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薬膳の資格と活用出来る仕事について

薬膳は健康・美容をサポートしてくれる食材として年々人気が高まっています。知識を深めたいと学びの場を探しているという人もいるのではないでしょうか。
しかし、薬膳と仕事にうまく接点がなく、資格取得後に知識をどう活かしたらいいか迷ってしまうこともあります。今回は薬膳の資格を取得した後に活用出来る仕事の内容と、薬膳の資格について詳しく調べました。資格取得後にどう資格を活かしたらよいかイメージが湧きにくいという人もぜひ参考にしてください。

目次

薬膳に関わる資格って?

1-1薬膳は中医学に基づいて作られる料理のこと

薬膳の資格を活かしたい時は、まず薬膳に関わる資格について押さえておきましょう。薬膳は中医学に基づいて、生薬を使用することで健康・美容効果を高めるために作られた料理を差します。
さまざまな生薬の組み合わせや、薬膳を活かすための食材の知識も必要となるので幅広い知識量が求められます。資格を取得することで、薬膳の正しい知識をしっかりと身につけることが出来ます。

1-2資格をとることで薬膳の知識を取りいれたり、仕事に活かせる

薬膳の資格を取得することで、キャリアアップや仕事に活かすことも可能です。飲食業界や美容関係などは薬膳の知識を求められる場面もあるので、資格を取得していることで接客面での信頼度が高くなります。薬膳の知識を学べる資格を見ていきましょう。

薬膳コーディネーター

2-1資格の認定元の団体は「本草薬膳学院」

「本草薬膳学院」は薬膳の本場である「中国薬膳研究会」が、認めている日本の教育機関です。中国の北京中医薬大学でも認められる程高いレベルの薬膳の知識が身につけられると、人気の高い学校です。
「薬膳コーディネーター」は本草薬膳学院が認定しており、薬膳の基本的な知識を身につけられる資格です。

2-2約100種類ものレシピ・中医学の初級などの知識を学ぶことが出来る

薬膳コーディネーターはスクールで専門の講義を受けるか、通信講座で学び試験を受けて取得することが出来ます。およそ100種類もの薬膳メニューや、薬膳に基づく中医学の初歩的な知識などを学ぶことが出来るので薬膳の世界に触れてみたいという人にもぴったりです。

薬膳アドバイザー

3-1薬膳を扱うための食品や調理法、中医学の知識を有する資格

薬膳コーディネーター以外にも「薬膳アドバイザー」という、薬膳に関する知識を学ぶことが出来る資格も存在しています。日本中医食養学会が認定を行っている資格で薬膳の知識だけでなく、食品や調理の仕方など幅広い知識を身につけることが出来ます。薬膳アドバイザーを取得後には薬膳の国際取得を目指すことが出来るので、資格取得後もステップアップを目指したい人に向いている資格です。

3-2薬膳アドバイザーは中医薬膳指導員と中医薬膳調理師、国際中医薬膳師と国際薬膳調理師とステップアップ出来る

薬膳アドバイザーは薬膳の初歩的な知識を学べる資格ですが、ステップアップして4つの資格取得を目指すことも可能です。

中医薬膳指導員

薬膳アドバイザーを取得後、中医薬膳指導員の認定試験受験セミナーを受けると「中医薬膳指導員」の受験資格を得られます。試験に合格後は「中医薬膳指導員」として仕事に活かすことも可能です。
中医薬膳指導員は薬膳アドバイザーよりも深い薬膳の栄養学や、中医学の知識を身につけることが出来るため薬剤師・飲食業界・美容関係など幅広い専門職の人が資格取得を目的として受験する傾向があります。中医薬膳指導員を取得後は、さらに上位資格の「国際中医薬膳師」を目指す受験資格を得ることが出来ます。

中医薬膳調理師

薬膳学や中医学に基づいた薬膳アドバイザーよりも深い知識を得られます。本格的な薬膳料理を極めたい、日常生活でも取り入れられる薬膳の知識の幅をもっと深めたい人に向いている資格です。
薬膳アドバイザーを取得後、中医薬膳調理師の認定試験受験セミナーを受講することで「中医薬膳調理師」の受験資格を得ることが出来ます。調理師免許を取得している人や、料理教室の講師など専門職の人が取得を目指す傾向があります。「中医薬膳調理師」の資格取得後は、さらに上位資格の「国際薬膳調理師」の受験資格を得ることが出来ます。

国際中医薬膳師

日本のみならず国際的に薬膳の専門家として活躍することが可能な資格です。中国政府の認可を受けた「中国中医薬研究促進会」の調印を行った日本中医学院で、試験が実施されています。「中医薬膳指導員」の資格を取得した後、さらに規定の受講コースを修了していることが受験条件となっています。日本で取得できる薬膳の資格では、トップクラスの資格です。

国際薬膳調理師

国際的に薬膳料理を作り活躍の場を広めたい人にオススメの資格です。国際中医薬膳師と同じく、日本中医学院で試験が実施されています。
「中医薬膳調理師」の資格を取得した後に既定のコースの受講が完了した場合、能力認定試験の受験が可能です。さらに国際薬膳調理師の場合は、調理師資格も必要となります。資格取得と検討している人は調理師資格もチェックしておいた方がよいでしょう。

薬膳の資格を活かす仕事は?

