終⾝時間)
夕食の時間が遅いと朝起きた時にまだ食べ物が胃に残っており、気持ちが悪くて朝食を食べる事が出来ません。家族で食事を取る事ばかりに気を取られ、お父さんが帰ってくる21時や22時に夕食を摂っていては、朝食がお腹に入らなくて当然です。家族皆で食事を取るのは、日曜日などの皆がお休みの日まで我慢しましょう。
そして、就寝時間が遅いと朝食の時間になっても起きる事が出来ません。未就園児ですと朝食を取れず生活リズムが狂ってしまいますね。朝無理矢理起きてすぐに朝食を食べるのも大変です。寝不足も成長期にはよくありませんから早寝早起きを心がけましょう。
⽢い物の⾷べ過ぎに気を付ける
甘い物を食べ過ぎると胃が満腹感を得てしまい食べ物を食べる事が出来ません。前日の夕食後に甘い物を食べさせたり、一日中甘い物を与えたりするのは控えてくださいまずは、きちんと朝食を食べさせ、甘い物は決まった時間に決まった量を与えましょう。
便秘にならないように気を付ける
便が溜まっていると胃の消化が悪くなります。結果的にお腹が空かなくなってしまいます。朝一番に水を飲ませる、食物繊維を与えるなどしてまずは便秘の解消をしましょう。バナナやりんごなどは食物繊維が豊富で朝でも抵抗なく食べる事が出来ると思います。ヨーグルトなどに混ぜれば、飲み込みやすく食べやすいでしょう。
幼児期に朝ご飯をまとめ
朝ご飯を食べると体温が上昇して目を覚ます事が出来ます。朝食を食べる事で体に必要なエネルギーや栄養素を補給出来ます。体温が上がる事で1日中補給したエネルギーや栄養素を維持することが出来ます。
朝食を食べると血糖値が上がり、脳が活性化されます。脳に必要なブドウ糖を送り込む事で朝の目覚めが良くなります。ブドウ糖を摂取するには、炭水化物を食べましょう。生活リズムが整い健康的な生活を送ることが出来ます。朝食を取ると免疫力が高まり、自律神経のバランスを整えます。自律神経の働きが整うと心も体も健やかに育ちます。
朝、胃に食べ物を入れる事で胃腸が刺激され便秘の予防・解消にも繋がります。どうしても朝食を食べられない子どもには、主食にフルーツなどを与えましょう。まずは、口にいれてくれる事を目標に朝食を食べる習慣がついてきたら徐々に量や種類を増やして行きましょう。
朝食習慣を身につけるために出来ることは、朝日を浴びて体を動かす、早寝早起きを心がける、夕飯の時間や就寝時間を見直す、甘い物を控えるなどです。生活リズムや食事のリズムをしっかり作り健康な体に育てましょう。
幼児食に関する記事一覧
-
幼児期に使用する食器の選び方や注意点
離乳食も終わり、幼児食を始めるにあたって食器も変えようかと考えますよね。子ども用の食器には、可愛らしいものがたくさんありワクワクします。幼児の食器は、何を基準に選ぶのが正確なのか、どんな物が使いやすい
-
幼児食の味つけについての基本的な知識や注意点
幼児食の味つけは離乳食とどう違うのか、大人用の味つけと一緒でも良いのか悩みますよね。人間の味覚は、3歳までに決まると言われています。 それ程、幼児が口にする味は、重要なのです。どんな味つけが幼児
-
幼児期のおやつの目的や与えるポイント
幼児に与えるおやつは、とても重要な役割を持っています。成長するのにたくさんのエネルギーを必要とする幼児のおやつは、補食としてとても大切です。 おやつは、何を与えたら良いのか、どんな食べ物が望まし
-
幼児期に適切な食事の量や注意点
幼児期の適切な食事の量を把握するのは、難しいですよね。1日にどれくらいの食事を与えたら良いのか、何に気をつけたらよいのかなど大人の食事より気を配らなければならない事がたくさんあります。 幼児の1
-
幼児期のお弁当におすすめの工夫やポイント
子どものお弁当に何を持たせてあげようか、喜んでくれるかな、全部食べてくれるかなとドキドキしますよね。子どもも、お母さんと離れて食べるご飯の時間にドキドキしています。お弁当箱のご飯を見てお母さんが恋しく
-
幼児期に朝ご飯を
朝ご飯を食べる事は、体のリズムを整えることや血糖値を上げ、脳を活性化させるなど1日を活動的に過ごすために大切な事です。幼児期からきちんと朝ご飯を食べる習慣を身につけ、健康的な生活を送りましょう。
-
簡単に作れる幼児食の紹介や取り分けをする時のコツ
いざ幼児食を始めようと思ってもどんなメニューを作ろうか迷いますよね。大人と同じ食事はまだ早く、離乳食のような食事はもう時期ではありません。まずは、簡単に作れる幼児食から始めましょう。 子どもの食
-
幼児食を始める目安や乳歯との関係
幼児食を始めるのはいつ頃が最適なのか、どのようにして始めたら良いのか悩みますよね。幼児食を始める目安になる子どもの様子や幼児食と乳歯の関係をご紹介します。 子どもの食べ物の食べ方や乳歯の生え揃い
-
幼児食で野菜を上手に取り入れるコツ
子どもに野菜を食べて欲しいのが親心ですが、野菜が苦手なお子さんは多いですね。味覚が発達して好き嫌いが見られるようになる幼児期に野菜を上手く食事に取り入れるコツや好き嫌いを乗り越える工夫などをご紹介しま
-
幼児食とは?幼児食についての基本的な知識!
