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カレーで使われる基本スパイス

スパイスから美味しいカレーを作ってみたいけど、なんだか難しそうっていうイメージがありますよね。でも、基本となるスパイスやその分量を押さえておけば、意外と簡単にお家でスパイスカレーが作ることができるんです。
スパイスカレーを作るには、どういったスパイスが必要なのか。また、どうやって作ればいいのかを詳しくご紹介します。

目次

カレーに使われる基本スパイス

カレーはさまざまなスパイスを組み合わせて作りますが、今回は基本的な4つのスパイスの特徴についてご紹介します。

1-1最低限あればカレーがつくれる4種のスパイス

スパイスからカレーを作る場合には、香り、辛み、色のバランスを考えながら各スパイスのブレンドの割合を変えていく必要がありますが、最低4種類のスパイスの特徴やほかの食材との相性を押さえておけば、自分だけのオリジナルカレーを作ることも簡単にできます。以下に、その4種類のスパイスの特徴を挙げておきます。

1-2ターメリック

ターメリックはウコンのことで、カレーを鮮やかな黄色に色づけるのには欠かせないスパイスです。また、全体の味わいをまとめる厚みのある風味を持っています。

1-3クミン

クミンはエスニックな芳香をもったスパイスで、カレーの香りづけには欠かせません。また、加熱することで、より一層香りが強調されます。

1-4コリアンダー

コリアンダーの葉は香菜(パクチー)として知られ、人によって好き嫌いが分かれますが、実の部分は誰もが好む柑橘系の爽やかな香りとスパイシーな香りがするスパイスです。

1-5レッドチリペッパー

レッドチリペッパーは唐辛子の粉末で、カレーに辛みをつけるのには欠かせないスパイスです。世界中にさまざまな品種が存在し、その品種によって辛さや甘さが全然違います。

カレーに使うスパイスの役割

香り、色、辛みの基本バランスは、香りが50~80%、色が10~40%、辛みが5~10%といわれています。スパイスにはそれぞれ役割があり、作りたいカレーに合わせてその量を調整する必要がありますので、それぞれのスパイスの役割をしっかりと押さえておきましょう。

2-1香りを豊かにする

スパイスを組み合わせることによって、カレーをより香り豊かに仕上げることができます。鶏肉や野菜、豆などに合わせてマイルドな香りに仕上げたり、肉や牛肉などクセの強い肉の臭みを取ったりするのに、それぞれのスパイスを上手に使いましょう。

クミン

 エスニックな香りが特徴的なクミンは、香りも強く、カレーには欠かせないスパイスです。加熱することでより一層香りが強くなりますので、他のスパイスより先に鍋に入れて炒りつけ、香りを引き出すのがオススメです。

コリアンダー

甘く爽やかでほのかにスパイシーな香りのコリアンダーは、クミンと同様にカレーには欠かせないスパイスです。
キーマカレーでは、クミン、コリアンダーを多くブレンドすることで、野菜とひき肉のおいしさを引き立ててくれます。また、チキンカレーであれば、鶏肉をヨーグルト、クミン、コリアンダーでマリネすることで、鶏肉をやわらかスパイシーに仕上げてくれます。

オールスパイス

オールスパイスはクローブ、ナツメッグ、シナモンを合わせたような奥行きのある香りが特徴的で、多くの素材と相性がよいスパイスです。独特の臭みがある豚肉の臭みを抑えてくれるので、豚肉を使ったカレーの下ごしらえなどに最適です。また、牛肉を赤ワインとオールスパイスで揉みこむと、深みのある風味を持ったビーフカレーに仕上がります。

カルダモン

カルダモンは、「香りの王様」とも呼ばれる甘く爽やかな香りのスパイスです。刺激的な辛味と苦味も併せ持ち、少量でも効果があります。チキンカレーでは、淡白な鶏肉の風味を引き立ててくれます。

2-2カレーの色をつける

視覚も味覚に影響するといわれていますが、食欲をそそるカレーのあの鮮やかな黄色い色を引き出すのにも欠かせないスパイスがあります。

ターメリック

 ターメリックは、カレーに鮮やかな黄色い色をつけるのに必要不可欠です。ウコンとも呼ばれ、ほろ苦い味わいで、やや土くさい香りもするスパイスですが、生活習慣病の予防や美肌効果にも期待が持たれています。

