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コーヒー豆の産地と特徴

一口に「コーヒー豆」と言っても、産地によってそれぞれに違った特徴があります。ブラジルやグアテマラ、コロンビアなど、主なコーヒー豆の産地とそれぞれの特徴についてまとめてみました。

コーヒー豆の産地

赤道付近の国で盛んに生産

コーヒー豆は主に赤道を中心とした南北25度の地域で栽培されています。コーヒーは温暖な気候でよく育つ作物だからです。コーヒーの栽培において特に霜は厳禁で、霜が降りると一度に枯れてしまいます。また、成長期に多く雨が降り、収穫期には乾燥しているという環境が必要です。つまり、雨季と乾季がはっきりしている地域でないといけないのです。

他にも、コーヒー豆は日光を好む植物でありながら日差しが強すぎるのは苦手だという特徴があります。温度は高すぎず低すぎず、年間平均20℃という気候が最適です。これらの条件を満たすのが、「暑い地域でありながら標高5002000mの高地」という環境です。この環境にぴったり当てはまる国が「赤道を中心とした南北25度」に集まっているのです。

60カ国のコーヒー生産国が集まるコーヒーベルト

コーヒー豆の栽培が盛んに行われている、赤道を中心とした南北25度の地域は「コーヒーベルト」と呼ばれています。コーヒー豆の栽培に向いている約60カ国が、まるでベルトのようにこのエリアに位置しているからです。

産地によって味わいや香りが異なる

同じコーヒー豆でも、高度や降雨量によって味わいや香りが違ってきます。コーヒー豆の主な産地とそれぞれの味わいや特徴について詳しく説明していきたいと思います。

ブラジルのコーヒー豆

世界の約3分の1のコーヒーが南米ブラジルでとれる

ブラジルは世界第一の生産量を誇り、世界で生産されているコーヒー豆の約3分の1がブラジルで採れます。ブラジルでは1727年にコーヒー豆の栽培が始まり、その100年後にはコーヒー豆の生産量が世界第一になりました。そして栽培が始まって約300年が経った現在では、その栽培地域はブラジル全土へと広がっています。

日本で最も多く流通している豆

ブラジルのコーヒー豆は安定した供給量が得られるということもあり、日本で最も多く流通している豆でもあります。安心感のあるテイストで、全体的にバランスの取れた味わいが特徴的。他の産地の豆とも合わせやすいので、ブレンドコーヒーのベースにもよく使われています。

雑味がなく調和のとれたテイスト

ブラジル産のコーヒーの約90%は、実を天日で乾燥してから果肉を除去する「ナチュラル製法」で処理されています。シンプルな方法なので不具合があると品質に反映されてしまいます。そのため豆の扱いには細心の注意を払っており、このことが豊かなコクと甘みにつながっているのです。

ブラジル産のコーヒー豆は控えめな酸味と程よい苦味が特徴です。酸味と苦味の調和が取れていて、雑味のないスッキリとした後味が楽しめます。また、ドライフルーツやシナモンを思わせる甘い香りも印象的です。

グアテマラのコーヒー豆

コーヒー豆の栽培に適した土地

グアテマラは適度な降雨量と豊かな火山土壌という環境のおかげで、優れたコーヒー豆が収穫できる国として有名です。山から吹く冷たい風と谷からの暖かな風が合流し、適温が保たれるということもコーヒー栽培に最適な条件の一つです。

ほとんどの農園が山の斜面にあり、シェードツリー(日陰を作る背の高い木)の下で栽培するという方法を採用しています。日陰でゆっくりと時間をかけて栽培されるのも、グアテマラのコーヒー豆の特徴です。

フルーティーな香りが特徴

グアテマラのコーヒー豆は、熟したチェリーのようなフルーティーで甘い香りが特徴です。味わいはやや酸味が強いですが苦味とのバランスが良く、豊かなコクも楽しめます。他のコーヒー豆とも合わせやすいので、ブレンドコーヒーにも使われます。

コロンビアのコーヒー豆

多様性のあるコロンビアのコーヒー豆

コロンビアは多様性に満ちた気候と地形のため、コーヒー豆も栽培される地域によって異なる味わいをしているという特徴があります。そのため、味わいや香味にはっきりとした特徴がないという意見も聞かれます。

