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介護食の資格と勉強について

昨今、介護食との資格に関心のある方が急増しています。

背景には、高齢化社会であることや自分の老後について考える方が増えたことなどがあります。

そんな介護食の形態や関連する資格についてもご紹介していきます。

介護食とは?

介護食とはそもそもどのようなことをいい、どのような形態があるのでしょうか。

基本的な概念と種類についてご説明します。

高齢者にとって食事・食材の食べにくい部分を改善して食べやすくした食事

介護食とは、高齢者が食べやすいように作られた食事のことをいいます。

例えば、固い食物を出来るだけ取り除いたメニューになっていたり、飲み込みにくい食材に手を加えて飲み込みやすくしたりすることをいいます。

加齢に伴い、身体の機能(噛む力や飲み込む力を含む)が低下するため、その状態に合わせた食事形態です。

高齢者の口腔機能の状態にあわせた介護食がある

介護食には様々な種類はあるということをご存じでしたでしょうか。

代表的な3つをご紹介します。

①きざみ食

きざみ食とは、食べやすいように刻まれた食事のことをいいます。

分かりやすくいえば、ハンバーグをナイフで切った後のような状態にしてから提供するということです。その方の飲み込む力によって提供する食物の大きさや、切る範囲が異なります。

②ミキサー

ミキサー食は、高齢者の中でも特に飲み込む・噛むことが難しい方に対して提供される食事形態です。

見た目上はペースト状となっており、飲みもののような状態に近いです。介護施設などでは、目にする機会が多いです。

③ソフト食 

ソフト食は、噛むことが難しい高齢者に対して、柔らかい食事を提供する際に用いられます。

ペーストにするほどではないが、工夫が必要な方が対象となることが多いです。

高齢化する社会で需要が高まっている

高齢化に伴い、介護食に関連する資格を持つ方を求める企業は増加しています。

また、資格を取得したいという方も増加傾向にあり、自分の両親や祖父母が介護食を必要となり関心をもったという方もいらっしゃいます。

介護食の需要と活躍の場

「介護食の資格に関心があるけどこで勤務できるの?」という悩みを持つ方もいらっしゃるでしょう。

実は、介護食に関連する資格を持つことで、活躍できる場所は複数ありますのでご紹介します。

介護業界・福祉業界

介護施設や訪問介護の食事を作る仕事

介護食関連の資格をいかして勤務することができる場所の1つに介護業界・福祉業界があります。介護・福祉分野は近年、幅を広げている職の1つでもあり、特に在宅・訪問に力を入れています。

といいますのも、高齢者の方々の中で「可能な限り自宅で過ごしたい」という希望を持つ方も少なくないためです。

そのため、訪問介護用の食事を作る仕事の需要が高くなっています。

病院勤務の管理栄養士

また、管理栄養士の資格を取得し、病院で勤務するという方法もあります。

飲食業界・食品業界

介護食のマーケットは拡大、商品開発に役立つ

また、あまり知られていませんが、飲食・食品業界においても介護食に関する資格を有す方の需要が高くなっています。

飲食業界が宅配介護サービスを行っているという事業展開のスタイルも今や珍しいことではありません。

在宅介護

自宅で家族の介護をする人も増加

在宅介護を希望される方の増加で、その方の状態に合わせた食事を提供する方の需要も増加しています。

介護する人・される人の両方にメリットのある知識

病院とは異なり、個人の食べたいものに合わせるなどの工夫も必要となることから、豊かな感性も必要になります。

自分の老後や将来への備え

自分の高齢時に備える

介護食に関する資格を取得することは、家族や自分の老後に備えることができるということも目指すきっかけとなっています。

将来の家族の要介護に備える

将来に向けて介護食含めた介護に関する知識をつけたいという方にも好評です。

介護食の資格の種類

ここでは、介護食にまつわる資格の種類と内容について、ご説明します。

どの資格を取得するのかによっても職域や勤務場所が変わってきますので、ご自身の関心が高いものを選んでください。

介護食関連の資格は複数ある

介護食関連の資格は複数ありますが、中でも代表的な3つの資格をご紹介します。

介護食士 1級~3級(全国調理職業訓練協会)