2-3辛みをつける

食べ物を口に含んでから香り立つ匂いは、より美味しさを引き立てますが、カレー独特の辛さを引き出すのにも欠かせないスパイスがあります。

レッドチリペッパー

 レッドチリペッパーは、刺激的な辛さとスパイシーな香りが特徴的で、カレーのあの辛さを引き出すのには欠かせません。また、その量を変えることで辛さの調整をすることも可能です。

カレーのスパイス黄金比

スパイスカレーの基本として覚えておきたい黄金比についてご紹介します、

3-1北インドで食べられるカレーの黄金比

北インドで食べられているスパイスの比率に沿った分量で作れば、失敗が少なく、誰が食べても美味しいカレーが作れるというカレーの黄金比は、ぜひ覚えておいてください。そして、これを基に自分好みの味に調整して、自分だけのオリジナルカレーを作ってみてください。

カレーのスパイスの黄金比
・クミンシード:4
・ターメリック:1
・カイエンペッパー4
・コリアンダー:8
・クミンパウダー:4
・ガラムマサラ:2

まず、コリアンダーとクミンを核とし、カイエンペッパーで辛味を追加し、クミンシードをアクセントに味を調整し、ターメリックでカレーらしさを与え、最後にガラムマサラで風味を足すのが、この配合の基本となります。

スパイスカレーの作り方

スパイスを使ってカレーを作るための、具体的な手順についてご紹介します。ベースとなる作り方を覚えておけば、いろいろな種類のカレーにアレンジすることも簡単です。

4-1スパイスの使い方、使うタイミングなどを紹介

スパイスを使ってカレーを作る場合には、具材やカレーの種類によって、それぞれ量のバランスを変えていく必要があります。スパイスカレーは一見難しそうですが、基本を理解しておけば意外と簡単に作れるので、挑戦してみてください。

必要な材料
・スパイス(水1カップに対して)
・クミンシード:小さじ1
・ターメリック:小さじ1/4
・カイエンペッパー:小さじ1
・コリアンダー:小さじ2
・クミンパウダー:小さじ1
・ガラムマサラ:小さじ1/2

薬味・具材
・玉ネギ:1玉
・ショウガ(すりおろし):大さじ1/2
・ニンニク(すりおろし):大さじ1/2
・ししとう:4本
・パクチー:大さじ2
・カットトマト缶詰:1カップ

その他
・プレーンヨーグルト:1/4カップ
・塩:小さじ1と1/2
・サラダ油:大さじ3
・水:1カップ

材料の下準備
玉ねぎを粗みじん切りにする。
パクチーを2cm程度にきざみ、根はみじん切りにする。
にんにく、しょうがをすりおろす。
ししとうは小口切りにしておく。

作り方
まず、鍋にサラダ油とクミンシードを入れて中火で炒めます。
香りが立ってきたら、玉ねぎを加えてキツネ色になるまで炒めます。
そのあとは弱火にして、ショウガとニンニクのすりおろしを加えてよく混ぜます。
ししとう、パクチー、トマトを入れて混ぜたあと、ヨーグルトを入れます。
1分ほど炒めたあと、パウダー系のスパイスと塩を加えます。
全体を軽く混ぜてから水を入れ、強めの中火にして沸騰させます。
とろみが出て、油が分離したらガラムマサラを加え、ひと煮立ちさせます。

以上でベースとなるカレーが完成しますので、これにお好みのお肉や具材を追加して煮込めば、美味しいカレーが食べられます。

カレーで使われる基本スパイスまとめ

クミン、コリアンダー、オールスパイス、カルダモン、ターメリック、レッドチリペッパーの6つを上手にブレンドすることで、さまざまなカレーを作ることができます。それぞれの具材やメニューに合わせた最適の比率でスパイスをブレンドすれば美味しいカレーが作れますので、ぜひ自分好みのオリジナルカレーを作ってみてください。

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