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焼酎の賞味期限と保存方法について

お酒の賞味期限って考えたことがありますか。一般的にお酒全般について賞味期限を意識しないで飲んでいますよね。

ビールしかり、ワインしかり、日本酒しかり、もちろん焼酎もです。

食品と違って、ほとんどのお酒には賞味期限が記載されていません。月日が記載されているものは製造年月日や詰口年月日(瓶詰めをして製品として完成した日)です。

賞味期限がないということは、おおざっぱにいうと、味が変化してまずくなったかどうかは、お酒を飲む本人の味覚に任されているといってもいいですね。

とはいっても、アルコール度数が高くて有害微生物などが繁殖しにくい泡盛でも、保管状態が悪いと未開封でも味や香りが変化することもあります。

決めては保存方法です。保存の仕方次第で、泡盛の古酒やビンテージワインも何年たっても変わらず美味しく味わうことができます。

知っていて損しない、焼酎の賞味期限と保存方法についてみていきましょう。

焼酎に賞味期限はある?

まずは、気になる焼酎の賞味期限についてみていきましょう。

賞味期限の記載はない

アルコール度数が高いため細菌類が発生しにくいため・

焼酎のアルコール度数は25度前後のものが多いです。蒸留後に水や他の焼酎を加えない原酒にいたっては37~45度とかなり高いです。

日本酒のアルコール度数は15度くらいのものが多く、比べてみても焼酎のアルコール度数は断然高いです。

アルコール度数が高いため有害微生物などの細菌類が発生しにくいこともあって、焼酎には賞味期限の記載はありません。

賞味期限を記載する義務自体、酒税法にもありません。

瓶詰めし製品化をした日時が記載されていることはある

賞味期限としてではなく、瓶などに年月日が記載されている焼酎もあります。それは製造年月日や詰口年月日にあたるもので、瓶詰めして製品化した日付です。

品質劣化はある

適切に保管しなければ味や風味が落ちてしまう

一般的な焼酎よりもアルコール度数が高い泡盛でも、保存状態が悪ければ未開封でも味や香りが劣化します。適切に保管しなければ、焼酎は味や風味が落ちてしまうのです。

焼酎に限らず、多くのお酒に賞味期限が記載されていない1つの理由は、お酒が保存状態やまわりの環境に左右されやすく一般的な賞味期限を設けられないことがあります。

品質劣化になるかどうかは、保存状態で決まります。

開封前の焼酎の保管方法

焼酎に賞味期限が設定されていないから、未開封の状態ならいつまでももつかというと、そういうことにはなりません。

保管方法が影響するからです。

何年も置いたままにしない

未開封なら何年も置いたままでもいいということはありません。特に、焼酎は直射日光や温度変化に弱いお酒です。

アルコール度数が高いおかげで細菌が繁殖しないので焼酎自体の劣化は少ないですが、外的な要因には影響を受けます。

日光に当てない

日光、特に直射日光の影響は大きいです。外的要因のなかでも日光の影響は一番大きいといえます。

日光に当たると、焼酎の旨み成分が分解して酸化、油焼けしたような臭い(酸化臭)がします。こうなると、焼酎にとって大切な香りが変わってしまいます。

室内照明にも注意が必要(特に透明なボトルの場合)