要介護者向けの介護食に関する専門知識と調理技術

介護食士は、職種ではなく介護食を作ることの出来る技術を証明するものです。

主な仕事内容は、飲み込みができない要介護者に対して食事がしやすい環境設定をし、提供することです。

現在、介護士や介護関連職の方が取得を目指すというケースも増えてきています。

本資格は、3級から1級にかけて難易度があがり、3級を取得したら2級、2級を合格したら1級というように段階を踏んできます。

1級になると、医学的な専門知識やリスクの高い患者さんや利用者さんに対する献立作成や調理方法など難易度が高く深い専門性が必要です。

また、それぞれの級で実技実習を含みます。

介護食マイスター(日本安全食料料理協会)

介護食の基礎知識、作り方、高齢者の食事や食育

介護食マイスターは、介護食の基本的な知識を身についていることを証明する資格です。

介護食の作り方はもちろん、経管栄養に関する知識や流動食の知識など幅広く学ぶことができます。

取得すると、福祉施設や病院で勤務することができます。

介護食作りインストラクター(日本インストラクター技術協会)

インストラクターとしての基礎知識、介護食や食事介護

介護食作りインストラクターは食事の栄養バランスや口腔ケア、ミキサーやゼリー食に関する知識などを身につけ、介護食のインストラクターとして勤務することができます。

介護職に勤務する方が目指すこともある資格の1つです。

目的に合わせて資格を選ぶ

上記のように、介護食に関する資格は複数ありますが、どれを選ぶかは目的によって異なります。

それぞれの資格によって働き方も身につけることのできる知識も違いますので、自身の行いたいことを中心に選ぶのが良いかと思います。

介護食のいろいろな勉強方法

「介護食の資格を取得するにはどうしたらいいの?」という悩みもあるかと思います。

取得する方法は大きく分けて3つの方法がありますので、それぞれのメリット・デメリットと合わせてご紹介致します。

教室・スクーリング

介護食の資格を取得する方法の1つに教室やスクールに通うという方法があります。

資格によっては専門学校があり、そこの学生として資格取得を目指すか社会人向けのスクールに通うという選択ができます。

メリット

メリットとしては、同じ志を持つ仲間とともに勉強することが出来るため、モチベーションが保ちやすいことです。

デメリット

デメリットとしては、費用が高い点です。学生となれば年間それなりの費用がかかりますのでそのことを踏まえて通ってください。

通信講座

介護食に関連する資格は、通信講座で取得が可能です。

メリット

メリットとしては、自分のペースで勉強を行えるという点と学校に通うよりもはるかに費用が安いという点です。

デメリット

デメリットとしては、勉強する時間が確保できなければ、その分だけ長期戦になるという事です。

独学

なかには独学で資格取得を目指す方もいらっしゃいます。

メリット

メリットとしては費用が最も安いという点。参考資料の購入費用だけとなりますので圧倒的に費用がかかりません。

デメリット

デメリットは、勉強する分野に偏りがでてくる可能性があるという点です。

また、実技の練習やDVDを用いての訓練が他に比べると劣ってしまいます。

介護食の資格と勉強について詳しく紹介!のまとめ

介護食に関する資格の需要は高くなっており、病院や介護施設・福祉施設など幅広い場所で勤務することが可能です。

家族や自分自身の老後に備えて資格取得を目指す、という方も増えてきています。

勉強方法は、自身の生活スタイルに合ったものを選択し行うのが良いですが、忙しいライフスタイルの方には通信講座を利用しての取得がおすすめです。

今後も、需要が高まっていくことが見込まれる介護食に関する資格を目指したい方は、ぜひ資格についてよく調べてみて下さい。同じようにみえる資格でも、介護食に対する見方や考える視点が異なるので大変興味深いですよ。

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