クセがなく一般的、ブレンドコーヒーにも使用される

味わいに多様性はあるものの、完熟した豆だけを摘み取ったコロンビアのコーヒーは、強すぎない酸味と芳醇な甘み、柔らかなコクと苦味が共通している特徴です。バランスが良くてクセもなく、マイルドな味わいなのでブレンドコーヒーのベースとしても使われています。

ちなみにコロンビアコーヒーは、ナッツ類との相性がとても良いです。コロンビアコーヒーのマイルドな味わいはナッツの香ばしい風味にピッタリ。特に、ナッツの入ったチョコレートと合わせるのがおすすめですよ。

最上級グレードのコーヒーがある

コロンビアのコーヒー豆と言われてもいまいちピンとこない、という方でも「エメラルドマウンテン」の名前は聞いたことがあるのではないでしょうか? エメラルドマウンテンはコロンビアのコーヒー豆の中でも特に厳選された高級な豆で、その生産量はコロンビアコーヒーの中でも3%にも満たないほどの貴重品なのです。

インドネシアのコーヒー豆

ジャワやスマトラなど、世界的にもコーヒーの名産地

インドネシアは、火山によってもたらされた豊かな土壌と一年中一定の湿度を保っている気候がコーヒーの栽培に適しています。特に標高1000m以上の高地では、昼夜の寒暖差が大きいので質の良いコーヒー豆が育ちます。

インドネシアの中でも特に栽培が盛んなのがスマトラ島で、全体の生産量のうち約75%がスマトラ島で栽培されています。次に多いのがジャワ島で、約12%を栽培しています。インドネシアのコーヒー豆は、しっかりと乾燥させてから脱穀する他国とは違い生乾きのまま脱穀します。そのため、生豆の水分量が多く深い緑色をしているので「コーヒー豆のオパール」とも呼ばれています。

マンデリンが有名

インドネシアコーヒーの中でも特に有名なのがスマトラ島で栽培されている「マンデリン」です。程よい甘みと香ばしい香り、重量感のあるコクが楽しめる高級銘柄です。さらにマンデリンの上級豆「ゴールデンマンデリン」になると、より力強いコクが楽しめます。

ブラックで飲むのもいいし、ラテやカフェオレにもおすすめ

インドネシアのコーヒー豆は控えめな酸味と深いコクがあります。本来は強い酸味のある味わいですが、深い焙煎で酸味を苦味に変えて楽しみます。どっしりとした味わいと穏やかな風味も特徴です。

そのしっかりとした苦味はラテやカフェオレに向いていますが、ブラックのままあえて苦味を楽しむのもおすすめの飲み方です。

エチオピアのコーヒー豆

赤道に近く、各地でコーヒーの栽培が盛ん

世界のコーヒーの原産国と言われている赤道直下の国エチオピア。国土の大半が山岳地帯で現在でも野生のコーヒーが育っており、現在でもエチオピアコーヒーの一部は野生の木から収穫されています。

エチオピアは国内各地でコーヒーの栽培がさかんに行われており、国民の5人に1人はコーヒー栽培に関わっているほどです。ちなみに国民もコーヒーをたいへん好んでいるので生産量の約40%は現地で消費されているのだとか。産業としてだけではなく文化的にもエチオピアはコーヒーとの関わりが強い国なのです。

エチオピアのコーヒーは伝統的なナチュラル製法で処理されています。そのためコーヒー本来の味わいとワインのような風味があり、少しの発酵臭がクセになると人気です。

日本でも人気なモカコーヒー

日本で流通しているモカコーヒーのほとんどはエチオピア産です。従来、モカコーヒーは強い酸味が特徴で、苦手だという声も少なからずありました。しかし、焙煎技術の発達によりモカをきちんと焙煎できるようになったので、上品な酸味とフルーティーな甘みが楽しめるようになりました。

コーヒー豆の産地と特徴まとめ

コーヒー豆は赤道を挟んだ南北25度の地域で盛んに栽培されており、この地域がコーヒーベルトと呼ばれています。

同じコーヒー豆でも栽培している地域によって味わいが変わってくるので、好みや目的(ブラックで飲むのかカフェオレなどにするのか)に応じて使い分けるようにしましょう。

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