直射日光だけではなく室内の照明にも注意が必要です。焼酎の瓶の色は茶色っぽいものが多く透明なものが少ないですが、これは日光を遮るためです。

焼酎の瓶を新聞紙で覆っておくのも効果的です。

箱入りの場合は箱から出さない

箱に入っているものはそのまま保存します。箱に入っていると日光や室内照明も遮断できますし、温度変化や酸化の影響も受けません。

温度変化の小さい場所に置く

キッチンのシンク下、押入れ、床下収納など

高温多湿や冷蔵庫の中など、温度の高いところや低いところは避けることはもちろんですが、焼酎は温度変化の影響も受けます。

キッチンのシンク下、押入れ、床下収納などの冷暗所は、高温多湿や寒冷などの温度変化の少ない場所なので焼酎の保存に向いています。

開封後の飲みかけ焼酎保存の保存方法

一番、厄介なのが開封後の焼酎の保存ですね。理想は開封したその日に飲みきることですが、難しい場合も多いです。

飲みかけのまま置いておいていいのか、どこにどうやって置いたらいいのか、悩むところです。

問題になるのは焼酎の酸化で、酸化することで香りも味も変わってしまいます。

一度開封した焼酎は空気に触れることで酸化が進むため、なるべく早く飲み切る

未開封の焼酎は保存状態が良ければ日持ちします。

ですが、一度、開封してしまうと香りも飛びますし、焼酎にとって一番の大敵である酸化が進みます。

酸化防止のためにもできるだけ早く飲みきることをおすすめします。

最近、人気の無濾過焼酎(原酒を濾過しないで旨み成分を生かしたもの)には「開封後は早くお飲みください」と記載しているものもあります。

適切に保存すれば3ヶ月から半年ぐらいはあまり味が変わらずに飲める

適切な保存方法とは、日光と温度に気をつけるということです。日光の当たらない暗い場所で温度差の影響を受けにくい場所に置くことです。

開封しても適切な場所で保管できれば、ある程度は日持ちできますが、旨みにこだわる人はできるだけ早く飲みきりましょう。

残ってしまったら

それでも残ってしまったら、日光、温度、空気の環境に配慮して保管します。

光:日光にあてない

日光、特に直射日光には気をつけます。焼酎のボトルは透明でないものが多いので、ある程度は日光を遮断できますが、日光に当たると酸化が進みやすくなります。

蛍光灯の明かりにも気をつけます。

温度:瓶の口をしっかり締め10度前後で保管

温度が問題なのは、高すぎても低すぎても良くないことと温度が一定していないことです。保存に最適なのは10度前後で、温度が一定していることがポイントです。

酸化防止のためには、ネジ式のキャップなら瓶の口をしっかり締めておくことも忘れずに行いましょう。

空気:キャップに隙間があると酸化するためラップで覆って輪ゴム

キャップに隙間があるだけで酸化がすすみます。

ネジ式以外のキャップの場合は、食品用のラップでキャップを覆って輪ゴムで止める方法で構いません。

冷蔵庫での保存はしない

冷えると旨味成分が凝固して沈殿

冷蔵庫の中は保存には向きません。焼酎の旨味成分は冷えると凝固して澱(おり)が発生して瓶の底に沈殿します。沈殿することで、味も香りも変化してしまいます。

油が浮いたりすることもあります。

ただし、長期間の保存でなく、あくまでも一時的なものであれば、冷蔵庫の野菜室に入れて保存しておいて飲む時に常温に戻す方法もあります。

劣化していると感じたら

日本酒と同じように料理で使う

劣化の度合いは飲んだ人の味覚次第、個人差があります。少しでも劣化を感じたら、日本酒と同じように料理で使う方法もあります。

日本酒やワインを料理に使うのはよく知られていますが、焼酎はアルコール度数が高く芋や米、蕎麦などの原料の旨味もしみ込んでいて癖があるので料理には使いにくい面もあります。

だしを普段より濃くして、癖を和らげるといいでしょう。

天ぷらの衣に水の代わりに入れたり、にんにくや唐辛子を焼酎漬けにしたり、肉の臭み消しなど料理の補助的に使うのはおすすめです。

使い慣れてきたら、おつまみや煮込み料理にも使ってみましょう。

焼酎の賞味期限ってあるの?知ってると役立つ開封前開封後の保存方法のまとめ

焼酎は飲み方も水割りやお湯割り、ソーダ割りなどいろいろできますし、アルコール濃度が高いので劣化しにくいし、使い勝手のいいお酒です。

賞味期限も記載されていませんし、記載する義務もありません。

とはいっても、焼酎の命は香りと味です。香りと味を劣化させないためには、日光や温度、空気に気をつけなくてはならない繊細な飲み物でもあります。

それでも、劣化して飲みづらくなったら、今度は料理の調味料にも使えるという万能な焼酎です。

焼酎の魅力は果てしなく奥が深いです。

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