4-1薬膳を教える料理教室

薬膳料理を教えている講師の中には、「中医薬膳調理師」や「国際薬膳調理師」を取得している人も見かけられます。薬膳料理は前まで「薬臭い」イメージがあり、あまり一般受けしない料理と考えられていました。
現在は美容・健康面で世界的にも注目を集めているため、家庭料理の中でも薬残を取り入れたいと思う女性も増えています。料理教室は薬膳を身近に感じられるよい機会でもあり、料理教室の需要も多くなっています。

4-2他の資格と組み合わせて薬膳料理の店を開く

薬膳の可能性は薬膳料理だけでなく、イタリアンや和食・スイーツに至るまで多様化しています。とくに美容効果が期待出来る薬膳のスイーツは、女性を中心に人気を集めています。
販売時に使用している薬膳がどのような効果が期待出来るのかしっかりと説明出来ると、信頼度も高く来客数の増加へと繋げられるのではないでしょうか。また健康志向の人向けの薬膳の専門店も需要が高いため、調理師免許や栄養士などの資格と組み合わせて店舗展開を行うことも出来ます。

4-3健康・美容の分野で働く 

薬膳は飲食業界のみならず、健康・美容の商品でも話題となっています。とくに和漢由来の美容成分にはエイジングケア対策のスキンケアや、ダイエットでさまざまな商品に配合されていることも多く注目度も上昇しています。
薬膳の知識があるエステティシャンであれば、自宅でのケア方法に薬膳からのアドバイスを行うことも可能となります。またドラックストアなどの登録販売士の仕事でも、健康面のアドバイスに薬膳の知識を役立てることが出来ます。

薬膳の資格と活用できる仕事についてのまとめ

薬膳の資格は1種類だけでなく、基本的な知識から中医学や薬膳学を含めたエキスパートとして活躍出来る国際的な資格までさまざまです。薬膳の本場である中国の団体が認めているコーディネイターやアドバイザーの資格を取得後、さらにステップアップすることが出来るので専門的な知識を深めたい人は今回ご紹介した資格取得がオススメです。
健康志向が高まっている現代では、飲食業界や美容関係・また開発研究や企画発案など担当している仕事内容によっても薬膳の知識を幅広く活かすことが出来ます。仕事の活躍の場を広げるきっかけにもなる、薬膳の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

健康食・食育の資格

薬膳調整師®資格認定試験
薬膳の基礎知識、薬膳に対する一定以上の理解、漢方的な観点から見た各種食材の効能などの知識を有する人に対し与えられる資格です。
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漢方コーディネーター®資格認定試験
漢方・漢方薬に対する基本的な知識、漢方独自の診断方法や養生などへの理解が一定以上あると認められた人に対して認定される資格です。
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食育健康アドバイザー®資格認定試験
食育健康アドバイザーとして、食育の基本的な知識を有していることを認定されます。
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幼児食マイスター®資格認定試験
子どもの成長に合わせて栄養バランスを考えた献立を作ることができる知識や離乳食から幼児食に変える時期、幼児食に向く食材・不向きな食材など幼児食に関する知識を有する人に対し与えられる資格です。
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スーパーフードアドバイザー資格試験
スーパーフードアドバイザーはスーパーフードが具体的にはどのような食品や種類があるのか把握し、それぞれの食品がどのような健康効果や美容効果があるのかを理解された方に認定される資格です。
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発酵食品マイスター資格認定試験
発酵食品マイスターとは、発酵食品に関する幅広い知識を有していることを証明する資格です。
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乾物ソムリエ資格認定試験
乾物ソムリエとして、乾物についての基本的な知識を有していることが認定される資格です。
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酒粕・糀マイスター資格認定試験
酒粕・糀マイスターとは、酒粕や糀に関する様々な知識を有していることを証明する資格です。
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介護食マイスター®資格認定試験
介護食マイスターとして、介護食についての基本的な知識を有していることが認定される資格です。
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雑穀ソムリエ®資格認定試験
雑穀のダイエット効果、雑穀を楽しむ方法などの知識を有することが証明されます。資格取得後は、雑穀ソムリエとして活躍することができます。
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認定試験一覧
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