離乳食も後期になり、食べることに対して興味が湧いてくる、食欲が出て来るなど1歳半頃になると次の段階の幼児食へと進みます。離乳食から大人と同じ内容の食事に移る前の幼児食は、幼児にとってとても大切です。
-
幼児に鉄分は欠かせない!!幼児食の鉄分の重要性と摂り方とは
離乳食から幼児食に移行することの目的の大きな1つは成長に必要なための栄養を摂取することです。きちんと栄養素を摂取しているかはとても重要なことです。特に、幼児食で鉄分はとても大切な1つです。 では
-
そばデビューはいつから??押さえておきたい!そばデビューと注意点
何もかも初めての子育て、育児の中でも「食べる」ことに関してはいろいろなアレルギーなどもある為、特に注意することと思います。 日本の国民食である「そば」もアレルギーを発症すると重度になるものの1つ
-
こんなにあるって知ってた??幼児の食育に関わる資格について
「食育」というのは保育の現場でとても注目されています。そのため、幼児の食育に関わる資格というのは沢山あるんです。 どんな資格が存在するか知っていますか?いろいろありますが、その内容や取得の方法な
-
これで安心!風邪をひいたときの幼児食について
子どもは「風の子元気な子」なんて言い方をしますが、現実には意外と子どもは風邪をひきやすいものです。子どもが風邪をひいたときに適切な食事を与えるのは、家庭での大きな役割です。 どんな食事が、風邪の
-
これで悩み解決!!幼児期の偏食について
子どもの偏食はいつの時代でも、家庭での問題になります。保育施設でも偏食がひどくて、食べられるものが少ないという子どももいます。子どもの偏食は出来るだけ幼児期の間は特に、取り除いてあげたいものです。どん
-
これを知っていればもう安心!!幼児食の作り方と適した食材
離乳食はそれなりに気を付けて、いろいろな工夫をされている方が多いでしょうが、幼児食はどうでしょう。大人と同じようなものが食べられると言えども、まだまだ胃腸は未完成です。 子どもに適切な食事を提供
-
幼児にもダイエットは必要?!幼児でも出来るダイエットについて
我が子がすくすくと成長してくれるのはとても嬉しいことです。かわいいから、育ちざかりだからと食べたいだけ与えてしまうと、体重の増減には気になるところがあります。 やはり、何事もやり過ぎはいけないも
-
食事のマナーはいつから教えるべき?マナーを教えるタイミングとは
食事のマナーはとても大切なしつけの1つです。最近、ファミレスなどで食事のマナーを理解していないお母さん方を目にしたりしませんか? 我が子には他人に迷惑をかけるようなことはしてほしくないと思うのが
健康食・食育の資格
- 薬膳調整師認定試験
- 薬膳の基礎知識、薬膳に対する一定以上の理解、漢方的な観点から見た各種食材の効能などの知識を有する人に対し与えられる資格です。
- 薬膳資格詳細を見る
- 漢方コーディネーター認定試験
- 漢方・漢方薬に対する基本的な知識、漢方独自の診断方法や養生などへの理解が一定以上あると認められた人に対して認定される資格です。
- 漢方資格詳細を見る
- 食育健康アドバイザー認定試験
-
食育健康アドバイザーとして、食育の基本的な知識を有していることを認定されます。
- 食育資格詳細を見る
- 幼児食マイスター認定試験
- 子どもの成長に合わせて栄養バランスを考えた献立を作ることができる知識や離乳食から幼児食に変える時期、幼児食に向く食材・不向きな食材など幼児食に関する知識を有する人に対し与えられる資格です。
- 幼児食資格詳細を見る
- スーパーフードアドバイザー認定試験
- スーパーフードアドバイザーはスーパーフードが具体的にはどのような食品や種類があるのか把握し、それぞれの食品がどのような健康効果や美容効果があるのかを理解された方に認定される資格です。
- スーパーフード資格詳細を見る
- 発酵食品マイスター認定試験
- 発酵食品マイスターとは、発酵食品に関する幅広い知識を有していることを証明する資格です。
- 発酵食品資格詳細を見る
- 酒粕・糀マイスター認定試験
- 酒粕・糀マイスターとは、酒粕や糀に関する様々な知識を有していることを証明する資格です。
- 酒粕資格詳細を見る
- 介護食マイスター認定試験
- 介護食マイスターとして、介護食についての基本的な知識を有していることが認定される資格です。
- 介護食資格詳細を見る
- 乾物ソムリエ認定試験
- 乾物ソムリエとして、乾物についての基本的な知識を 有していることが認定される資格です。
- 乾物資格詳細を見る
- 雑穀ソムリエ認定試験
- 雑穀のダイエット効果、雑穀を楽しむ 方法などの知識を有することが証明されます。資格取得後は、雑穀ソムリエとして活躍することが できます。
- 雑穀資格詳細を見る